男の作法 の商品レビュー
女ですが、もっと早く読んでおきたかった。 刺身や蕎麦、天ぷらの食べ方、様々な作法など若い頃から誰かしらに教わったり聞いたものの数々。。きっと池波さんの本や何かしらのメディアによって浸透したものも多いのでしょう。 衣食住に関する作法やお考えも、全ては池波さんの生き方に対する哲学、み...
女ですが、もっと早く読んでおきたかった。 刺身や蕎麦、天ぷらの食べ方、様々な作法など若い頃から誰かしらに教わったり聞いたものの数々。。きっと池波さんの本や何かしらのメディアによって浸透したものも多いのでしょう。 衣食住に関する作法やお考えも、全ては池波さんの生き方に対する哲学、みたいなものに繋がっている。「死ぬこと」を考えながら生きるとは、目からウロコものです。 江戸時代の日本というのは世界一の文化国家、そういうのをちゃんと小学校のうちに歴史で教えないとダメなんだよ、なんて言うのもそうだそうだと一人で同調してみたり。バーからバーテンのくだりもいい。他にも色々書きたいが長くなるだけなのでやめておきますw 多様性、ジェンダーレスを重んじる現代においては問題になりそうな発言が多々あるも、読んでいるうちには著者の中で差別から来ている発言ではない事がわかります。が、今だと賛否両論になりそうとは思いましたが。。 もっと早くに読んでおきたかった、のは率直な感想ですが、今読んで良かった、のも本心。歳を重ねたからこそ響く数々。何年か後に読んだら今度はどのくだりが心に響くだろうと、想像するのも楽しい。 良い本でした。
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初めて読んだのは30代のころだったか。刺身の食べ方、ビールの飲み方、ネクタイは自分で選ぶなど、随分、真似してきた。50代になって読み返してみると、新たな共感があった。 「人間とか人生とかの味わいというものは、理屈では決められない中間色にある(21p)」 「男のみがき砂として役立た...
初めて読んだのは30代のころだったか。刺身の食べ方、ビールの飲み方、ネクタイは自分で選ぶなど、随分、真似してきた。50代になって読み返してみると、新たな共感があった。 「人間とか人生とかの味わいというものは、理屈では決められない中間色にある(21p)」 「男のみがき砂として役立たないものはない(203p)」 「そのときの仕事を楽しむ(212p)」など。
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昭和56年のゴマブックス初版で読む。女性を扱ったところでは今なら間違いなく炎上しそうな文面も多いが、逆に寿司やそばの食べ方についてはエセマナーをズバッと斬っていて痛快。今でもバズりそうな感じである。 相手を思いやる、仕事は先回りの段取りが肝心など、基本は今後も色褪せることのなさそ...
昭和56年のゴマブックス初版で読む。女性を扱ったところでは今なら間違いなく炎上しそうな文面も多いが、逆に寿司やそばの食べ方についてはエセマナーをズバッと斬っていて痛快。今でもバズりそうな感じである。 相手を思いやる、仕事は先回りの段取りが肝心など、基本は今後も色褪せることのなさそうな骨太な作法論である。
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限られた服を、大切に着る 20代のうちに読んでおきたかった、本は読みたい時に読まねばならない。 小説家は人生経験がないとつまらないものしか書けない
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女でございますから読みまして、間違っても男ぶりは出しませぬ。だけど参考になるので。「男をみがく」読んで「女のきばたらき」を磨きたいなと。(ガスレンジを磨くように!) 池波氏が書いたものではなく、語りおろしたもの。「もう書けなくなったからか」と思うなかれ、当時58歳執筆盛りであっ...
女でございますから読みまして、間違っても男ぶりは出しませぬ。だけど参考になるので。「男をみがく」読んで「女のきばたらき」を磨きたいなと。(ガスレンジを磨くように!) 池波氏が書いたものではなく、語りおろしたもの。「もう書けなくなったからか」と思うなかれ、当時58歳執筆盛りであった。(67歳で亡くなってしまうとはご本人も思っていなかった)その語りが粋なのである。だからわざとこの体裁にしたのだろう。 「鮨、そば、てんぷら、すきやき、うなぎ」とのつきあいかたから始まって、バーの選び方、心づけの渡し方、諸事の心構え、ずらーずらーとこまごました道具にいたるまで目配りして語っている。 私が「剣客商売」の秋山小兵衛、「鬼平犯科長」の長谷川平蔵に親しんで、びっくりするのは太っ腹なこと。心づけを渡すシーン、みみちい私はいつも固唾をのむのである。 いわくチップをはずむがよい。 『そのひとが身銭を切って出したものでしょう。』『気持ちが通じる。そこに意味があるということですよ、たとえ百円であってもね。』 それにはお小遣いがいる、と力説している。なんか、やばいよね。磨くより作戦を練らないと...。 『もののありがた味』というところで、エッセイストの江國滋さんの娘さんの話が出てて、それは江國香織さんのことらしい。気をつけて育てられていると書いてある。だからあんなすてきな本が書けるひとになったのかしら、うーん。
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昔ながらの男の作法?流儀を説いた感じの本ですが、わたしは好きです。 今となっては…みたいなところもありますが、良きものは残る?もしくは時代は繰り返す? こういうのが良いなぁって人達と付き合って行きたいと思う本でした。
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江戸っ子の流儀を紹介した本。礼儀作法は正しく伝えないと伝わらない。伝わらなかった作法は消え去る運命にある。この本で様々なマナーを学んだけれど、今はもう使う機会がない。著者が伝える作法の仕切りがどんどん消え去って、混沌とした世界になっていくのかも。
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池波正太郎 著「男の作法」、1984.11発行。鮨、そば、てんぷら、肉、うなぎ、ビールの6つの章立てです。タイトルは食べ物ですが、食べたり飲んだりだけでなく、いろんな作法が紹介されていますw。私は無手勝流で作法はほとんど気にしませんが(^-^)
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「散歩のとき何か食べたくなって」に続いて、池波正太郎を読む。 池波正太郎は、かなり以前、「剣客商売」を読んだが、エッセイを読むのは「散歩のとき何か食べたくなって」が初めてで、この本が2冊目。 前のエッセイと同じく、粋でお洒落、ダンディな人だなと思った。一方で合理的・勤勉な人でもあ...
「散歩のとき何か食べたくなって」に続いて、池波正太郎を読む。 池波正太郎は、かなり以前、「剣客商売」を読んだが、エッセイを読むのは「散歩のとき何か食べたくなって」が初めてで、この本が2冊目。 前のエッセイと同じく、粋でお洒落、ダンディな人だなと思った。一方で合理的・勤勉な人でもある。そういった生き方・暮らし方が、文章に味わいを出させているのだろう。
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・男の顔をいい顔に変えて行くということが男をみがくこと。 ・何の利害関係もない第三者の目に映った自分を見て、自分自身ではわからないことを教えられる。 ・人間はじぶんのことはわからないもの。他人が言ってくれたことは素直に聞かないといけない。
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