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すべては音楽から生まれる の商品レビュー

3.3

57件のお客様レビュー

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2019/06/24

脳科学者による音楽哲学論と言ったところか。 第5章はルネ・マルタン氏との対談 ルネ・マルタンシしの言葉 「ライブというのは、最も美しく、最もいい経験だと思います。なぜなら、アーティストとと言うのは不思議な存在で、これから演奏を始めようという時、自分の目の前にいる人たちを知ろうと...

脳科学者による音楽哲学論と言ったところか。 第5章はルネ・マルタン氏との対談 ルネ・マルタンシしの言葉 「ライブというのは、最も美しく、最もいい経験だと思います。なぜなら、アーティストとと言うのは不思議な存在で、これから演奏を始めようという時、自分の目の前にいる人たちを知ろうとするのですね。会場の聴衆を把握しようとする。・・・(中略)・・・。ですから、『音楽を聴く』ということは、非常に能動的な行為だと言えます。演奏家には演奏するというアクションがあり、観客には演奏を聞くというアクションがある。これこそが、生のコンサートの豊かさであり、力であると私は考えています。」

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2018/12/27

音楽がいかに人にとって大切なものかということが書かれています。理論とか技術よりも、もっと音楽という不思議なものの本質を捉えている気がします。

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2018/10/12

1章 音楽は微笑む(私の中に楽器がある―シューベルト/交響曲第八番「未完成」 人生の絶対的な座標軸 ほか) 第2章 音楽との出会い(あの静かな没我の様子―R.シュトラウス/歌劇「エレクトラ」 「知りたい」という気持ち ほか) 第3章 音楽と創造力(まるで一つの啓示のように モーツ...

1章 音楽は微笑む(私の中に楽器がある―シューベルト/交響曲第八番「未完成」 人生の絶対的な座標軸 ほか) 第2章 音楽との出会い(あの静かな没我の様子―R.シュトラウス/歌劇「エレクトラ」 「知りたい」という気持ち ほか) 第3章 音楽と創造力(まるで一つの啓示のように モーツァルトとザルツブルク ほか) 第4章 音楽のように生きる(日々と音楽―ワーグナー/楽劇「トリスタンとイゾルデ」 知らない自分との対面 ほか) 第5章 特別対談 「音楽の力」―ルネ・マルタン×茂木健一郎(ルネ・マルタン印象記―茂木健一郎 本物の「美」と出会える場「ラ・フォル・ジュルネ」 ほか)

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2018/06/07

音楽はすべての芸術をつかさどる、最も生命原理に近い根幹にかかわるものである。脳内の活動がシンフォニーのようなもの。シューベルトの温かさ。そんなことが書かれている。ラフォルジュルネなる音楽イベントを、その主催者と著者の対談を通してこの本で知った。

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2017/05/05

つまらなくて途中で挫折。脳科学者の本ということで音楽を脳科学で解説してくれるのかと思いきや、著者の個人的の好みや思い出ばなしでブログレベル。ファンなら楽しいのかもしれないが、初読ではつらい。しらんがな、という感想。この方の他の本もそんなレベルなら読まない、と思わせる本。と思ったら...

つまらなくて途中で挫折。脳科学者の本ということで音楽を脳科学で解説してくれるのかと思いきや、著者の個人的の好みや思い出ばなしでブログレベル。ファンなら楽しいのかもしれないが、初読ではつらい。しらんがな、という感想。この方の他の本もそんなレベルなら読まない、と思わせる本。と思ったら、レビューも全般低くて納得。

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2016/05/26

茂木さんの音楽観をがっつり知ってしまった。シューベルトかぁ…と思っていたら(まったくなじみがない)、この本を読んでいる数日間、なぜかシューベルトを聴く事が多かった!人生ってこんな偶然重なるもの?シューベルトという新しいアンテナが生まれただけ?茂木さんならではのお話で面白かったな。...

茂木さんの音楽観をがっつり知ってしまった。シューベルトかぁ…と思っていたら(まったくなじみがない)、この本を読んでいる数日間、なぜかシューベルトを聴く事が多かった!人生ってこんな偶然重なるもの?シューベルトという新しいアンテナが生まれただけ?茂木さんならではのお話で面白かったな。マルタンとの対談も。

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2015/04/16

「ラ・フォル・ジュルネ」絶対参加したいと思うようになりました。まんまとはめられてしまったという感じです。音楽祭の宣伝のために書かれた本かどうかは知りませんが、生の演奏を聴きたいと思うようになったのは確かです。私自身の経験はそう多くなく、本当に印象に残ったオーケストラの演奏というも...

「ラ・フォル・ジュルネ」絶対参加したいと思うようになりました。まんまとはめられてしまったという感じです。音楽祭の宣伝のために書かれた本かどうかは知りませんが、生の演奏を聴きたいと思うようになったのは確かです。私自身の経験はそう多くなく、本当に印象に残ったオーケストラの演奏というものはありません。それでも、近くの住民センターの秋祭りで、地元のブラスバンドが演奏するのを聴いて、涙が出そうになりました。最近特にそうですが、生の演奏を聴いたりすると、胸がズキズキして、涙をこらえるのが大変です。2曲目からは慣れるのですが。ゴールデンウィークに東京で開催されるというこの音楽祭。子どもでも気楽に参加できる、にもかかわらず、演奏は本格的であるというところがとってもうれしいです。なんとか参加してみたいです。ところで、10年ほど前、ウィーンのシューベルト生誕の家だったかで聴いたセレナードが、いまでも前奏から頭の中に流れています。そのときの風景といっしょに。(のちに琵琶湖ホールで参加することができました。)

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2014/09/17

こんな時だからこそ音楽です。被災地の方が「ラジオは音楽を流して欲しい」と言っていたと聞きました。内容はクラシックに詳しくないとついていけない箇所もありますが、なかなか面白い。

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2014/08/26

生きることは、耳を傾けるということ。 自分の感覚を研ぎ澄ますということ。 この本は、茂木さんの永遠のテーマであるクオリアの本質が描かれているように感じた。 1日で読めてしまうくらい、流れるような文章で非常に読み易かった。

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2014/06/19

すべては音楽から生まれる 音楽とは、音がお互いに結ぶ関係性、 神経細胞の響き合いは内なるシンフォニー、ニューロンは眠らず常に瑞々しいシンフォニーを奏で続ける 旋律と戦慄、 私自身が鳴っている、喜びや美の基準、絶対的な座標軸となる、 予測不可能な穴をあける、生きながらにして生ま...

すべては音楽から生まれる 音楽とは、音がお互いに結ぶ関係性、 神経細胞の響き合いは内なるシンフォニー、ニューロンは眠らず常に瑞々しいシンフォニーを奏で続ける 旋律と戦慄、 私自身が鳴っている、喜びや美の基準、絶対的な座標軸となる、 予測不可能な穴をあける、生きながらにして生まれ変わるような体験 周波数、倍音から生まれる共鳴現象 自然の営みに芸術家の手によるクオリアが加味されたもの 音楽と数学は心と脳の関係につながる 芸術の一形態を越えるmusikeギリシャ語 音楽解釈とは作曲家の心理を理解すること 客席の聴衆にも表現を要求、 経験→記憶→抽象的だが鮮明な質感として育てることができる クオリア、音自体の姿を意識する、私の知覚を起点・知覚で立ち顕れる、対象に元々備わっている特性を越えた質感を私自身が見いだす、無限定性、 ライブ、生演奏、同じ時間と空間、主体的な感動は二度と戻ってこないが思い出して育てることができる 音楽の至福とは抽象的な本質・核心、わからないなにかに接した時の愉悦、女神が旋律のあわいで微笑んでいる 釈迦の無記、わからないものを断定しないでそのままにする、この沈黙は空虚ではなく感動に充ちている 音楽を鑑賞するのではなく耳をすます、女神の気配を感じ美を一身に浴びる 小林秀雄のモオツアルト、与えられた環境のなかで最善の表現を追求するべき、余計な情報なしで本質に迫る態度を・知りたいという積極的な気持ちをもちつづける 江村哲二の音楽を考える ★耳をすます→ 主観性を掘り下げる→安らぎ喜び解放感→クオリアを鮮明にし今ここから私を解放→新しい発想や感動→知性や教養へ育ち生きやすくする術となる モーツアルト効果とは、好きな音楽を聞き喜び楽しみ脳を活性化させ生への取り組みを前向きにすること ザルツブルクはモーツアルトにとって美のクオリアか、一つの啓示、不朽の美は地上的基礎・土地の固有性から誕生する 子役デビュー、真価をわかってくれる聴き手ハイドンへ辛酸から生まれた果実である息子・曲を捧げた、 生の深みに潜む暗黒を突き抜けたところに誕生した光、暗黒・わけのわからないものすらも抱え込む力のある音楽 作曲に膨大で精力的な思考や努力を注いできた 形而的 シューベルト、ウィーンの郊外ドイツ歌曲、等身大で生身の温かさ めまぐるしく動き続ける世界にあって忘れがちで盲点な当たり前の大切なものを奏でている、生の営み、深い人間に対する洞察力と思索、啓蒙に対する幻想 森は生命の源、適正なサイズの共同体を背景として新しい生命が生まれてくる、シューベルトサイズ 劣等感、不幸が感受性を深める 音楽になにを感じられるかは人生とともにどのような経験をどれくらい積んでいるかによって変わる むきだしの姿で思いがけず投げ込まれた音楽との間に調和が生まれたらいくつになっても新たな航路への発見となる 非常に複雑なネットワークが構築された脳内では、休むことのないリズムの発生とビートの融合によるシンフォニーのような現象が常に起きている 一次元では数量化できていたものが数量化できなくなる。波動と音楽、ニューロンの活動と意識、脳内現象と社会現象 偉大な音楽が生む濃密な時間の流れに匹敵するような密度でものを考えたい、 音楽は生活の隅々にまで存在している 私たちはものを考えることによって常にリズムを生み出せる わからないなにかを自覚せず追いかけることで感化作用のある指揮者、不良設定問題であるがゆえの自律性、音のクオリアを能動的に生成するための言葉に変換する能力 言葉にならない あらゆる言語は意味はわからなくても音楽として聴くことができる 意味に囚われている人と話すと息苦しく堅苦しい 音楽は意味から自由であり生命運動に近い 脳が不可視のなにかを無限に追い求めなにかを考えることが私の喜びや生命運動となり生きるということにつながっていく、聴覚に勝るとも劣らない想像力の重要性、 耳をすます私たちを音楽が抱きしめてくれる 渋谷のNHKホール、 ウィーンの楽友協会ホールのシュテープラッツ、国立歌劇場シュターツオパー 丸の内の東京国際フォーラムでのラフォルジュルネ

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