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かたみ歌 の商品レビュー

3.7

282件のお客様レビュー

  1. 5つ

    36

  2. 4つ

    116

  3. 3つ

    98

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    2

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2021/03/27

連作短編集。いずれも死にまつわる話で、確かに背筋がひやりとするところもあるのだが、不思議と優しい気持ちにさせられる。死を、一方通行に終息していく、やるせない結果として扱わない。むしろ、未知の可能性として、世界の広さとして描かれている。

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2021/02/08

幽霊を通して語られる短編集。死者は様々な思いを残し、今生きている人に直接現れたり、痕迹を残したり。それらのメッセージを様々な形で受け取る主人公達。心温まる話もあれば、切ない話もあり。読みやすくてよかった。

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2020/04/10

ある商店街を主題にした短編小説 親子愛、兄弟愛に感動した。 ただそれぞれの話に霊の力のようなものがあり、 怖くなってしまい3話目の途中、読むのを断念した。 特に2話は感動も大きかったが恐怖も大きくトラウマになってしまった ただ最後まで読むと全ての話がつながるみたいなので、すごく興...

ある商店街を主題にした短編小説 親子愛、兄弟愛に感動した。 ただそれぞれの話に霊の力のようなものがあり、 怖くなってしまい3話目の途中、読むのを断念した。 特に2話は感動も大きかったが恐怖も大きくトラウマになってしまった ただ最後まで読むと全ての話がつながるみたいなので、すごく興味がある もっと大人になったら読みたい本

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2020/04/06

直木賞受賞作家の実力発揮の好著です。 7つの連作短編集は、個々の作品は独立していながらも最後の作品を読めば全体がつながるという趣向ですが、1960年前後生まれの読者ならさらになつかしさとほろ苦さが倍加されること必定です。 タイトルの「かたみ」とは形見のようですが、結構悲しい話もあ...

直木賞受賞作家の実力発揮の好著です。 7つの連作短編集は、個々の作品は独立していながらも最後の作品を読めば全体がつながるという趣向ですが、1960年前後生まれの読者ならさらになつかしさとほろ苦さが倍加されること必定です。 タイトルの「かたみ」とは形見のようですが、結構悲しい話もありながらも陰鬱に終わらない優しい小説です。 とはいえできれば、行方不明になった秀則兄ちゃんの元気な姿がこの小説のどこかで登場してくれればという私の願いは欲張りすぎでしょうか? 涙腺の弱い人には要注意です。 最後に、小説のPR告知です。 不思議なことが起きる、東京の下町アカシア商店街。殺人事件が起きたラーメン屋の様子を窺っていた若い男の正体が、古本屋の店主と話すうちに次第に明らかになる「紫陽花のころ」。古本に挟んだ栞にメッセージを託した邦子の恋が、時空を超えた結末を迎える「栞の恋」など、昭和という時代が残した"かたみ"の歌が、慎ましやかな人生を優しく包む。7つの奇蹟を描いた連作短編集。

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2020/01/21

昭和40年代の郷愁と、異世界との繋がりを上手に織り交ぜた短編集。最終章は、ああそうなるだろうね、とネタバレだったが、そこに落ち着いて良かった...。ほっこりする一冊。

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2020/01/09

死にまつわる短編集なのに、決して暗くないのはなぜだろう。最後の一編に、それまでの話がうまく掬われる手法が、沁みる。 小説を読まなくなった大人に似合う。

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2019/09/11

ほんわかはする。 でも世にも奇妙系の恐さがじわじわ来る怖がりの自分にはちょっとあとを引くものが………。 最後の女の子の言葉とか、それぞれのつながりとかは良かった。兄弟の話のお兄ちゃんにも出て来て欲しかったな。

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2019/08/06

いやゃぁぁ、それはずるい… あちらとこちらの世界の境界線が曖昧な下町の商店街。ノスタルジックでミステリアスで少し怖いような気もするけれど、人と人の想いが交錯するどこまでも暖かくて少し切ない短編集。 で終わると思ってたのに、ラストのあれはひどい。それはずるい。暖かすぎて切なすぎ...

いやゃぁぁ、それはずるい… あちらとこちらの世界の境界線が曖昧な下町の商店街。ノスタルジックでミステリアスで少し怖いような気もするけれど、人と人の想いが交錯するどこまでも暖かくて少し切ない短編集。 で終わると思ってたのに、ラストのあれはひどい。それはずるい。暖かすぎて切なすぎる。彼はあんなにひどいことをしたのに。 要は幽霊と呼ばれるものが現れたり超常現象が起きたりするお話ばかりなんだけど、それがなんでもないことのように描かれていて面白いと思った。

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2019/08/04

・ ストーリーテリングがお上手で 取りようによっては怖くもなり得る内容なのだけど、ノスタルジックで心あたたかくなるのが、朱川作品の特徴。 ・ 短編集なので、合間合間にサクサク読めるのも好き。 ・ 「花まんま」「かたみ歌」など、 タイトルのつけ方も好みです。 ・ ・

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2019/07/17

7編の連作短編集。 心霊現象的なものをからめながら、人間の生き方がちりばめられています。 特に最後の「枯葉の天使」はこれまでの謎がすべて明らかになります。 全体の構成がよいので、どんどん引き込まれていきます。 とても面白い本でした。

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