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雨の塔
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雨の塔

宮木あや子【著】

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雨の塔

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2007/11/30
JAN 9784087748963

雨の塔

¥220

商品レビュー

3.4

65件のお客様レビュー

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2025/08/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【あらすじ】 社会から隔離されたお嬢様学校での、4人の女生徒たちの関係を描いた、百合要素ありの作品。それぞれの女の子の冷たい過去と、学校寮で共同生活していく中で芽生える気持ちが、重々しく切ない。彼女たちは閉ざされた世界で誰かからの愛を求める。 【感想】 ずっと一緒にいてくれる人はいない。それでも今はまだそばに居て、夢を見せてほしい。そう訴えかけるような物語だった。 ふとした事で揺れる心は、若さの副作用みたいなものだなあと感じた。 タバコと雨の描写がうまいと思った。タバコの煙と雨のカーテンが、苦悩する心をふんわり隠すベールのようで綺麗だと思った。 三島と都岡は長くいるだけあって、最後は家族愛に近いものを感じた。 矢咲は、どこまでも無責任な人だけど、救われてよかった。 視点が変わるのが、それぞれの女の子に感情移入できてよかった。

Posted by ブクログ

2021/07/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

狭い世界にいると思考が偏る 傍にいてくれる、またはたまたま傍にいた人に執着し依存する 哀しい話だった 恐らくだけど矢咲は暖かい家庭で育ったからさくらにも小津にも三島にも依存せず一歩引いて見れた結果、僅かに取り乱すだけですみ 何度も人から捨てられてきた小津は最後に信じたいと思った相手にも捨てられたと思い傷心の末海に散ったのかなと思う 小津が誰の奴隷でもないさくらとは違う運命だと知っていたら結果は違ったかもしれないし、そうでないかもしれない 心が弱っているときに読んだら間違いなく悪い方へ引き込まれる本 三島の天然面倒ぶりに都岡が憐れだと思い、最後に戻ってきたときには驚いた 早く卒業できるといいねと…

Posted by ブクログ

2019/06/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上流階級の下に生まれた少女たちが、それぞれの事情を抱えてやってくる小さな町のような塔。 愛しい子の政略結婚から逃れるための心中に失敗した矢咲。 娘すらもトップに立つために踏み台にした母を今も求めている小津。 事業の都合で三島のお気に入りの友達という奴隷になった都岡。 政略結婚に使われるまでの間に都岡から矢咲に気持ちをとらわれる三島。 美しく贅のすべては手に入るというのに、唯一彼女たちに届かないのはたったひとつの自由だった。 自由を求めて、自分たちが本当に求めているものを渇望している最中。 矢咲の傷ついた心に気づいた小津との濃密な関係。 片思いのまま置いてけぼりにされた三島の傷心。 矢咲に愛されれば愛されるほどやつれていく小津を心配する都岡。 突然やってきた自由を目の前に、彼女たちがそれぞれ選択した道。 小津、可哀想に。戦略的だった三島と都岡の本当の友情。 未熟で残酷で、愛しい少女たち。

Posted by ブクログ