世界史(上) の商品レビュー
概説的に、そして世界の各地域の歴史をパラレルに書いてくれている。 だから歴史を学ぶのに良い本だと思う。前書きにあるように、ある研究者の少々偏ったな説ではなく、本当に一般的な(一般的と思われる)歴史が綴られている。 だから・・・歴史を学ぶ者の入り口として、とても良い本だと思う...
概説的に、そして世界の各地域の歴史をパラレルに書いてくれている。 だから歴史を学ぶのに良い本だと思う。前書きにあるように、ある研究者の少々偏ったな説ではなく、本当に一般的な(一般的と思われる)歴史が綴られている。 だから・・・歴史を学ぶ者の入り口として、とても良い本だと思う。中世ヨーロッパと中世日本の共通点とか、とても興味深く読む事ができた。 できた・・・のだけれども、正直少し、読み辛かった。 それは、文庫本だとしてもギュウギュウに押込められた文字の小ささや行間、字間の窮屈さだったり、あるいは多分に翻訳の影響があると思う。 なんていうか・・・日本語が、ちょっとおかしいと思うのですよ。 直訳的というか。なんか文法が変? 読むのに結構苦労した一冊でした。 下巻・・・は、敢えて買わないと思う。
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本屋でお薦めの本とあったので、つい買ったが、意外に読みにくかった。歴史の面白いところは、歴史上の人物が繰り広げるドラマであるが、この本は歴史を上の方から俯瞰して評論するもので、余程世界の個々の地域の歴史に精通していないと完全な理解は難しいと思う。上下二巻となっているが、下巻を読むのはしばらく意欲が湧いてくるまで待とうと思う。
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「文化」という視点による世界史。文化の伝搬が他の地域にどういった影響を与えたか、その結果何が起きたのかということが地域、年代ごとにまとめられている。上巻では前500~後1500年頃までであるが、「宗教」という発明が想像以上に歴史を大きく動かしているという印象を受けた。もちろん宗...
「文化」という視点による世界史。文化の伝搬が他の地域にどういった影響を与えたか、その結果何が起きたのかということが地域、年代ごとにまとめられている。上巻では前500~後1500年頃までであるが、「宗教」という発明が想像以上に歴史を大きく動かしているという印象を受けた。もちろん宗教の発達にかなりの部分を割いて解説しているということもあるが、国の転換期に宗教が大きく関わっていることは否定できない。歴史は戦争の記録という見方があるが、宗教の伝搬の記録という見方もできることが分かった。
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世界史を学びなおしたいと言う軽い想いから読み始めましたけど、難しいですね。紀元前の話から始まり、ヨーロッパの大航海時代に至るまでの歴史を語っています。大航海時代のヨーロッパまでは中国やイスラム文明の方がむしろ、繁栄していた時代があったか。ヨーロッパは果敢に外に目を向けて航海技術を...
世界史を学びなおしたいと言う軽い想いから読み始めましたけど、難しいですね。紀元前の話から始まり、ヨーロッパの大航海時代に至るまでの歴史を語っています。大航海時代のヨーロッパまでは中国やイスラム文明の方がむしろ、繁栄していた時代があったか。ヨーロッパは果敢に外に目を向けて航海技術を発展させたが、中国(明)は潜在能力がありながら海外を開拓しなかった。歴史は繰り返すといいますけど、まさに今の日本がかっての中国と重なる気もします。
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単なる通史ではなく、歴史の新たな考察を発見できるのではないかと思い手に取る。確かにひとりの歴史家が著しているので独自の観点が読み取れ興味深い。 文化史へ多くの紙面を割いていることも特徴。キリスト教、イスラム教、仏教等の宗教の勃興や伝播、またお互いの関連性、地域の特性等、頭が整理さ...
単なる通史ではなく、歴史の新たな考察を発見できるのではないかと思い手に取る。確かにひとりの歴史家が著しているので独自の観点が読み取れ興味深い。 文化史へ多くの紙面を割いていることも特徴。キリスト教、イスラム教、仏教等の宗教の勃興や伝播、またお互いの関連性、地域の特性等、頭が整理された。 一つの勢力が征服者として地域を移動する中で、いかに文化(宗教等)が伝播し、影響を及ぼしたのか、また影響を及ぼさなかったのか、その意義を考えた。 注意すべき点は、この本を読むにあたり、相応の基礎知識が必要だということ。つまり、この本は初心者向けではない、ということ。 わずかではあるが、日本に対する記述も興味深い。 最後に、翻訳がどうもこなれていない。一部、直訳的なところがあるのか、日本語として読み難いところが残念。 以下引用~ ・ナイル流域特有の地理的条件も、政治が中央集権化することを助けた。ナイルの両側は不毛な砂漠だったから、その方向からの危険な外的な侵入はなかった。 ・ローマ法の能率性と柔軟性は、193年にローマの平和が敗れた前も後ろも、有効な社会経済体系を維持するのを助けたことはたしかである。・・・これは、後代になって商業の再興を大いに助けたのであり、ローマ帝国の現代への永続的遺産のひとつとなったのである。 ・もし、アジアに、インド人を中国人、日本人、朝鮮人、蒙古人、チベット人、ビルマ人、カンボジア人、セイロン人と結びつける共通の文化的伝統が存在しているとすれば、それは古代インド文明、特にその宗教的表現の及ぼした感化の結果にほかならない。ヘレニズムの成果もこれほど巨大ではなかった。 ・そこで日本は、600年から1000年までの間に、仏教、儒教をはじめ彼らが輸入し得る中国文化のあらゆる要素を歓迎して受け入れた。この時示された、外国の文物に対する日本人の精力的な熱狂性は、それ以後の時代にも何度かくりかえされ、その度に日本の歴史は急激な転換を見せたが、これはほかにはみられない、まったく日本史だけの特徴である。 ・中国の安定に役立ったもうひとつの因子は、才能ある個人を帝国の官僚制に補充するための試験体系だった。
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俺には難しすぎた。 横断的な知識に欠けてたんだなーと実感しました。 聞いた話だと欧米人では歴史学科の人間が 組織のトップに立つことも珍しくないらしいし 中国の古典を読んでも、その時の過去の偉人の言葉を引用した 逸話とか多いよね。 もっと努力が必要ですね(・∀・) にぱ
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日本の供述が興味深かった。ボリュームからすると少しではあったけれど、日本人の勤勉さがどのような環境下で、またヨーロッパとどのように異なるため生まれたのかが理解出来た。
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世界の歴史の流れを、体系的に分析していて、なるほどと思うところが沢山あったが、基礎知識がないと、厳しい感じ。
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既に読み終わっていたものの,まだ登録してませんでした.世界史の内容がコンパクトにまとめられていますが,1度読んだだけでは頭に入りきりません.(笑)
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中身を理解するのが難しくなかなか読み終わらなかった。 世界史を縦断的ではなく横断的にまとめた本。世界の出来事の一つ一つが関連していることは知っていたが、どのような理由・形式で行われたかを詳細に述べてくれている。 例えば、4大文明と呼ばれているものも、同時に独立的に発生したものではなく、一つ一つが影響し合って発展していったものであるといったことを詳述している。 また、日本についての考察もかかれており、西欧や中国・インド等で起こった現象が当然には当てはまらなく、独自の文化・宗教体系が発展していったことに驚いた。
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