雨の塔 の商品レビュー
陸の孤島の学園の物語。 登場人物は、少女4人のみ。 本のカラーは水色一色だけど、私には灰色に思える内容だった。 頽廃的で、けだるくって、みな何かをあきらめてる感じで。 すごくおしゃれなんだけど、きらきら輝いていないお話。 ラストに少し光がさしてる感じがして、ちょっとだけほっと...
陸の孤島の学園の物語。 登場人物は、少女4人のみ。 本のカラーは水色一色だけど、私には灰色に思える内容だった。 頽廃的で、けだるくって、みな何かをあきらめてる感じで。 すごくおしゃれなんだけど、きらきら輝いていないお話。 ラストに少し光がさしてる感じがして、ちょっとだけほっとした。
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読み終わった日:2009.04.12 宮木あや子つながりで読みました。 今回は白蝶花とはまた雰囲気が違って現代に近い設定の話。 外界から遮断された岬にある寄宿学校にいる4人の女の子。 それぞれに事情があってそこに入学した彼女たち。望まなくてもそのままで いることは叶わず少しずつ...
読み終わった日:2009.04.12 宮木あや子つながりで読みました。 今回は白蝶花とはまた雰囲気が違って現代に近い設定の話。 外界から遮断された岬にある寄宿学校にいる4人の女の子。 それぞれに事情があってそこに入学した彼女たち。望まなくてもそのままで いることは叶わず少しずつ変化を受け入れなくてはいけなくて… 「白蝶花」でも思ったけど、主人公たちが感じている孤独感があって、 最後は置いていったり、置いていかれたり、寂しさが残る。
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まるで王子の来ないラプンツェルの塔−。 思わずそんな感想を抱いた、濃くて儚い閉じ込められた世界と4人の少女の物語。
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読む本はいつも軽く内容を見てから図書館で予約するんですが、確か7ヶ月くらい前に予約したんでもうどんな内容だったかさっぱり覚えておらず(^_^;)中身は何とも気だるい百合小説でございました。ちょっと皆川博子な雰囲気もあるかな?
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個人的に『花宵道中』が大ヒット。ということで別の作品も読書。 ・あらすじ 岬にある資産家の娘だけが入れる特別な学校。 自ら出て行くことができない、その閉じられた学校で四人の少女達が織り成す愛と孤独の物語。 閉じられた学校という舞台設定は大好物(変な意味ではなくて)。 それぞれ...
個人的に『花宵道中』が大ヒット。ということで別の作品も読書。 ・あらすじ 岬にある資産家の娘だけが入れる特別な学校。 自ら出て行くことができない、その閉じられた学校で四人の少女達が織り成す愛と孤独の物語。 閉じられた学校という舞台設定は大好物(変な意味ではなくて)。 それぞれに過去を持ち、しかし互いにそこに干渉することはない。その微妙なバランス故の危うさがなかなかだったとは思う。 ただ、似たようなシチュエーションの恩田陸さんの作品に比べると、面白いというほどでもないかなぁと思ってしまう。なんか足りないなぁ…。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
独特の雰囲気漂う、どこか物悲しい切ない物語。 女子寮を舞台に4人の少女達のそれぞれの想いが強烈なまでに強く描かれていて、読んでいてどんどん惹き込まれていった。 相手を想い、心が乱れ、胸がかきむしられる程の苦しみを抱えながらも、その人に寄り添っていたい、と思う。女同士だからといって女々しいような感じはなく、あくまで彼女達の姿は凛々しい。 個人的には三島が好きかな。愛らしさと、ずる賢さを兼ね備えたような少女。勝気に見えても、本当は脆い。 あと作中に頻繁に登場するマフィンが、ものすごく美味しそうだった。 「頭の中では三島の知ってる人たちがぐるぐると回って、順繰りにピアノを弾く。都岡、矢咲、母親、父親、小津、そして顔も知らない黒川さくら。てんでバラバラなその旋律はいつしかひとつのメロディを紡ぎだし、三島はその美しさに体を痙攣させた。 神様、私はいつまでも良い子でいたいのに。」
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とても静かで、とても綺麗。雨の匂いがする。 この子はこういう子なんだなって理解した気になるけど、読み進めるごとに更に奥が見える。こうありたい姿とこうある姿が違っていて、抱える矛盾が悲しくて生々しい。 交流の薄い組み合わせですらきちんと関係性が見えるのがすごい。
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こういう少女小説的なものは好きです。 小津、矢咲、三島、都岡、と、女の子たちがファミリネームで書かれている点も、雰囲気が出ていてステキです。
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装丁・装画に惹かれて手に取ったが、物語の方にもグイグイと引き込まれた。乱暴に簡単にストーリーを言ってしまえば、『閉ざされた女学校の寄宿舎に暮らすレズビアンの少女たちの話』。
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これ、陸の孤島の学園が、中学かせめて高校だったら良かったのに。そうしたらもっと彼女らが抱える孤独、無気力感、空虚感に共感できたのに。 でも砂糖菓子みたいに現実感皆無で、ただひたすら美しいものだけで出来ている濃密で耽美な小説は大好きー♪宮木作品、これからも追いかけて読みますわよ。
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