しゃぼん玉 の商品レビュー
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とても読みやすく、おもしろく一気読みしました。 翔人はお婆ちゃんと出会えてよかった。 村のみんなとも。 もちろん強盗や怪我を負わせたことは許されることではないし、自分が被害者の立場だとしたら許せないと思う。 やっぱり人の温かさは心を動かすなと思った作品でした。 最後もお婆ちゃん生きてるみたいで本当によかった。 待ってくれてる人がいるというのは幸せなことだなと思いました。
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最後、ちゃんとおスマさん生きてるのかしら… 他の方の感想読んでると生きてて良かったって書いてあるけど、実際には対面した描写ないよね?読み落としてる? なんなら最近会ってないって描かれてて不安なんだけど。 イヤミスの読みすぎかな。
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ある青年の更生物語。 事実を客観的に見れば、ひったくりや強盗など、人を傷つけることを続けてきた非道な青年。 それが視点を変えると、なんだか心温まるストーリーになるとは、小説ってすごいなと思った。 もちろんどんな理由であれ、人を傷つけるのはNG。この青年は運良くいい出会いに恵まれ更生することができたけど、もしかしたら被害者はずっと苦しんでいるかもしれない。そうなったらこれは、ハートウォーミングストーリーとは程遠いものとなる。 …ってこれはフィクションなんだけど、こんなにも真剣に考えさせられて感情移入してしまうほど、よくできた小説でした。
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話自体はよくありがちな話なんだけど、作者の描写が素晴らしかった。誰かにみてもらえるというのは人間に必要なことなんだなぁと思う。婆ちゃんの子と主人公の父をシンクロさせるのはうまいなぁと思いました。
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さくさくと読み始め、最後は泣きながら読んだ。人生、いつだってやり直せる。犯罪は決して許されることではないが、心が温かくなった。 「しょうがねえことも、あるにゃあ、ある。だが、それと、どうでもよくなるっちゅうとは、別もんばい」が心に響いた。
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とても好きな作家さん。感情の描写に毎度やられてます。 この作品では、犯罪を犯そうか、感情がゆらぐシーンが随所に出てきて、その度に心臓がギュッと縮むようでした。 人を傷つけるのは人だけど、 人を救うのもやっぱり人だということ。 例え実の親や兄弟でなくても、 血が繋がっていなく...
とても好きな作家さん。感情の描写に毎度やられてます。 この作品では、犯罪を犯そうか、感情がゆらぐシーンが随所に出てきて、その度に心臓がギュッと縮むようでした。 人を傷つけるのは人だけど、 人を救うのもやっぱり人だということ。 例え実の親や兄弟でなくても、 血が繋がっていなくても、 受け入れてくれる人や待っていてくれる人がいれば、希望が持てる。 間違った道を正すこともできる。 最後は泣ける物語でした。
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窃盗などを繰り返す青年が村を訪れ、心境の変化などを迎える話。 心理描写が丁寧でタイトルの意味が分かったときにもハッとさせられたが、一方でそこまでの感動はなし。
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最後はうるっときたなー いいなぁ。 私は子供が居ないから、将来こんな風に誰かに慕われる老人になりたいなー。 血のつながり以上の繋がりを この二人は得られたんだもんな。 そもそも主人公は根っからの悪人ではなかった感じだねー 気になったのは、刑務所にいる間 豊昭来てないのかね? アイツ本当危ないよ。
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【2023年26冊目】 乃南アサさんのお話はじわじわと燻るような人間の怖さを書いていることが多い印象を持っていたので、本作もかなり心積もりをして読み始めましたが、まさかのヒューマンドラマ小説でした。 心が荒んだ主人公が、たまたま行きあった村の住民と触れ合ううちに、心が洗われてい...
【2023年26冊目】 乃南アサさんのお話はじわじわと燻るような人間の怖さを書いていることが多い印象を持っていたので、本作もかなり心積もりをして読み始めましたが、まさかのヒューマンドラマ小説でした。 心が荒んだ主人公が、たまたま行きあった村の住民と触れ合ううちに、心が洗われていくというか、感覚を取り戻していく描写が、結末に綺麗に結びついていって、見事でした。 不覚にもうるっと来てしまいました、かなり警戒して読み始めたのに苦笑
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泣けた。親の離婚、DVで荒んでいた翔人は、ひったくりを繰り返していました。逃亡の末、宮崎の山奥に住む人々に出会います。翔人は、初めて人に認めてもらい、褒めてもらい、優しさを知ります。救いのなかった彼の気持ちが、前向きに公正していく姿に感動。シゲ爺やおばあちゃんの言葉が、シンプルで...
泣けた。親の離婚、DVで荒んでいた翔人は、ひったくりを繰り返していました。逃亡の末、宮崎の山奥に住む人々に出会います。翔人は、初めて人に認めてもらい、褒めてもらい、優しさを知ります。救いのなかった彼の気持ちが、前向きに公正していく姿に感動。シゲ爺やおばあちゃんの言葉が、シンプルで心に深く突き刺さりました。人は何度でもやり直せるけど、自分が諦めたらそこで終わり。シゲ爺の言う通り。
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