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男の作法 の商品レビュー

3.8

187件のお客様レビュー

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下町生まれの粋な著者…

下町生まれの粋な著者が、半可通相手に不文律である「男の常識」を解り易く教え諭したような内容。現代人必読の書。

文庫OFF

2025/10/18

男の生き方を語る池波正太郎のエッセイ。さすがに昭和55年あたりの感覚(特にジェンダー観)となると今のアップデートされた時代には耐えられず、俗にいうハウツーとして読むにはいささか古びてはいるものの、この時代に描かれた憂いが今でも通じるあたり普遍性もある。特に善悪の中間、すなわちグレ...

男の生き方を語る池波正太郎のエッセイ。さすがに昭和55年あたりの感覚(特にジェンダー観)となると今のアップデートされた時代には耐えられず、俗にいうハウツーとして読むにはいささか古びてはいるものの、この時代に描かれた憂いが今でも通じるあたり普遍性もある。特に善悪の中間、すなわちグレーゾーンがないという嘆きはまさに今の時代感覚とも一致する部分であり、40年以上前の時代でもこうなら今の時代はより加速しているのかと思ってしまった。他にも「神経のまわしかた」など、著者独特の言い回しも多く、男の作法と言いつつ大雑把は許されず目配りが大事というのは今でも通じる話だろう。

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2025/09/03

肩肘張らず柔軟に、でも大事なところはこだわる男の生き様。 令和の時代に読んでも気づきのある本だなあと思いました。

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2025/08/28

語り口調でいいですね!今の時代ではなかなか言えないことも(笑)。いちいちなるほどーって思うとこが多いけど、着物のくだりはイマイチわからないかな

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2025/08/11

男だけでなく人間全てに言えること。 自己中心的な人が増えている世の中。 謙虚に真面目に利他。 時間を守る。前もって行動する、感謝を形で表す、思いやりを持つ。 当たり前のことができない人がいかに多くなったか。自分にも言えること。自らを律することができなくなっている。 周りの人...

男だけでなく人間全てに言えること。 自己中心的な人が増えている世の中。 謙虚に真面目に利他。 時間を守る。前もって行動する、感謝を形で表す、思いやりを持つ。 当たり前のことができない人がいかに多くなったか。自分にも言えること。自らを律することができなくなっている。 周りの人たちがいて、自分が成り立っている。常に皆に感謝をして生きていかなければいけない。 つまりはその本質を常に考えていれば、行動はその本質に準じたかたちになる。 死に向かって生きている。あと何年生きられるか。漠然と思うようにしよう。生き方が変わるのを楽しみたい。

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2025/07/19

寿司の食べ方、天ぷらの食べ方、服装について、人間関係について等、池波正太郎が痛快かつ有益な指南を語る。

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2025/05/26

★人間とか人生とかの味わいというものは、理屈では決められない中間色にあるんだ。 ●やはり、顔というものは変わりますよ。だいたい若いうちからいい顔というものはない。男の顔をいい顔に変えて行くということが男をみがくことなんだよ。いまのような時代では、よほど積極的な姿勢で自分をみ...

★人間とか人生とかの味わいというものは、理屈では決められない中間色にあるんだ。 ●やはり、顔というものは変わりますよ。だいたい若いうちからいい顔というものはない。男の顔をいい顔に変えて行くということが男をみがくことなんだよ。いまのような時代では、よほど積極的な姿勢で自分をみがかないと、みんな同じ顔になっちゃうね。 ●人間という生きものは矛盾の塊りなんだよ。死ぬがために生まれてきて、死ぬがために毎日飯を食って……そうでしょう、こんな矛盾の存在というのはないんだ。そういう矛盾だらけの人間が形成している社会もまた矛盾の社会なんだよ、すべてが。矛盾人間のつくっている矛盾社会なんだから、それに適応したやりかたで人間の社会というものは進歩させていかなきゃならない。 ★科学的に、理論的にすべてを律してしまおうとしたら、人間の社会というのはものすごく不幸なものになっていくわけですよ。必ずしも白と黒に割り切れるものではない。 「人間は自分のことはわからない……」ものなんだ。だから、他人が言ってくれたことはやっぱり素直に聞かないとね。 ★戦国時代のように死が身近ではなくなり、それが夫婦仲にも影響している 人は死に向かって生きていることを意識するだけで、生き方がグッと変わってくるはずなのだ。

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2025/03/09

魅力的な男を描いてきた池波先生の説く男の作法。 昭和の時代は「男の常識」だったらしい。 天才は苦労していないから名監督になれない。 結婚式と新婚旅行をハイライトにしてはいけない。 分不相応な格好はよろしくないが、 万年筆のような仕事道具は高い物を使え などなるほどな~と思う話が...

魅力的な男を描いてきた池波先生の説く男の作法。 昭和の時代は「男の常識」だったらしい。 天才は苦労していないから名監督になれない。 結婚式と新婚旅行をハイライトにしてはいけない。 分不相応な格好はよろしくないが、 万年筆のような仕事道具は高い物を使え などなるほどな~と思う話が多い。 食通だったためか食べ物の話が多いが、 マナーの話では無く美味い食べ方であり、 すき焼きは豆腐や白滝から水分が出るため、 肉以外の具はネギだけにするなど理にかなっている。

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2025/02/16

2025年読了。四十年前に書かれた本。 時代の流れを感じる空気感あり、今も昔も変わらないなと思うところもあり。

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2024/12/30

タイトルに惹かれて購入した。この時代にいかにも前時代的な、と思うかもしれない。私自身も男だから、女だから、という「こうあるべき」といった固定観念はどんどんぶち壊されていくべきだと考えている方。しかし、果たして全てが悪なのだろうか。この本を読んで、そんな日本人男性が従来大事にしてき...

タイトルに惹かれて購入した。この時代にいかにも前時代的な、と思うかもしれない。私自身も男だから、女だから、という「こうあるべき」といった固定観念はどんどんぶち壊されていくべきだと考えている方。しかし、果たして全てが悪なのだろうか。この本を読んで、そんな日本人男性が従来大事にしてきた感覚を再確認することができた。

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