かたみ歌 の商品レビュー
読んでよかった。 短編集になってるけど、繋がっていて読みやすかった。 私のように、普段小説読まない方にお勧めできます。
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おおむね前に読んだ『花まんま』と似たテイストの連作短編集。 死者に会える町で古本屋を営む店主と、そのオヤジにかかわる人々。 印象に残っているのは、古本屋の商品を利用して、時を超えた文通をする女。片思いの彼にあてて書いていたハズだったのに…という不思議な恋愛ストーリー。 この人の作...
おおむね前に読んだ『花まんま』と似たテイストの連作短編集。 死者に会える町で古本屋を営む店主と、そのオヤジにかかわる人々。 印象に残っているのは、古本屋の商品を利用して、時を超えた文通をする女。片思いの彼にあてて書いていたハズだったのに…という不思議な恋愛ストーリー。 この人の作品はハデさは一切ないけど、じ~んとくるよね。
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「涙腺崩壊」という帯の文句にひかれて手にした一冊。 いつどこで泣かせてくれるのかと思ったけれど、結局 泣けなかった。 内容は、タモリがナビゲーター役でやっているTV番組 『世にも奇妙な物語』の脚本になりそうな短編の連続。 話自体は決してつまらなくはないのに、この惹句...
「涙腺崩壊」という帯の文句にひかれて手にした一冊。 いつどこで泣かせてくれるのかと思ったけれど、結局 泣けなかった。 内容は、タモリがナビゲーター役でやっているTV番組 『世にも奇妙な物語』の脚本になりそうな短編の連続。 話自体は決してつまらなくはないのに、この惹句が 呼んだイメージとのギャップが大きすぎて、最後まで 入り込めなかった。
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「アカシア商店街」という古いアーケードで起こるいくつかの物語を短編にしたもの。 物語にはどれも、この世とあの世をつなぐ出来事が登場するが、怖いものではなく、不思議で、どこか暖かいものである。 すべての話が時を超えて繋がっており、古本屋の店主を中心にひとつの大きな物語となる。 ...
「アカシア商店街」という古いアーケードで起こるいくつかの物語を短編にしたもの。 物語にはどれも、この世とあの世をつなぐ出来事が登場するが、怖いものではなく、不思議で、どこか暖かいものである。 すべての話が時を超えて繋がっており、古本屋の店主を中心にひとつの大きな物語となる。 本当に素晴らしい作品だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
昭和40年代半ばの東京下町にある「アカシア商店街」で起こる摩訶不思議な物語。 アーケードのついた長い道に、様々な店がぎっしり連なる昔ながらの商店街の一角にある、ある有名作家似の古本屋の主人を中心に人々と物語は交錯する。 奇妙な「栞」の文通をしたり、あの世と繋がるお寺があったり、突然懐かしいあの子が「お使い」に来たり……。 どのエピソードもとても切なく、じわりじわり涙を誘うものばかり。 時代も変わり、流行る歌が変わっても、人が感じる幸せって昔も今も同じようなものなんだな。 不思議な懐かしさと、温かな気持ちになる物語。
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ゼミでやったやつ。 全く事前知識のないまま読んだが、予想以上に面白く読みやすかった。すんなり入っていけるような作品、ということで先生が選んだらしいので、その目的は達成されたと思う。 短編だがそれぞれ繋がってるのも全体を捉えやすい。 不思議な話が多いが、「かたみ歌」というだけあって...
ゼミでやったやつ。 全く事前知識のないまま読んだが、予想以上に面白く読みやすかった。すんなり入っていけるような作品、ということで先生が選んだらしいので、その目的は達成されたと思う。 短編だがそれぞれ繋がってるのも全体を捉えやすい。 不思議な話が多いが、「かたみ歌」というだけあって時々ゾッとする話もあって楽しめた。
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小さな言霊が詰まった短編集。連続していそうで、していない。連続していなさそうで、している。 最後、女の子が出てきて、おじさんに伝えた言葉が胸に染みる。大切な人は、その時大切にしなきゃだな。
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短編集。 どの物語も優しさに包まれている。 ほんの少しの優しさが、誰かを、何かを、慰めていく。 「おんなごころ」は少し怖かったけれど、後の物語でちゃんと後日談が語られていてホッとした。 誰かのために…そんな思いがあるかぎり、きっと人は優しくなれるのだろう。 最後の物語で、ずっと登...
短編集。 どの物語も優しさに包まれている。 ほんの少しの優しさが、誰かを、何かを、慰めていく。 「おんなごころ」は少し怖かったけれど、後の物語でちゃんと後日談が語られていてホッとした。 誰かのために…そんな思いがあるかぎり、きっと人は優しくなれるのだろう。 最後の物語で、ずっと登場していた謎の古本屋店主の過去が明かされる。 後悔だけを胸に生きてきた人生。 どうしてあげることも出来ずに、ただ黙って見守ってきた人。 心が通じ合えたとき、止まっていた時間はようやく動き出すことが出来た。 たくさんのお土産を集める日々が、まったく違う心持で始まるのだろう。 派手でなくてもいい。 綿密に組み立てられた物語でなくてもいい。 読んでいるうちにほんわりしてくる、そんな物語もときには読みたくなる。
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奇妙だし、全ての話はすっきりする訳ではないが、ジワジワと記憶に残る、切なさが心地よい。 この小説でアカシアの雨がやむときを知って、お気に入りの曲の1つになった
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初読みの朱川湊人。長編も読んでみたい。 ひとつの商店街で起こる不思議な出来事を綴る連作短編集。 ・紫陽花のころ ・夏の落とし文 ・栞の恋 ・おんなごころ ・ひかり猫 ・朱鷺色の兆 ・枯葉の天使 【夏の落とし文】のその後が気になる。
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