しゃぼん玉 の商品レビュー
久しぶりに良い作品に出会えました。 あらすじだけ読むとシンプルに思われてしまうかもしれませんが、たくさんの方々に読んで頂きたいと思います。 心理描写と人物造形が秀逸で、物語にどんどん引き込まれていきました。 終盤は泣いてしまいました。 過疎化が進む山奥の村の人々の暮らしや触れ合...
久しぶりに良い作品に出会えました。 あらすじだけ読むとシンプルに思われてしまうかもしれませんが、たくさんの方々に読んで頂きたいと思います。 心理描写と人物造形が秀逸で、物語にどんどん引き込まれていきました。 終盤は泣いてしまいました。 過疎化が進む山奥の村の人々の暮らしや触れ合い方は、興味深く思いました。家庭環境の問題、犯罪者の更生など色々考えさせられました。 映画も観てみたいです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
傷害事件を起こし、逃避行の末辿り着いた小さな村で出会った老婆と一緒に生活する、ある若者の物語。 この物語のテーマって、「親から子への愛情」なのかなー。って勝手に思いました。 親の愛情を知らずに育った少年と、息子に愛情をかけすぎてしまった老婆。 偶然出会ったはずの二人が、同じような思いを抱え生きているんですよね。 足りない愛情と、与えすぎてしまった愛情。 どちらとも、我が子の将来に影響を与えてしまう。って、なんか難しいですよね。愛情って。 小さな村で暮らす人々の温かさには、心癒されます。 じいちゃん、ばあちゃんの発する言葉の一つ一つがとても温かいです。 人は一人じゃ生きていけない。 誰かの支えがあって、そして自分も誰かを支えて生きていかなきゃいけないんだよ。ってそう思える作品でした。
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翔人の暗い生い立ちと自分の生い立ちを比べながら、ここまで酷くはないけど、共感できるなぁと感じドンドン引き込まれました。
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罪を犯して逃避行している青年が宮崎県の山奥で出会った老婆との物語。 老婆との暮らしを通して、青年が変化していく様がとてもいい。泣けます。オススメ!
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女性や老人だけを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返し、自暴自棄な逃避行を続けていた伊豆見翔人は、宮崎県の山深い村で、老婆と出会った。翔人を彼女の孫と勘違いした村人たちは、あれこれと世話を焼き、山仕事や祭りの準備にもかり出すようになった。卑劣な狂犬、翔人の自堕落で猛り狂った心を村人たち...
女性や老人だけを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返し、自暴自棄な逃避行を続けていた伊豆見翔人は、宮崎県の山深い村で、老婆と出会った。翔人を彼女の孫と勘違いした村人たちは、あれこれと世話を焼き、山仕事や祭りの準備にもかり出すようになった。卑劣な狂犬、翔人の自堕落で猛り狂った心を村人たちは優しく包み込むのだが…。涙なくしては読めない心理サスペンス感動の傑作。(e-honより)
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最後はそうなるだろうな、って予想通りの展開だったけど、とても良かった。 なんだか色々せつなくて、ハッピーエンドなんだろうけどせつなさが残った感じ。 「-死なねえで、いてくれねえかな。あの-俺が、戻ってくるまで」この言葉が一番印象に残ってる。 おスマじょう、いつまでも元気でいて欲し...
最後はそうなるだろうな、って予想通りの展開だったけど、とても良かった。 なんだか色々せつなくて、ハッピーエンドなんだろうけどせつなさが残った感じ。 「-死なねえで、いてくれねえかな。あの-俺が、戻ってくるまで」この言葉が一番印象に残ってる。 おスマじょう、いつまでも元気でいて欲しいな。
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罪を犯し、荒んだ生活を送っていた若者が田舎の人々のあたたかさにふれて改心する話。 読む前から、ストーリーの展開はなんとなく想像はついた。 でも、泣いた。 いつのまにか物語に引きこまれていた。 悪人のはずの主人公に、ちょっとその気持ちわからなくもない、とだんだん寄り添ってしまうよう...
罪を犯し、荒んだ生活を送っていた若者が田舎の人々のあたたかさにふれて改心する話。 読む前から、ストーリーの展開はなんとなく想像はついた。 でも、泣いた。 いつのまにか物語に引きこまれていた。 悪人のはずの主人公に、ちょっとその気持ちわからなくもない、とだんだん寄り添ってしまうような、繊細な心情描写。 本の紹介文に「卑劣な狂犬」と書かれていたけど、主人公をそんなふうには思えなかったな。小説はあらすじが全てではないということを実感させてくれる一冊でした。
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その生い立ちに傷つき自暴自棄となった青年の再生ストーリー。舞台となった山村の描写が絶妙。 母方の実家が限界村落で随分昔に小学校中学校とも廃校になった。高校は下宿が当然の山の中。おまけに平家の落人伝説まである。全国の山の中に逃げたんだなぁ。現実の高齢者はなかなか手に負えないけど...
その生い立ちに傷つき自暴自棄となった青年の再生ストーリー。舞台となった山村の描写が絶妙。 母方の実家が限界村落で随分昔に小学校中学校とも廃校になった。高校は下宿が当然の山の中。おまけに平家の落人伝説まである。全国の山の中に逃げたんだなぁ。現実の高齢者はなかなか手に負えないけどね。行きたくなりました。
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実在する村なのか! というのが最大の驚き。話を抽象化すると、よくある悪ガキの更生ストーリーなのかもしれないが、登場人物がいきいきしてるのが読んでいて心地よい。高校がない村、ってのは大変だなあ、、、
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ストーリー内容は浅いというかあっさりした感じでした。もう少し捻りがあっても良かったと思いますがシンプルな作品が好みの方には読み易いと思いました。
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