雨の塔 の商品レビュー
一番感情移入したのが小津だったので、小津に用意された結末と、あっさり収まった三島・都岡がちょっとあれだったなあ。小津だけそれか、っていう。でも逆に言えば、目の当たりにしてなお生きていくあの二人(特に都岡)が何を考えるんだろうなあ、というのは気になった。差し引きすると割といい結末。
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読了。初宮木作品でしたが、すっかりはまりました…!独特の綺麗な文章が、女の子の美しさや耽美さ、儚さを表現していて個人的にツボ。最後の展開には驚いたけど…矢咲と小津もいいけど、都岡と三島の関係も可愛らしくて和む。 では最後に。少女小説みたいな雰囲気の百合好きはオススメです! ─...
読了。初宮木作品でしたが、すっかりはまりました…!独特の綺麗な文章が、女の子の美しさや耽美さ、儚さを表現していて個人的にツボ。最後の展開には驚いたけど…矢咲と小津もいいけど、都岡と三島の関係も可愛らしくて和む。 では最後に。少女小説みたいな雰囲気の百合好きはオススメです! ─────────────── 花宵道中を読みたかったけど、貸出中のためこっちを。少女の閉鎖的な学園生活。すごく好きなシチュエーション…
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重たい雨。 外に出ることが許されない学校。 隔離。 抗う事の出来ない絡みつく枷。 駒。 奴隷。 小津、矢吹、三島、都岡。 4人の少女。 小津の喪失が悲しい。 都岡が一番好きかな。
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独特の雰囲気の隔離された学校。小津が死んでしまったのが哀しいが、都岡が最後に三島のところに戻るので、救われた。
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しっとり湿ったような空気感に、ひかれました。 おいしいものも、いろいろ出てくるので…。 〈こんな遠くに来ているのに、思いの呪縛からは逃れられない。距離が離れることによって、その人の記憶も薄れれば良いのに。いくら忘れようとしても、どれだけ消そうとしても、思いは色濃く記憶に刻み込ま...
しっとり湿ったような空気感に、ひかれました。 おいしいものも、いろいろ出てくるので…。 〈こんな遠くに来ているのに、思いの呪縛からは逃れられない。距離が離れることによって、その人の記憶も薄れれば良いのに。いくら忘れようとしても、どれだけ消そうとしても、思いは色濃く記憶に刻み込まれているため、ふとしたときにいきなりそれは現れる。〉 ↑うっ。胸が、イタい… 〈手が、頭が、心がもがれる感じだった。矢咲実というひとつの肉体を構成していた全ての要素が、結合を止めて崩れ落ちる。崩れ落ちた先は暗く深い穴の中、そこで何も感じることのない無に帰るのだと思った。〉 ↑す、すごい。まさに。大きくうなずいてしまう。
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「太陽の庭」読んで、思ったよりこの話が好きだったことに気づく。 食い違いの話。 近しい相手のことをわかってるつもりでわかってないとか、すれ違っただけの相手が本当は彼女が一緒にいればよかった相手だったんじゃないかとか、やるせなくてむなしい読後感。 ただ最後の、空の写真について...
「太陽の庭」読んで、思ったよりこの話が好きだったことに気づく。 食い違いの話。 近しい相手のことをわかってるつもりでわかってないとか、すれ違っただけの相手が本当は彼女が一緒にいればよかった相手だったんじゃないかとか、やるせなくてむなしい読後感。 ただ最後の、空の写真についての三島の小さな思い違い(雑誌の使い方)だけはすこし優しい。
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どこに向かえばいいのかわからない感情の矛先とか、自分自身もわからなくなるときとか、当たり前が当たり前でなくなることとか、そういったものがつまっていて、おもしろかった。 あぁ、わかる、その気持ち。って思いながら読んでおりました。
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昔から 夏休みともなると虫かご持って男の子と真っ黒になるまで遊んでいたタイプとしては ヴァージン・スーサイズとか青い花とかエコールとか 閉鎖されたガールズワールドは苦手…だけど、評価も高いので読んでみた。 飽きずに一気に読ませる筆力は素晴らしい。凄く、読みやすい。 綺麗に淡くし...
昔から 夏休みともなると虫かご持って男の子と真っ黒になるまで遊んでいたタイプとしては ヴァージン・スーサイズとか青い花とかエコールとか 閉鎖されたガールズワールドは苦手…だけど、評価も高いので読んでみた。 飽きずに一気に読ませる筆力は素晴らしい。凄く、読みやすい。 綺麗に淡くしこりも残らず終わってしまう。 小学生の頃とかに出会っていたら、憧れたかもしれない。 レベッカ・ブラウンの何作品かを読んで 胸えぐられたり嫌悪感抱いたりでも気になって思い出したり…という 好き嫌い別として体の中に何かを残して行くような作品ではなかった。
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陸の孤島の学園の物語。 登場人物は、少女4人のみ。 本のカラーは水色一色だけど、私には灰色に思える内容だった。 頽廃的で、けだるくって、みな何かをあきらめてる感じで。 すごくおしゃれなんだけど、きらきら輝いていないお話。 ラストに少し光がさしてる感じがして、ちょっとだけほっと...
陸の孤島の学園の物語。 登場人物は、少女4人のみ。 本のカラーは水色一色だけど、私には灰色に思える内容だった。 頽廃的で、けだるくって、みな何かをあきらめてる感じで。 すごくおしゃれなんだけど、きらきら輝いていないお話。 ラストに少し光がさしてる感じがして、ちょっとだけほっとした。
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読み終わった日:2009.04.12 宮木あや子つながりで読みました。 今回は白蝶花とはまた雰囲気が違って現代に近い設定の話。 外界から遮断された岬にある寄宿学校にいる4人の女の子。 それぞれに事情があってそこに入学した彼女たち。望まなくてもそのままで いることは叶わず少しずつ...
読み終わった日:2009.04.12 宮木あや子つながりで読みました。 今回は白蝶花とはまた雰囲気が違って現代に近い設定の話。 外界から遮断された岬にある寄宿学校にいる4人の女の子。 それぞれに事情があってそこに入学した彼女たち。望まなくてもそのままで いることは叶わず少しずつ変化を受け入れなくてはいけなくて… 「白蝶花」でも思ったけど、主人公たちが感じている孤独感があって、 最後は置いていったり、置いていかれたり、寂しさが残る。
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