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燃えるスカートの少女 の商品レビュー

3.7

71件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

    18

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    3

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2011/09/12

「人間だった彼をみた最後の日、彼は世界がさびしいとおもっていた」ー思い出す人 こんなに短編で心を動かされたのは初めてです。逸脱。

Posted byブクログ

2011/07/21

2011年3月28日購入 菅啓次郎の翻訳ということで興味があり少し読んでみた。 ちょっと波長が合わない。 積読状態。

Posted byブクログ

2012/11/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編集でいちばん必要なこと、それは書き出しだ。 と、断言してしまうくらい、ことごとく書き出しが秀逸。 なになに?と読み進めていくと、とんでもない結末や世界観が待ち構えていて、子どもに戻ったように無邪気に頁を繰る自分がいた。 「私の恋人が逆進化している。」 「小鬼だということが誰にもばれないように竹馬をつけて高校に通っていた小鬼がいた。」 「町には二人、突然変異の女の子がいた。ひとりは火の手をもっていて、もうひとりは氷の手をもっていた。」 これだけで読みたくなった人は、おそらく気に入ることでしょう。

Posted byブクログ

2011/06/05

「人間だった最後の日、彼は世界を寂しいと思っていた」 もしもこの短編集の始まりが、「思い出す人」じゃなかったら私はこの本を買わなかったと思う。それぐらいこの一編のもつ話の魅力が私にとっては大きかった。 癒す人、指輪、燃えるスカートの少女…、ふしぎだけれど、話の中にぎゅっと胸をつ...

「人間だった最後の日、彼は世界を寂しいと思っていた」 もしもこの短編集の始まりが、「思い出す人」じゃなかったら私はこの本を買わなかったと思う。それぐらいこの一編のもつ話の魅力が私にとっては大きかった。 癒す人、指輪、燃えるスカートの少女…、ふしぎだけれど、話の中にぎゅっと胸をつかまれるような一行をみつけてしまい、忘れられない。おおきな意味があるような話じゃない。でも、忘られない短編がごっそり詰まってる、そんな本。

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2011/05/18

「燃えるスカートの少女」エイミー・ベンダー/管啓次郎 訳 sensitive文学短編集。オフホワイト。 某遊べる本屋のPOPで惹かれて、読みたいと思っていた一冊。 期待を裏切らないくらいには読みふけられた。(読みふけられたって変な日本語だな笑) 官能文学、って言い方がしっくり...

「燃えるスカートの少女」エイミー・ベンダー/管啓次郎 訳 sensitive文学短編集。オフホワイト。 某遊べる本屋のPOPで惹かれて、読みたいと思っていた一冊。 期待を裏切らないくらいには読みふけられた。(読みふけられたって変な日本語だな笑) 官能文学、って言い方がしっくりくるのだけど、ポルノではなく、精練された肉体的な文学というか… そうか、どこか読んだことあるようなと思ったら夢枕獏と似たような系統だ! sensitive より sensuous て単語の方がそれっぽいみたい。 個人的には「癒す人」「遺産」「指輪」が印象に残った。 それにしても訳がいい。 オススメです。(4)

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2011/02/04

明るくて暗く寂しく孤独で愛おしい世界の中で、 繋がったり、救われたり、愛されたり、 傷つけられたり、癒されたり。

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2010/10/21

やわらかく生温い泥の中にそっと横たわる、そんな感覚を味わえました。 寓話的な物語の中に、女性独特の感情・感性が潜んでいます。描かれる世界の色彩が美しく、絵画が言葉に姿を変えたようにも感じられました。 映像化、絵画化してみたい短編集でした。 強烈な感動を与える内容では無いけれど、ゆ...

やわらかく生温い泥の中にそっと横たわる、そんな感覚を味わえました。 寓話的な物語の中に、女性独特の感情・感性が潜んでいます。描かれる世界の色彩が美しく、絵画が言葉に姿を変えたようにも感じられました。 映像化、絵画化してみたい短編集でした。 強烈な感動を与える内容では無いけれど、ゆっくりと浸透する印象は時間が立つ程、鮮明になるような気がします。

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2011/07/16

ものすごく好きなタイプではないけれど、彼女にしか書けない作品を書く、とてもユニークな作家だと思う。どれもセクシュアルな話だけど、エロティックじゃない。たとえば『マジパン』。父を亡くした父は腹に穴が開き、母を亡くした母は、逆にお腹がふくれあがり、やがて母を出産する(ああややこしい)...

ものすごく好きなタイプではないけれど、彼女にしか書けない作品を書く、とてもユニークな作家だと思う。どれもセクシュアルな話だけど、エロティックじゃない。たとえば『マジパン』。父を亡くした父は腹に穴が開き、母を亡くした母は、逆にお腹がふくれあがり、やがて母を出産する(ああややこしい)。より直接的に性行為を描いた『どうかおしずかに』や『この娘をやっちゃえ』でさえ、セックスはただ、世界に投げ出された存在の心もとなさを露わにするだけで、彼女たちは、そうした身体と行為を、自らのものではないかのように眺めている。すでに少女ではいられない私は、彼女たちの、この作家の、その先が読みたいと思うのだ。

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2010/10/01

せつない、たりない、もどかしい。 欲しい。何が? わからない。 「この娘をやっちゃえ」「無くした人」がすき。 思春期のおんなのこの性欲って多分男の子以上に生々しくて貪欲な気がする。 性欲が満たされてないんだわ、私!と気付いた子はある意味楽だとおもう。 気づけないから、もやも...

せつない、たりない、もどかしい。 欲しい。何が? わからない。 「この娘をやっちゃえ」「無くした人」がすき。 思春期のおんなのこの性欲って多分男の子以上に生々しくて貪欲な気がする。 性欲が満たされてないんだわ、私!と気付いた子はある意味楽だとおもう。 気づけないから、もやもや、もやもや。 何を言ってるんだ、

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2010/08/16

短編集。本屋さんのポップにひかれて購入。 どれも読み終わるとほおっと溜息をついて、なんだかかなしくなるような話だった。 やっぱり好きなのは火の手と氷の手を持つ少女の話。

Posted byブクログ