袋小路の男 の商品レビュー
2004年第30回川端康成文学賞を受賞した表題作含む3編収録の短編集。 他人が自分のことをどう思っているのか、またあまり大きな声で言えないが、自分が他人のことをどのように捉えているか。このあたりの心理描写が巧みに描かれている。
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純愛というより、特定の他人に対して甘えることを通して、それによってなんとか自分と世界のバランスを維持している、そんな関係を描いている。それは一種の共依存なのだろうが、その言葉で簡単に片付けてはいけないと一方でそのようにも考えてしまうのは、描かれた二人の時間の確かさにあるのだと思う...
純愛というより、特定の他人に対して甘えることを通して、それによってなんとか自分と世界のバランスを維持している、そんな関係を描いている。それは一種の共依存なのだろうが、その言葉で簡単に片付けてはいけないと一方でそのようにも考えてしまうのは、描かれた二人の時間の確かさにあるのだと思う。
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3つの話から構成されていて初めの袋小路の男がラブレター?で2つ目がそなアンサー的な話になっている 不思議な関係の2人の物語 出会ってしまったが結ばれる事なく続いていく、これはもはや純愛なんだろうかと思いました くっついたらいいのにと思ってしまいますが、そうならないのが不思議な関係...
3つの話から構成されていて初めの袋小路の男がラブレター?で2つ目がそなアンサー的な話になっている 不思議な関係の2人の物語 出会ってしまったが結ばれる事なく続いていく、これはもはや純愛なんだろうかと思いました くっついたらいいのにと思ってしまいますが、そうならないのが不思議な関係なんでしょうね 3つ目のお話は別の話と思うのですが、何か関係が隠されてるのでしょうか? 最後がすっと終わってしまいよくわかりませんでした
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うん、好きだ! 3編からなる短編集。 『袋小路の男』と『小田切孝の言い分』は 同じ男女を描く視点違いの2編。 この2つ好きだわ〜。 名前はつけられないような関係性。 とくに“バカだな”のくだりがしびれた。 『アーリオオーリオ』は叔父と姪の文通で、 星座や星がキーワードになって...
うん、好きだ! 3編からなる短編集。 『袋小路の男』と『小田切孝の言い分』は 同じ男女を描く視点違いの2編。 この2つ好きだわ〜。 名前はつけられないような関係性。 とくに“バカだな”のくだりがしびれた。 『アーリオオーリオ』は叔父と姪の文通で、 星座や星がキーワードになっている。 こちらも静かな物語で素敵だった。
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なんとやっかいな…指一本触れられないからこそ、前にも進めず嫌いにもなれず、諦めもきれずに生殺し 実際そんなに大したことない男でも、恋する女の献身的で盲目的な恋愛には、厚さ15cmくらいあるフィルターがかかっていて、周りの声もまったく耳に入らない そうなんだよねえ、知ってます 感情...
なんとやっかいな…指一本触れられないからこそ、前にも進めず嫌いにもなれず、諦めもきれずに生殺し 実際そんなに大したことない男でも、恋する女の献身的で盲目的な恋愛には、厚さ15cmくらいあるフィルターがかかっていて、周りの声もまったく耳に入らない そうなんだよねえ、知ってます 感情を持て余しすぎて自己消化不全に陥って、むしろ冷静に置かれた状況や自分の感情を冷静に捉えている日向子の分析や思いに多分に共感して読んでいて苦しくなりました
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こういう、どうしようもない、抗えない、恋かどうかすら分からないけれど離れられないって話、すごく好きです。同時収録の話も大好き。
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小田切と日向子、肉体関係はもちろん、手も握ることがない関係なのに、お互いなくてはならない存在のように感じていて、永遠に交わる事のないある一定の距離を保ち続ける。確かに純愛なのだろうが、私にはこの作品の良さが、あまりわからなかった(ー ー;)
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最初の2つは同じ登場人物を視点を変えた話で、そんな構成ありかよ!最高。と思いました。絲山さん2冊目にして何となく男の登場人物の傾向が分かった気がする。どっちつかずでダメだけど、セックスや結婚がセットにならない、友達とも恋人とも違うぬるま湯のような関係が心地よい。十円玉の温度で手の...
最初の2つは同じ登場人物を視点を変えた話で、そんな構成ありかよ!最高。と思いました。絲山さん2冊目にして何となく男の登場人物の傾向が分かった気がする。どっちつかずでダメだけど、セックスや結婚がセットにならない、友達とも恋人とも違うぬるま湯のような関係が心地よい。十円玉の温度で手のあたたかさを知る、すごい一文だった。アーリオ オーリオは美由の瑞々しい感性がが光る作品だった。時間のかかる手紙でのやりとり、哲と美由の距離感と星の話がリンクして美由の淡い恋心が流れ込んでくるようだった。かなり好き。
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最近仕事忙しくて本読めなかったけど、合間に読みました。短編が3つ。1つ目と2つ目は同じ登場人物の話。恋愛小説ですが、心理描写は細かくしているものの、全体的には淡々と簡明に書いている印象。共感とかはなかったけど、詩的で良いんじゃないでしょうか。
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