虫眼とアニ眼 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
宮崎さんの感性には、ハッとさせられるものがある。「千と千尋の神隠し」で最後に電車に乗れてよかった。と言っている。この感覚が理解できないけど、ストーリーとして、そちらの結果にいきついて、それが良かったと言える。そういう感性に憧れる。 この本は、そういう宮崎さんの感性を言葉から感じることができる対談で、読んでいて楽しかった。
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人として「まっとうな暮らし」って何か、考えさせられる。 ”走る少年を描くときに”、”足の裏にくい込む石の痛さ”を感じながら、走るということを表現しようとすることが、”ぼくらにとっての官能性です。”(宮崎駿)
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自然、日本、子どもがより好きになった。 インターネットについての話は目からウロコ。 脳人間になってはダメだ。 行動しないと!と自分を反省、そして背中を押されたのだった。
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最近お邪魔させていただいている朝活村の読書サロンで せりーぬさんにオススメいただいたこちら。 これを知らずに自分のことを「ジブラー」だなどと自称し もう本当に、猛省しております。 宮崎駿監督と養老孟司氏の対談集のまとめなのですが、 まさによくできた教科書だと感じます。 この二人...
最近お邪魔させていただいている朝活村の読書サロンで せりーぬさんにオススメいただいたこちら。 これを知らずに自分のことを「ジブラー」だなどと自称し もう本当に、猛省しております。 宮崎駿監督と養老孟司氏の対談集のまとめなのですが、 まさによくできた教科書だと感じます。 この二人、一見全く接点がないようでいて 非常に類似性のある思想をもっているようです。 そもそもわたしがジブリを好きな理由は何かと問われると 「品のある社会風刺だから」と回答するほど、 鋭い観察眼で現代社会について意見を交わす様子が伺えます。 両氏声を揃えて言うのは「人間は人間しか見ていない事が問題である」ということ。いじめだとか、顕著な例。 人間(=自分たち)に興味関心を強めるのは間違いじゃないけれど もっと純真無垢な視座も必要なんじゃないの、ということです。 例えていえば、自然のディテール、夢中になった子ども達。 お二方とも、自然との対話を重ねることで 人間関係というせばまった世界を俯瞰できているのかと。 そこらの教育論よりもずっと、身に染みます。 そしてやっぱり、宮崎駿の描く絵はいいですね^^
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おもしろい。きっとペンを持ちながら読んだら全ページに引くことになると思う。冒頭の、宮﨑駿のイラストによる新しい理想の街の構想から、笑ったり納得したり、彼の世界に引き込まれてしまう。宮﨑駿と養老孟司の素晴らしい考察とアイディアに溢れている一冊。子どもにも大人にも読んで欲しい。
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戦後から高度成長期を経て現代に生きる二人の共通の危機感、つまり「自然やことばの持つ本来の力を知らない人間が人間しか見ていないことによって生じる問題」に気付いている人間がほとんどいないことがそもそもの問題なのだろう。対談のためか発言が偏り過ぎている感はある。あとイラストがかわいい。
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個性とか感性とかあいまいな表現を多用してきたことに反省しました。 子どもに確立した個性なんてなくて、育っていくうちにできていくものなのかなと思いました。 冒頭の宮崎駿氏の目指すべきモデル街は見てるだけで落ち着きます。見てるだけではなくて、いつか実現してほしいなあ。・・・と、どこ...
個性とか感性とかあいまいな表現を多用してきたことに反省しました。 子どもに確立した個性なんてなくて、育っていくうちにできていくものなのかなと思いました。 冒頭の宮崎駿氏の目指すべきモデル街は見てるだけで落ち着きます。見てるだけではなくて、いつか実現してほしいなあ。・・・と、どこまでも当事者意識がないことが問題なんだろうなあ。 私にはつくれなくとも、作りたいと思える子供を育ててみたいな。と、教育者の卵の卵ながら思いました。 アニメを百回見せるよりも、外で仲間と遊べるような環境作りが大人の責務です。自然が決して珍しいものではなく、身近にあるべきものとして、生活できる環境がいいですね。
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「虫眼の人」養老孟司さんと「アニ眼の人」宮崎駿さんの対談集です。本当に素敵な方々だと改めて思いました。読んでる最中からお二人への感銘が深まるばかりで、お二人の言葉にうならされ納得させられるばかりでした。 お二人のそれぞれの眼で現代社会を捉え、何が本当に大事なのかなどについて語っ...
「虫眼の人」養老孟司さんと「アニ眼の人」宮崎駿さんの対談集です。本当に素敵な方々だと改めて思いました。読んでる最中からお二人への感銘が深まるばかりで、お二人の言葉にうならされ納得させられるばかりでした。 お二人のそれぞれの眼で現代社会を捉え、何が本当に大事なのかなどについて語っています。 なぜ宮崎さんがアニメをつくるのか、なぜ売れるのかということについても一つの論として垣間見えました。 そこにはとにかく子どもへの想いが、愛がつまっているのだと感じさせられる一冊です。
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むちゃくちゃ面白い。 最初のカラーページだけでも 立ち読みする価値はある。 老い先短いじじい2人が語ってるのに なぜかとっても未来的でドキドキワクワクする。
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読んでいてなぜか、頭の中で両者の顔がどっちがどっちだっけ、と入れ違う。町に坂があるといい、というのはなんとなくわかる感覚。
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