すべては音楽から生まれる の商品レビュー
音楽はあらゆる芸術をつかさどる。脳の中では、常に交響曲のような働きが起こっている。かつて「未完成」との印象的な出会いをした脳科学者が自らの体験をもとに語り誘う、音楽の新たなる地平。
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この茂木さんという人は大変頭がいい。というか賢い。羨ましい。伝えることを目的として文章を書いていないだなんて。感性の段階のことばを操って大衆の理解を得るだなんて普通はできない。羨望と嫉妬と好奇の眼差しで見られるのが一般的でしょうに。そう、モーツァルトのように。ことさらシューベルト...
この茂木さんという人は大変頭がいい。というか賢い。羨ましい。伝えることを目的として文章を書いていないだなんて。感性の段階のことばを操って大衆の理解を得るだなんて普通はできない。羨望と嫉妬と好奇の眼差しで見られるのが一般的でしょうに。そう、モーツァルトのように。ことさらシューベルトに固執する必要は見出せなかったけれど、芸術と幸福は永遠に反発し合うというのは真理だ。お互いを意識せずにはいられないのだけども。
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《読んだ時期:2008年2月》 今年のLFJの公式本ということで読んでみた。マルタン氏との対談が面白く、音楽祭の意味や音楽祭にかけるマルタン氏の意気込みを感じることができた。
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あやー、期待はずれでした。茂木さんの本、ずっと読んでみたくてこれが初でしたが…(でも口述筆記をライターの方がまとめたらしい)。どうもぐっと来る文章、感じ方、考え方に出会えなくて残念だった。つまりわざわざ読む価値がないわけです。「うん、当たり前」と感じながら読んでしまう。第5章のル...
あやー、期待はずれでした。茂木さんの本、ずっと読んでみたくてこれが初でしたが…(でも口述筆記をライターの方がまとめたらしい)。どうもぐっと来る文章、感じ方、考え方に出会えなくて残念だった。つまりわざわざ読む価値がないわけです。「うん、当たり前」と感じながら読んでしまう。第5章のルネ・マルタン氏との特別対談だけは興味深かった。この章があって良かった!今年の「ラ・フォル・ジュルネ」(東京で開かれる音楽祭。わたし、その存在を知らなかった)、ぜひ足を運びたい。
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私は既に、「ライブ演奏の重要性」や、本場の音楽から得られる感動について述べた。だが同時に、クラシック音楽の神髄を知る上では、本場の音楽に絶えず触れていることよりも、余計な前置きや情報なしでそのものの姿に迫ろうとする態度こそが前提だとも思っている。(p.45) 絵画、詩、小説・・...
私は既に、「ライブ演奏の重要性」や、本場の音楽から得られる感動について述べた。だが同時に、クラシック音楽の神髄を知る上では、本場の音楽に絶えず触れていることよりも、余計な前置きや情報なしでそのものの姿に迫ろうとする態度こそが前提だとも思っている。(p.45) 絵画、詩、小説・・ありとあらゆる「芸術」がこの世には存在するが、音楽は、他の芸術とは一線を画するように感じられる。最も生命原理に近い、生命哲学の根幹にかかわる、とでもいおうか。(p.59) たとえばシューベルトであるとか、すばらしいクラシック音楽に一度出会った人は、もう、後戻りはできない。それを知る以前の状況とは、全く違っていると思うのです。(p.142)
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ちらちらと読んでいるとき、これはもしや!と思ったけれど、なんだか痒いところを書いてくれているよう+予防までしてくれる、というように、私は受け取れた。少なくとも彼の考える「クオリア」の考え方には非常に興味があり、私が根本的に気になっているところだ。
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自身もクラシック好きの茂木さんが、音楽が人間に与える感動とか感情の揺れ、論理では説明できない何か=茂木さんの研究しているクオリアに通じるということで、実際の体験や作曲家の人生や日記手紙など具体例を上げながら、いろいろ語っていらっしゃいます。すごく読みやすかったのですぐ読み終わって...
自身もクラシック好きの茂木さんが、音楽が人間に与える感動とか感情の揺れ、論理では説明できない何か=茂木さんの研究しているクオリアに通じるということで、実際の体験や作曲家の人生や日記手紙など具体例を上げながら、いろいろ語っていらっしゃいます。すごく読みやすかったのですぐ読み終わってしまって残念でした。
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