世界史(上) の商品レビュー
学生生協で売れていると話題になった本なので、気になって手に取ってみました。 著者のウィリアム. H. マクニール氏は、カナダ生まれの歴史学者、シカゴ大学名誉教授。文庫版は上下2巻で構成されたいますが、上巻がカバーしているのは、古代から西暦1500年ごろまでです。 核となる文...
学生生協で売れていると話題になった本なので、気になって手に取ってみました。 著者のウィリアム. H. マクニール氏は、カナダ生まれの歴史学者、シカゴ大学名誉教授。文庫版は上下2巻で構成されたいますが、上巻がカバーしているのは、古代から西暦1500年ごろまでです。 核となる文明を規定し、その周縁文化への影響等を自然な流れとしてバランスよく俯瞰する視点や、歴史の中での本質的変曲点をその後の世界の姿に敷衍する捉え方はとても勉強になります。 「世界史」といえば「山川の教科書」がまずは頭に浮かんでしまう世代なので、その呪縛からのささやかな抵抗という意味でも面白い内容でした。
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上巻読了。各地で同時進行する歴史の大きな流れの中で宗教や政治形態、民族の成り立ちを見ることができて面白い。
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とにかく並みのボリュームではない、そこに加えてあまり上手くない訳だから少々読むのに骨が折れる。 そういった点を差し引いても、やはりこれは超一級の学者の一つの到達点であることは素人にもよく分かる。 中央アジアの重要性に力点を置いている観点が面白く、そのせいかこの上巻で扱う時代におい...
とにかく並みのボリュームではない、そこに加えてあまり上手くない訳だから少々読むのに骨が折れる。 そういった点を差し引いても、やはりこれは超一級の学者の一つの到達点であることは素人にもよく分かる。 中央アジアの重要性に力点を置いている観点が面白く、そのせいかこの上巻で扱う時代においては確かに「辺境」の西欧の記載は皆無と言って良い(ローマでさえ相当あっさりしている)など、所謂世の西洋史観とは意図的に一線を画してもいる感じがする。 下巻は多分西欧中心になるのだろうが、その辺のコントラストも敢えて狙っているか? それにしても生協売上1位記録って今の大学生こんなの読むんですか? ある意味嬉しいな。
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文明の誕生から中世までについて、ヨーロッパとユーラシア大陸を中心に解説されている。時間軸で区切った解説なので、同じ時代に隣接する国や地域から攻撃や影響を受けたことなど幅広く学べる。 文章がぎっちり詰め込まれているので、読み進めるのに時間がかかった。
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読むのに時間はかかったけど、収穫の多い読書になった。 現代社会を見るには、歴史を俯瞰することも必要。そんな再認識に繋がる一冊。
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かなり面白く知的好奇心を刺激してくれるが、さらさらと読み進められる本ではない。 論理を追っていけば理解できるが前後・因果関係を曖昧にしているとわからなくなる。 高校時代世界史受験ではなかったため、世界史はこの本がはじめてだが、歴史はやはり極めて重要な分野だと思う。自分のやっている...
かなり面白く知的好奇心を刺激してくれるが、さらさらと読み進められる本ではない。 論理を追っていけば理解できるが前後・因果関係を曖昧にしているとわからなくなる。 高校時代世界史受験ではなかったため、世界史はこの本がはじめてだが、歴史はやはり極めて重要な分野だと思う。自分のやっている社会科学の源流みたいなものがここから学べる。 何とか下巻まで読み終えたい。
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これまで世界史は暗記の苦手意識もあり敬遠していたけど、これだけ凝縮して流れを追えると興味が出てくる。特にイスラムに関しては、現在まで延々と繋がってくる歴史がざっくりとは解った感じがした。下巻も楽しみ。
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上巻は先史時代から大航海時代以前まで。 情報量が多く、一度読んだだけではちょっと消化しきれない。 日本で学ぶ世界史は日本を中心とし、中国や西洋など日本に大きな影響を与えた地域の比重が高いけれど、本書はその点で大きく異なる。 すなわち、ユーラシアの中央アジアと中東を中心として、西...
上巻は先史時代から大航海時代以前まで。 情報量が多く、一度読んだだけではちょっと消化しきれない。 日本で学ぶ世界史は日本を中心とし、中国や西洋など日本に大きな影響を与えた地域の比重が高いけれど、本書はその点で大きく異なる。 すなわち、ユーラシアの中央アジアと中東を中心として、西のヨーロッパ、東の中国。あるいは西のアフリカ、東の東南アジアという対称性が発見できる構成になっている。それにより、ギリシア思想と儒教、十字軍とサムライというような対比がされる。また中央アジアが世界に果たした役割が非常に大きいことがわかる。
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時代ごとに世界でなにが起きてきたか追っていく本。各地域で起きたことを特有の事象でとどめるのではなく他地域や別の年代も考慮にいれている点が面白い。なかなか一読では理解できないが、流れを知る上では良い本。
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今さらだけど読み終えたマクニール世界史。日本についても戦国〜江戸〜開国〜現代とそれぞれの局面で割と高評価をしているけど、評価ポイントが常に「その時々の強者から貪欲に技と知識を吸収するしたたかさ」であるのは興味深い。
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