白夜 の商品レビュー
ドストエフスキーは夢…
ドストエフスキーは夢想家の一面もあったそうだ。だからこんな切ない恋物語も書いた。ペテルブルグの白夜を体験したことがないから勝手に想像するしかないが、きっと「感傷的ロマン(この作品の副題)」が誕生するにふさわしい情景なのだろう。これは夢想家による夢想家の物語。人は空想のなかでも失恋...
ドストエフスキーは夢想家の一面もあったそうだ。だからこんな切ない恋物語も書いた。ペテルブルグの白夜を体験したことがないから勝手に想像するしかないが、きっと「感傷的ロマン(この作品の副題)」が誕生するにふさわしい情景なのだろう。これは夢想家による夢想家の物語。人は空想のなかでも失恋できる。
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初めてドストエフスキ…
初めてドストエフスキーの作品に触れたのがこの『白夜』である。この後『貧しき人々』『地下室の手記』『死の家の記録』『白痴』『罪と罰』…と次々に網羅してゆくが、これは私にとって原点のような作品であった。順調に進む物語は高まりのそれを以て、音をなして瓦解してゆく。ひと時の幻想は、やはり...
初めてドストエフスキーの作品に触れたのがこの『白夜』である。この後『貧しき人々』『地下室の手記』『死の家の記録』『白痴』『罪と罰』…と次々に網羅してゆくが、これは私にとって原点のような作品であった。順調に進む物語は高まりのそれを以て、音をなして瓦解してゆく。ひと時の幻想は、やはりひと時の幻想に過ぎない。
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文学だ!と意気込んで…
文学だ!と意気込んで読んだ。感想・・・「うん、まぁ恋ってそんなもんだよね」鋭いけれど、薄いし軽く読めます。
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ドストエフスキーの作…
ドストエフスキーの作品にしては薄く読みやすい部類に入ります。白夜を背景にした切ない恋愛ものといった感じ。
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ドストエフスキーの短…
ドストエフスキーの短編。悪くはないが、ドストエフスキーの作品のなかでは特に目立たない。
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ドストエフスキー初期…
ドストエフスキー初期の作品です。ゴーゴリからの脱却を試みて苦しんだ頃の作品です。ゴーゴリからの脱却をプーシキンの「スペードの女王」にみられる幻想性に求めて描かれた作品ですが評価はいまいちでした。
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映画から。ブレッソンが原作を自分の映画文体に落とし込むのがいかに上手いかが分かって良かった。こちらはかなりサッパリしていて絶望感は少ない。どちらにしろ私が抱いているドストエフスキーのイメージとは全く異なるのだが。妄想の詳細をことごとく台詞で語り尽くすところは狂気に近い。
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まず、会話がギャグ漫画かってぐらい突拍子がないし、そんなこと言わないだろーってツッコミながら読んでた。まぁそれはそれとして面白くはあるが。 恋愛小説の世界一簡易的な本、みたいな小説。もはやすべての恋愛小説はこれぐらい軽くていいのではと個人的には思わされた一作。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
孤独に空想家として生きる主人公が、町を歩いていてお祖母さんと二人で生活し同じく孤独を抱えたナースチェンカと知り合い、身の上話をしていく話。 現代に置き換えると恋愛相談してきた相手に恋をして成就しかけるも、相談相手は結局、相談内容の相手と付き合ってしまうという話だった。 セリフ回しが舞台や演劇のようで、最初は取っ付きにくさを感じたがだんだんと慣れていった。 別れの失恋のシーンは肉薄するような表現で美しくも儚い夢の終わりだった。 主人公の弱気や人の良さがさらに切なさを加速させ、この主人公はナースチェンカを祝福はしているが、きっと今後、自分と上手くいった未来を空想するものの特に行動はせず、以前と変わらない生活を続けるんだろうと思う。 ナースチェンカの最後の手紙は冒頭に「赦して」だの「あの人があなただったら」などと書かれていたのが、気が付いたら「ありがとうございます!」や「永遠にあたしの親友、あたしの兄」となって恋の盲目さよりも厚かましさを感じた。まぁ最初からナースチェンカは「あたしに恋をなさらないこと」と言っているので初志貫徹と言えばそうなのかもしれない。4.4。
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純愛小説。まだきわめて若い男女の、三角関係のような恋物語を描いた話。 彼や彼女たちと同じくらい若い方々に特にお薦めしたい。でも、この類の経験が比較的多いであろう年齢層の方々のほうが、内容は解りやすいかもしれない。 このような小説に書かれていることは、実際に似た経験をしてみなけれ...
純愛小説。まだきわめて若い男女の、三角関係のような恋物語を描いた話。 彼や彼女たちと同じくらい若い方々に特にお薦めしたい。でも、この類の経験が比較的多いであろう年齢層の方々のほうが、内容は解りやすいかもしれない。 このような小説に書かれていることは、実際に似た経験をしてみなければわからないところがあるからだ。遠い昔の僕がそうだった。 『愛していれば、いつまでも侮辱されたことを覚えていられるものではありません』 僕に最も印象的だった言葉だ。こんな僕でも、ある異性に対して似た心地をいだいたことがあるから。 あの子も今もどこかで元気にしていればいいなと、柄でもないことを考えるのだった。
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