美しいこと(上) の商品レビュー
上下巻。これほど攻を嫌って憎んだ作品は始めて。女装癖のある受に、本当の女性と信じて恋する攻。真実を知ったときの手のひらの返しっぷりが… BL作品だからこそ、読者としてその部分に憤りを感じるけど、現実ではそれがきっと当たり前のこと。だからこそリアルで、とても痛い。 文庫版には表題作...
上下巻。これほど攻を嫌って憎んだ作品は始めて。女装癖のある受に、本当の女性と信じて恋する攻。真実を知ったときの手のひらの返しっぷりが… BL作品だからこそ、読者としてその部分に憤りを感じるけど、現実ではそれがきっと当たり前のこと。だからこそリアルで、とても痛い。 文庫版には表題作しか収録されていないようだけど、下巻収録の「愛しいこと」、全サ小冊子の「愛すること」まで読んで、やっと攻を許せたし、これでこのお話は完結だと思う。 ちなみに全サ小冊子の「愛すること」は、現在電子書籍で入手可能。
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松岡が恋に目がくらんで、期待を大いに持って寛末に迫ってしまうところは、痛くてつらい。男女の差は、大きな壁。
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上・下巻揃ってから読むことを強くオススメします。 レビューにも多く書いてあるので私が沢山語る必要はないかとww 木原先生は神‼ CDの愛しいことがまた素晴らしい!
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松岡(男)が寛末(男)に恋をするが、寛末は松岡の女装姿である葉子しか知らなかった。どんな姿でも君を愛すという言葉に励まされて松岡は男であることを告白する…しかし― ここから辛いけど甘いお話で、松岡を応援して寛末のにぶちんさに苛々させられることも。近頃のblでは性の壁を超えるまでが...
松岡(男)が寛末(男)に恋をするが、寛末は松岡の女装姿である葉子しか知らなかった。どんな姿でも君を愛すという言葉に励まされて松岡は男であることを告白する…しかし― ここから辛いけど甘いお話で、松岡を応援して寛末のにぶちんさに苛々させられることも。近頃のblでは性の壁を超えるまでがあまりかかれない気がしますが、このお話はゆっくり進んだり下がったりで歩んでいきます(そこがまたいいんです…)
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もう何回読み返したかわからないくらい好きです。 普通のBLなら自分が葉子だと告白しても受け入れられて メデタシメデタシなんでしょうが。 この物語はそこからが本編。 痛くて悲しくて、でも一途でいじらしい松岡が愛しい! 下巻もあわせて一気読みしてしまいました。
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最初読んだときは、「まあ悪くなかった」程度の感想でしたが 何度か読み返すうちに忘れられない作品になりました。 松岡の立場に立つから寛末を最低だと思ってしまい苛立ちますが 実際に私が本当に心の底から想っている人が、 「実は女性でした!」とカミングアウトしてきた場合、 それをすんな...
最初読んだときは、「まあ悪くなかった」程度の感想でしたが 何度か読み返すうちに忘れられない作品になりました。 松岡の立場に立つから寛末を最低だと思ってしまい苛立ちますが 実際に私が本当に心の底から想っている人が、 「実は女性でした!」とカミングアウトしてきた場合、 それをすんなり受け入れるのは難しいと思います。 どんな姿でも、に性別を加えてしまうのは酷かと。 同性愛にもし偏見がなくたって、自分が同性を愛せるかというのは また別のお話ですから。 松岡が男を隠して寛末と恋に落ちる場面は本当に切なくなります。 松岡がとにかくいじらしくていじらしくて…愛しい。 ただとにかくくっつまでの過程で寛末が 恋愛対象として男の松岡を拒絶するので 寛末が男の松岡を受け入れ、恋人同士になった後で 松岡がちょっとしたことで嫌われるんじゃないかとビクビクする気持ちが痛いほどに読者にはわかる。 松岡にはぜひ幸せになってほしいと思っていましたが、 後日談を読んで安心。幸せそうでなにより。
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甘さよりも切なさが多い作品でした。女装していたことを打ち明けてから二人の間に距離ができて、それが縮まらずに終わってしまうので下巻が気になります。女装してるときは受け入れられたのに、男だと知ると拒否してしまう寛末さんに対して、酷い人だとも思いましたが、葛藤している所は、今の状況をず...
甘さよりも切なさが多い作品でした。女装していたことを打ち明けてから二人の間に距離ができて、それが縮まらずに終わってしまうので下巻が気になります。女装してるときは受け入れられたのに、男だと知ると拒否してしまう寛末さんに対して、酷い人だとも思いましたが、葛藤している所は、今の状況をずっと維持したくて手放したくない、人間なら誰しももつずるい考えがあって、良い意味で私は好きです。
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BLを敬遠してる人、普通のBLの定型パターンに辟易してる人にこそ読んでほしい、普通の男が男を好きになってしまった時のリアルな葛藤が克明に書かれている。 と、何かの雑誌でおススメされていたので、初BL。 ぼんやり廣末さんが、恋に落ちた時の攻めっぷりにちょっとキュン(笑) でも、...
BLを敬遠してる人、普通のBLの定型パターンに辟易してる人にこそ読んでほしい、普通の男が男を好きになってしまった時のリアルな葛藤が克明に書かれている。 と、何かの雑誌でおススメされていたので、初BL。 ぼんやり廣末さんが、恋に落ちた時の攻めっぷりにちょっとキュン(笑) でも、恋の相手が男だと分かったときの引きっぷりと、葛藤は、確かに普通の男性の感覚だと思った。 いかにもBLは読みたくなかったので、ドン引き展開は嬉しかった! …でもまさか、この引きがあんなに(下巻の最後の最後まで)続くとは…笑
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ドラマCDの方を先に聴いていて、結構ヘヴィーなお話なのにリピって聴いていたのは一重に松岡のたっつんの演技の繊細さが素晴らしかったから、原作も読んでみたくなった。どうしても『美しいこと』が松岡のモノローグで松岡目線で寛末を見てしまうので、優しいが一転して優柔不断で頑固になってしまう...
ドラマCDの方を先に聴いていて、結構ヘヴィーなお話なのにリピって聴いていたのは一重に松岡のたっつんの演技の繊細さが素晴らしかったから、原作も読んでみたくなった。どうしても『美しいこと』が松岡のモノローグで松岡目線で寛末を見てしまうので、優しいが一転して優柔不断で頑固になってしまう寛末と言う人間を聴いているのがしんどくて仕方なかったのだが、原作を読んでいくと、女の姿で女の名を名乗って男に会い続け、好きでもない癖に人間関係に棘が立つのが嫌で、そう言う嫌いな同期の男の鼻を明かしたいから、ってだけで、自分の「葉子」の部分に惚れている男に対して恋人の振りをしてみたり、と、松岡もいい加減大概だ、ってよく解った(笑)。寛末は葉子相手以外の時は「俯いている男」で、松岡は松岡で「どうして?なんで?」だしなぁ。 「もし」ばっかりで、しんどい話ではある。女装してうずくまっている時に寛末に出会わなかったら、松岡にとって寛末は同僚がこき下ろす無能は他部署の人間でしかなかっただろう。男の姿のままで仮に出会ったとしても、恋愛に発展する筈も無い。でも出会って仮初の関係が始まってしまった…その関係性も実にしんどいし不毛でもあるのに、やっぱり松岡が望む様に「葉子は自分なんだ」と切なる訴えが心に響く。 人を愛する時に見た目や性別が如何にフィルターとしての機能を果たし、自分の都合のよい様に気持ちを作り上げるか、と言う部分に深く切り込んだ作品だと思う。どんなのを越えて欲しいと願いながら下巻を読みたい。 人間の辛い感情を赤裸々にする部分を「負」の感情が余すところなく書き込まれていて、一人の人間の「表向き」のキャラが「いい人」だから心の中も「良い感情」ばかりではない、と言う当たり前だけど時に見えない振りや無い振りをする部分を「あるんだ」とさいかくにんさせられるのが木原作品の特徴なのかもしれない。 (蛇足だが、そう言う感情面だけでなく、普通に「イラッとする」「させられる」人物が「本当はこう言う面もあっていい人なんだよ」と描かれないのがよい。福田と、ドラマCD聴いている時はそうでもなかったけど、葉山が一番ウザいな(笑)。仕切ってます、って顔しつつ、内面は普通の女子でしかないんだよな、彼女。)
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悶々としながら、読んでると続きが気になり読み切ってしまった。なかなか進まない2人にじれったくなる話でした。 女装して、女として出会った2人がこの先どうなるんだろ・・・と続きが気になる展開でした。てっきり福田辺りにばれて寛末をひどく傷つけるのかと思ってたら、純情に進んでいくから少し...
悶々としながら、読んでると続きが気になり読み切ってしまった。なかなか進まない2人にじれったくなる話でした。 女装して、女として出会った2人がこの先どうなるんだろ・・・と続きが気になる展開でした。てっきり福田辺りにばれて寛末をひどく傷つけるのかと思ってたら、純情に進んでいくから少し拍子抜け。徐々に松岡が可哀想になってきた。
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