デザインのデザイン の商品レビュー
私が今一番求めていた本。デザインとは何か。文章が読みやすい上に内容がとても面白い。でも読めば読むほどデザインの定義というものは実際に言葉にできるのかわからなくなった。「デザイン」は動詞のような気がする。さらに「何を」「何のために」がないと成り立たない。"問いを発見するこ...
私が今一番求めていた本。デザインとは何か。文章が読みやすい上に内容がとても面白い。でも読めば読むほどデザインの定義というものは実際に言葉にできるのかわからなくなった。「デザイン」は動詞のような気がする。さらに「何を」「何のために」がないと成り立たない。"問いを発見することがデザイン" 原さんはあまりごちゃごちゃしたようなデザインを好んでないのかな?今の世の中のデザインに対するイメージ、物の見た目とか、に対してそれだけではない、それは結果であってデザインそのものではないということを頻繁に主張していたような気がする。
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デザインのこれからと今。 著者が手がけた制作物とその制作に込めた思いを伺うにつけ、深い精神性と手仕事が持つ丁寧さがひしひしと伝わってくる。おのずとデザインの役割も浮かび上がってくる。 面白いのは、日本文化の持つ役割への着目だ。 そこに声高なナショナリズムはないが、この時代に即...
デザインのこれからと今。 著者が手がけた制作物とその制作に込めた思いを伺うにつけ、深い精神性と手仕事が持つ丁寧さがひしひしと伝わってくる。おのずとデザインの役割も浮かび上がってくる。 面白いのは、日本文化の持つ役割への着目だ。 そこに声高なナショナリズムはないが、この時代に即した新たな可能性を開くチカラが日本にはあるということが分かった。 デザイナーだけでなく、あらゆる職種で自分の身に当てはめて読める、良い意味での自己啓発本でもある。
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デザイナーは薬局ではなく医者であるべきだって話が面白かった。患者の症状に合わせて頭痛薬や解熱薬を提供することも価値があるが、デザインの本質を鑑みると、患者の症状を分析し原因を特定した後に、効果のある薬を処方するべきだという考え。問題解決としてのデザインを象徴する良い例だと感じた。
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原先生はものを考えるとき大きくところを視点に、細かいところにたどり着くのはすごく良い考え方と思ってます。いわゆる「着眼大局着手小局」と言える。 10年前の原さんはもう情報やテクノロジーの問題について深い感想を抱えた。なんという判断力。
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生活の中にデザインが存在する、コミュニケーションデザインについても言及。前半堅苦しいが後半は読み易い一冊
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デザインについてもっと深く知りたくなる。 『日本』を、歴史やその位置から掘り下げる。世界地図を90度回して、日本を下に、その上にアジア、さらにはヨーロッパを配してみるとパチンコ台のようになるという視点は非常に面白い。あらゆる文化はシベリア、シルクロード、そして海路を通って日本とい...
デザインについてもっと深く知りたくなる。 『日本』を、歴史やその位置から掘り下げる。世界地図を90度回して、日本を下に、その上にアジア、さらにはヨーロッパを配してみるとパチンコ台のようになるという視点は非常に面白い。あらゆる文化はシベリア、シルクロード、そして海路を通って日本という底へと流れてくる。だからこそ日本という唯一無二の文化が形成されたのだという話は、物凄く興味深い。
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「この「溝」が傘立てである。」 とても刺激的な本であった。 デザインとは何かと漠然に考えていたが、デザインとは奇をてらうものではないと分かった。 『誰のためのデザイン』のテーマがこの本でも伺えて、とてもよかった。 本そのものもオシャレ。
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印象に残った表現がたくさんあった。 ・平凡に見える生活の隙間から、しなやかで驚くべき発想を、次々に取り出す独創性こそデザインである。 ・町おこしは起こされて起きるものではない。その魅力はたたずまいである。情報発信などしないで、ひっそりと置いておけばいい‥ 13年くらい前に書かれた...
印象に残った表現がたくさんあった。 ・平凡に見える生活の隙間から、しなやかで驚くべき発想を、次々に取り出す独創性こそデザインである。 ・町おこしは起こされて起きるものではない。その魅力はたたずまいである。情報発信などしないで、ひっそりと置いておけばいい‥ 13年くらい前に書かれた本なので、著者の考えや社会のデザインに対する考えも変わっているかもしれない。もう少し早く読んでおけばよかった。でも、これを読んで、新しい価値観が生まれたと思う。
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デザイナーとしてのマインド。 全然知らなかったデザインの歴史について触れていた。 デザインだけでなく経済的な視点からもデザインを捉えている。 本の中で言う大局を捉える。ということに経済について考えることも含まれているんだろうな。 むしろそれがわからないと良いデザインはきっとでき...
デザイナーとしてのマインド。 全然知らなかったデザインの歴史について触れていた。 デザインだけでなく経済的な視点からもデザインを捉えている。 本の中で言う大局を捉える。ということに経済について考えることも含まれているんだろうな。 むしろそれがわからないと良いデザインはきっとできない。 原さんは文章の書き方もうまい。 本を書くこともデザインだというふうなことを言っていた。 きっと訓練すれば身につくことなんだから自分もやってみよう。 なんか、すごく感動している。 デザインというものに携わる。とあのとき決めてよかったと嬉しく思ってる。(留年した後の就活) 実際にやることは地道なことだったり、初めてやることばかりで思う通りにいかないことばかりだけど、 こんな人たちがつくってきたデザイン業界の今にいると考えるととても嬉しく、背筋が伸びる。 (ちょっとうまく言語化できていないけど) もっとデザインが好きになった。 決してファッションや賑やかしなんかではない。 逆に、こんな考え方を知らずによくデザイナーになろうなんて決めたな。 なんか失礼だ。笑
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