世界史(上) の商品レビュー
高知大学OPAC⇒ http://opac.iic.kochi-u.ac.jp/webopac/ctlsrh.do?isbn_issn=9784122049666
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紀元前1万年以前から紀元後1500年付近までの、世界の出来事を時系列順に述べられた本。文化・社会情勢・宗教を理解する上では非常に参考になった。また、諸々の時代における建築・絵画様式についても述べられていて、とても興味深い内容だった。 翻訳、文章構成がわかりにくいところが所々見受け...
紀元前1万年以前から紀元後1500年付近までの、世界の出来事を時系列順に述べられた本。文化・社会情勢・宗教を理解する上では非常に参考になった。また、諸々の時代における建築・絵画様式についても述べられていて、とても興味深い内容だった。 翻訳、文章構成がわかりにくいところが所々見受けられたのが少し残念ではあった。
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中東に勃興した最初の文明が周囲に波及し、後に別個の文化的伝統を作り上げるギリシア、インド、中国、少し遅れてヨーロッパ文明が立ち上がっていくというユーラシア中心主義で古代史の概観を説明してく。 中世はそれらの伝統がそれぞれに独自の発展を遂げ、相互にはその存立には本質的な影響を与えな...
中東に勃興した最初の文明が周囲に波及し、後に別個の文化的伝統を作り上げるギリシア、インド、中国、少し遅れてヨーロッパ文明が立ち上がっていくというユーラシア中心主義で古代史の概観を説明してく。 中世はそれらの伝統がそれぞれに独自の発展を遂げ、相互にはその存立には本質的な影響を与えない程度の影響しか与えなかったとされている。 これらのユーラシアの定住文明は紀元前2世紀くらいからは一貫して遊牧民の進入、侵略にさらされていて、その軽騎兵の戦術に対応するために騎士が生み出され、古代の中央集権制から封建制への変換を促したとされている。 日本が中国文明に属する他の東アジア諸国とはやや離れた独自の進展をしていくことにも触れられている。 さらに冷戦時代にかかれたこともあり、 ヨーロッパ文明の周辺として出現しのちに超大国となるアメリカ、ロシア文明の発生と比較へと話は進んでいく。 近代はヨーロッパ文明によるアメリカ、ロシア文明の分立と他の文明への政治的、経済的支配によるより本質的な影響を与えた時代として概観されている。 ここでも独立性を保った比較的規模の大きい文明としての日本は独自の地位にあり、他のアジアの大国である中国(清)、インド(ムガル帝国)、トルコの運命とは対照的に並べられている。 一方で青銅器文明では一騎打ち戦法が主流で貴族の権威が高かったのが鉄器時代に入り武器の低コスト大量生産ができることで自営農民による集団戦法が力をもち古代民主制の基盤となったこと、ホメロスのイリアスにはその不整合が戦車から降りて戦う貴族戦士という形で現れていること、さらには中国の儒教、インドの仏教、ヨーロッパ、中東の一神教などの異なる 宗教的伝統の中で聖典の語句を自由に並べ替えることでそこからほとんど任意の教訓、教義をひねり出すことが行われた事実などがほとんど普遍的現象として取り上げられていたのが興味深かった。 リーマンショックによる先進各国の苦境、いわゆる新興国の興隆の状況をかんがみて文庫化されたのかもしれない。
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断片しか知らない世界史をざっくり学ぶことができて良かった。 だがしかし、どうもこの訳文には違和感がある。すぐ眠くなってしまい、読了するのにえらい時間かかった。 でも下巻にいく。
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世界史を2冊の文庫で読める名著の一つされている本。 確かに、一気に人類史の流れを一気に確認できるもの、社会的観点から起きた事実をたんたんと書いてある印象で、自分は読むとすぐに眠たくなりました。 自分が、世界史を2冊の文庫で勉強し直そうと思ったのが甘かったです。
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毎年どこかの国に行っているけど、その国のバックグラウンドを余り認識してなかったのと流行っていたので改めて勉強。 ヨーロッパ(特にギリシャ)がどうして今の様な状況になってしまったのかを紐解くきっかけになるかもしれない。 西欧に関しては現在の先進国と言うイメージどころか、存在すら...
毎年どこかの国に行っているけど、その国のバックグラウンドを余り認識してなかったのと流行っていたので改めて勉強。 ヨーロッパ(特にギリシャ)がどうして今の様な状況になってしまったのかを紐解くきっかけになるかもしれない。 西欧に関しては現在の先進国と言うイメージどころか、存在すらも微妙な感じ。 農耕と宗教思想から世界は広がっていった、と前提を置いて考えていくと確かに色々分かりやすいかも。
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受験世界史で「暗記だけでなくつながりを考えろ」とよく言われるが、そのつながりを知るにはいい教科書。 一方で、どんな人が楽しめるのか知りたい。 世界史を学んでいた人には懐かしいものの、もの足りない。世界史を学んでない人には、固有名詞多すぎで疲れるのでは?
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最近は山川出版社の「もう一度読む山川世界史」がビジネスパーソンに流行っているそうです。 高校生の世界史の教科書といえば山川出版社です。 タンスの中に山川出版社の世界史の教科書を読んだ人でないと、本書は難しいかもしれない。 というのも、本書を読む人は専門家ではなく、世界史の概要を...
最近は山川出版社の「もう一度読む山川世界史」がビジネスパーソンに流行っているそうです。 高校生の世界史の教科書といえば山川出版社です。 タンスの中に山川出版社の世界史の教科書を読んだ人でないと、本書は難しいかもしれない。 というのも、本書を読む人は専門家ではなく、世界史の概要をさっと読み返したいと考えている人が多いのではないかと思う。とすると、重要な事は、その時代で起こったことを詳しく読む(時代の縦の部分)とその時代に他の地域で何が起こっていたのか(時代の横の部分)。 本書は山川よりも時代の背景や事象を少し詳しく記載されているため、縦の部分の知識を増やすことができるが、相当に意識して読まないと横の部分を欠落して読んでしまう。 例えば、第1回十字軍が開始されていた時、インドと中国そして日本はどのような事が起こっていたのか、なんてのは本書では意識しないと、章毎にある地域での事象を説明しているため、わかりにくい。 なお、山川も同じ構成で書かれているが、簡潔に書かれているため横のつながりがわかりやすいと思う。 ということで、横の関係性を一応わかっている人が縦の部分を補充したいという問題意識があれば本書は非常に有効です。 縦の部分に関する記述は、さすが世界のベストセラーです。
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すごくコンパクト この本(と下巻合わせて)に世界史が詰まっているのは何か不思議な感じがした 日本語訳は読みやすい 世界史の知識がある程度ないと、流れを追うのが大変
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人間生活の営み、都市や農村、文化や芸術、政治形態から経済まで幅広く、いくつかの流れとの関連性により、記述されているので、面白い。 「歴史ってこんなに面白かったのか?」と初めて思った一冊。 初心者には、少し難しいところもあるので、これも繰り返し読むのに値する一冊かと思う。
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