食堂かたつむり の商品レビュー

小川糸【著】

2010/05/02

料理に対する主人公倫子の純粋な取り組み方。食材をいとおしく思い大切に扱う優しさが作品を通して温かく伝わりました。
でも、豚のエルメスを食材として扱う時の心情はなかなか割り切れなかった。
屠殺場での殺されていく家畜の断末場も叫びはこの小説で書かれている以上にすさまじい物です。
昔聞いた彼らの声を思い出し、きれい事に書かれている事に対して少し抵抗を感じた。

2009/10/04

紹介　田中　美千代
このお話はとある女の子が失恋をし、そのショックで声が出なくなるところから始まります。
その女の子が田舎の実家に帰り一人一組限定の食堂を始めます。
そのときも声は出ず、筆談です。一人一組なので、もちろん、料理のメニューはそのお客様にあったものをイメージして作ります。
その結果、料理によって人がそれぞれの思い出がよみがえったりする事で、幸せを感じられるようになりました。
心温まる本がたくさん詰まった本でした。
食堂と洋服屋、内容は全く異なりますが同じサービス業。一人一人のお客様を大切に、そのお客様が幸せを感じてもらえるように接していきたいと思います。

2009/10/04

食欲をそそられる。なんというか、乙女が好きそうな小説だった。「天然生活」とか「うかたま」とかあっち方面な小説。

出てくる食べ物が素敵。そしてそれを心を込めて作っている倫子の姿がいい。私もフルーツサンド食べたいなあ。

ただ話は１点納得いかないとこがあったので、そこにひっかかってしまった私は読み終わっても結局腑に落ちないまま…。こういうつじつまが合わないというか、腑に落ちないのが小説読んでて一番いらっとしてしまう。

2009/10/04

あまり期待せず読んだ本だったのですが、思った以上に入り込める面白い作品でした。

料理ってすごいなって思って、ほのぼの心が温かくなりました。
そんな感じの本です。

最後ちょっと感動しました。
お奨めですよ。

2011/03/21

最初の始まりはよかったけど、食堂を作っていく過程でのこだわりがだらだらと書かれすぎていて、少しイライラ。
心を込めて料理しているのは伝わるけど、ちょっと押し付けがましい感じがしました。
文章は、〜「だけれど」が連続して出てくるのが嫌でした。
読みやすいけどなかなか進まない本。
最後の手紙のところは泣けました。
それにしてもエルメスの解体にはびっくり・・・。
あんなに詳しく細かく描写されるとは。
評価が高いけど、私はあんまり好きじゃないです。

2009/10/04

私はかなり好きだな。
オーガニック、スローフード、田舎暮らしなんてものに興味があったらストライク！
自分で栽培したハーブに、地元の季節野菜を満喫なんて、ものすごい運気アップだよ(笑)
風水好きの人なら、その恵にも気がつきそうです。

さて、愛する人に愛をこめて料理をするというのは、女子だったり母は当たり前で、
でもかなわないことだな、なんて思ったりするのだけれどやっぱり夢。
いろんなショックな出来事や母との確執があっても、純粋に料理を作ってお出しする主人公は
やっぱり素敵だなって感じます。

2009/10/04

途中までまったり、最後は泣けた。
おいしそうなお料理の数々。心を込めて料理をする大事さを痛感。
（でも自分はコンビニ食・・・）

2009/10/04

今日の晩御飯食べるときには、「いただきます。」「ごちそうさま」って手を合わせて言おうって思います。

感謝?がいっぱいな本でした＾＾

2009/10/04

始まりは突然の出来事。
家に帰ってみたら、家の中はもぬけのから。恋人も、そして家財道具一式も。
残ったものは、たった一つ。

小説の中で、人の心は泥水だ、というくだりがある。
それでも、乱すことなく暮していれば、泥は下に沈み、きれいな水が上に残る。
だから、心の平安を忘れないようにしている、という主人公のスタンスが好き。

後半は、涙なしには読めませんでした。
命の大切さが、ぎゅっと詰まっていて。そして、愛がぎゅっと詰まっている。
春の光、といった印象を受ける小説でした。

2009/10/04

久しぶりに面白い作品に出逢った気がします。
表現にすごく惹かれ、最後は梟爺で泣きました。
こんな食堂にいってみたいです。

読んで損はしないお勧めな一冊です。