父の詫び状 の商品レビュー
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時に厳しく時に優しい父、母や妹弟、祖母らの思い出を綴ったエッセイ集。沢木耕太郎氏曰く、「真打ち」と絶賛されたエッセイの最高傑作。著者が幼かった戦中から戦後にかけての、仙台、鹿児島などの生活の一コマがまるで昨日のことのように鮮やかに描写されている。一見無関係に思える出来事が視覚的なシーンとして淡々と現れては消え、関係ないようで最終的には一つのテーマに帰結する。
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読むたびに味わいの変わる本。 さりげない会話とさりげない日常が心に沁みる。 時々取り出して読んでみたい。
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初エッセイ。 とても面白かったです。 ものの見方の多面性だけでなくて、 単純に記憶力がすごいと思う。 昭和の家族ってすばらしいな~ 黒柳徹子氏が、九回に渡って留守番電話を残したという話は、 つい声を上げて笑ってしまいました。 その様子があざやかに想像できた。
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83013.329 完成度の非常に高いエッセイ。描写が精密で行き届いている。 再読→1985
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20111115読了 話が時間も空間も飛躍しまくる。けど、嫌な飛躍ではない。それぞれの話はテーマ(題名)でゆるくつながっている。ただ「伏線」と呼べるほどのカタルシスではなく、気張らずに、頭も使わずに、読めるエッセイ。あと、昭和の生活史が垣間見える、という解説。ほんとにその通り。
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何度も読み返す1冊。実際は虚実ないまぜなのだろうが、向田さんの筆力で、生き生きと現実感が息づいている、昭和のおとぎ話。
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向田邦子さんのエッセイ。 幼少のころ、特に家族のことを中心に書かれた 昭和を感じる暖かな作品です。 ここ数年オフロバに文庫を常備して 半身浴のお供に繰り返し読んでます。
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自分も昭和生まれなのに同じ昭和でも戦争前後を経験すると随分違うなとおもしろかった。お父さんのむちゃくちゃぶり、今じゃ絶対受け入れられない気がするけど、当時は典型だったようだ。各地方のおいしいもの。子どものときはおいしいものは本当においしかったな。
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向田さんの祖母の話が大好きです。 「明日ありと思う心の徒桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」 あと黒柳徹子さんの話も 笑
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