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父の詫び状 の商品レビュー

4.4

68件のお客様レビュー

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2009/10/04

ふだん威張り散らしながらも、家族思いのやさしい父。昭和のお父さんのにおいがする、味わい深いエッセイ集。

Posted byブクログ

2009/10/04

私の理想の家族像の一つの形が、向田邦子の描く作品の中にある。頑固一徹、昔気質で不器用だが、何よりも家族のことを大事に思っている父親。文句一つ言わず、夫の三歩後ろを黙ってついていく、働き者でしっかりものの母親。できはいまいち、おてんばでやんちゃだが、気持ちが優しい子供たち。貧しいけ...

私の理想の家族像の一つの形が、向田邦子の描く作品の中にある。頑固一徹、昔気質で不器用だが、何よりも家族のことを大事に思っている父親。文句一つ言わず、夫の三歩後ろを黙ってついていく、働き者でしっかりものの母親。できはいまいち、おてんばでやんちゃだが、気持ちが優しい子供たち。貧しいけれど温かい。ものはなくてもつながっていた(らしい)昭和の家族像が私はとても好き。

Posted byブクログ

2009/10/04

起承転結でまとめられた文章は読んでいてキモチが良い。自分が知らない古い時代に、強い憧れを持った。少女の頃の向田さんや、ご両親のエピソードは微笑ましくホロっとくる。最高の1冊!

Posted byブクログ

2009/10/04

古きよき時代の日本の家庭の様が、素直に書き記した作品。文章から思い浮かぶ情景が、心地よい気分にさせてくれる。

Posted byブクログ

2009/10/04

昭和に生きる家族の風景。 この時代に生きていたわけじゃないのに、 読むとなぜか自分の子どもの頃を思い出す。 家族のあったかさとか理不尽さとか… 家族って難しいなぁって思うけど、 やっぱり子どもの頃は家族に守られてたんやなぁって思う。 今もやっぱり守られてるんやと思う。

Posted byブクログ

2009/10/04

読んでみたら、向田さんの子どもらしくない子どもだった部分が、私の子どもの頃と微妙に似ていて、自分の子ども時代を思い出しながら楽しく読みました。 文の中に、向田さんも小学校を4回も変わった転校生だったとあって、「ああ、やっぱり」と納得。 馴染んで来たものを諦めながら暮らして育つのと...

読んでみたら、向田さんの子どもらしくない子どもだった部分が、私の子どもの頃と微妙に似ていて、自分の子ども時代を思い出しながら楽しく読みました。 文の中に、向田さんも小学校を4回も変わった転校生だったとあって、「ああ、やっぱり」と納得。 馴染んで来たものを諦めながら暮らして育つのと、一所に暮らして外に憧れたり、今に満足しながら育つのとでは、考え方や感じ方も違うものなあ。 この本は、ずっと手許に置いておこうと思います。

Posted byブクログ

2009/10/04

向田さんは思い出をいつも新鮮に持てるかわいくて素敵な女性だった。文春文庫版の沢木耕太郎さんの解説も必読。

Posted byブクログ

2009/10/04

うちの母親がお気に入りで、彼女の作品はほぼ全て揃っている。昭和の『頑固で怖いくせに涙もろい』父親像が、切なく胸をくすぐる話。向田作品のどれもに共通することだが、何度読み返してもオチのある文章力は脱帽。

Posted byブクログ