料理人 の商品レビュー
どこからともなくやっ…
どこからともなくやってきた料理人が、その料理とミステリアスな部分を武器にして、みるまに富豪一族や町の人々をとりこにしてしまいます。おなかが空いてる時に読むと、おなかが「グー」と鳴ります。最後は一風変わったエンディングとなっています。
文庫OFF
具体的な場所や時間に…
具体的な場所や時間については一切説明が無いのですが、その辺りが逆にお伽噺的な雰囲気を醸し出し良い感じです。少し読めば20世紀以降とは直ぐに判るんですけどね、冷蔵庫とか記述が有るので。 ただ雰囲気としては先述の通りお伽噺か、ホフマンなど19世紀の不思議文学的(言い方がオカしくて恐縮...
具体的な場所や時間については一切説明が無いのですが、その辺りが逆にお伽噺的な雰囲気を醸し出し良い感じです。少し読めば20世紀以降とは直ぐに判るんですけどね、冷蔵庫とか記述が有るので。 ただ雰囲気としては先述の通りお伽噺か、ホフマンなど19世紀の不思議文学的(言い方がオカしくて恐縮)です。 願わくば料理についてもう少し具体的な記述が有ると、登場人物たちと同様に涎を流しつつ主人公の魔力に屈せたのですが…むしろ映画の方が良いのかもしれませんね。『バベットの晩餐会』なんか腹が減ったもの。
文庫OFF
町にフラリと現れた料…
町にフラリと現れた料理人が、悪魔的なまでの料理の腕前で、富豪一家を乗っ取ってしまうお話。全編に流れる得たいの知れない雰囲気が良い。ミステリアスでスリリングな小説です。
文庫OFF
#8奈良県立図書情報館ビブリオバトル「飲む・食う」で紹介された本です。チャンプ本。 2011.10.15 http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-683.html?sp
Posted by
謎の雇われ料理人のコンラッドが作る料理は絶品 しかし、それを食べた者は痩せ、肥えてしまう そうなる理由は謎のままで、ブラックユーモアが効いている作品 最後おちはなんだか釈然としなかった…
Posted by
前から気になってた一冊。 コンラッドという謎の男がコブという田舎町に自転車でやってきて、その町の権力者ヒル家のコックに収まり、天才的な料理の腕でヒル家の人たちの胃袋を掴み、あれよあれよという間にヒル家どころかコブの町全体を牛耳っていく…というストーリー。 コンラッドは表ではヒル家...
前から気になってた一冊。 コンラッドという謎の男がコブという田舎町に自転車でやってきて、その町の権力者ヒル家のコックに収まり、天才的な料理の腕でヒル家の人たちの胃袋を掴み、あれよあれよという間にヒル家どころかコブの町全体を牛耳っていく…というストーリー。 コンラッドは表ではヒル家に取り入りながら、裏では冷酷な一面を見せたりして、何を企んでいるのかわからなくて終始不気味。ドキドキしながら読みました。最後の方で町のお医者さんがコンラッドの尻尾をつかもうとするけど、結局取り込まれちゃった。まさに悪魔的。どうもコンラッドは丘の上の古城プロミネンス城に御執心だということはわかったけど、結局何がしたかったのかな。最後はプロミネンス城での狂乱の宴の描写で幕。コンラッドも美食という悪魔に取り込まれてしまった一人だったのか。 作者は経歴など一切不明の覆面作家だそうで、そこも何かこの作品の不気味さに拍車をかけていいですね。奇妙な味を味わえる一冊でした。 古い翻訳ものですが、読みやすかったです。
Posted by
期待しすぎたせいか面白いとはならなかった 主人公を好きにはなれなかったな りょうりにんってより、りょうりじんって感じ
Posted by
ブラックユーモア小説として有名らしいが、それほどの名作とは思えなかった。 前半は謎もあり、コンラッドの個性もあり、後半の展開に期待を持たせる。 しかし後半は期待を裏切る拙速な展開。 個人的には期待外れの作品だった。
Posted by
話の特集企画展『向田邦子が選んだ食いしん坊に送る100冊の本』198121掲載 pen506号掲載小野瀬雅生(クレイジーケンバンド)推薦
Posted by
怖い…! ミステリーだと思って読むとオチもトリックも特になく肩すかし感あるけど、悪魔ものガッツリホラーだと思えば納得。
Posted by