白夜 の商品レビュー
非モテ男の恋愛の話。 「非モテは非モテであるから非モテ」という悪魔的スパイラルを思い出さずにはいられない。 非モテを書いたこの本が100年以上前に発表されているという事実。きっと有史以来、いやそれ以上前から非モテは非モテであるから非モテなのである。 非モテは心して読み、ラストの手...
非モテ男の恋愛の話。 「非モテは非モテであるから非モテ」という悪魔的スパイラルを思い出さずにはいられない。 非モテを書いたこの本が100年以上前に発表されているという事実。きっと有史以来、いやそれ以上前から非モテは非モテであるから非モテなのである。 非モテは心して読み、ラストの手紙に悶絶すべし。
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中学生の時に手を出しておけば良かったなと思える作品。ドストエフスキーという作者名の重苦しさからは想像もできないほどセンチメンタルな短編。『地下室の手記』の主人公とは違って、何だか愛らしさを感じてしまった。ナースチェンカが青年の空想の産物では無かっただけ救いがあると考えよう…… 訳文にはやっぱり違和感を感じてしまった。光文社古典新訳文庫とかで新しく訳して出した方が良いんじゃないかな……
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ドストエフスキーにはいきなり「カラマーゾフの兄弟」から入った。光文社古典新訳文庫に亀山郁夫の新訳が出たばかりだったので手に取った。次に「罪と罰」を亀山氏が新訳を出すということだったが、私の希望に間に合わなかったので、こちらは江川卓訳で読んだ。 「白夜」はドストエフスキー初期...
ドストエフスキーにはいきなり「カラマーゾフの兄弟」から入った。光文社古典新訳文庫に亀山郁夫の新訳が出たばかりだったので手に取った。次に「罪と罰」を亀山氏が新訳を出すということだったが、私の希望に間に合わなかったので、こちらは江川卓訳で読んだ。 「白夜」はドストエフスキー初期の頃の作品らしいが、若い頃はこういう情緒的な作品も書いていたのだなと確認することができる作品であると思う。比較的短いのですぐに読み終えることができた。 登場する主人公はドストエフスキー本人なのだろうか。ナースチェンカの一言に一喜一憂する彼の心の浮き沈みが痛々しくもある。清純そうでありながら、若いくせに「あたしに恋をしないで」とあらかじめ釘をさすナースチェンカのしたたかさ。そしてあんなにも「私」に傾いていたナースチェンカの心が、いとも簡単に先の恋人に戻っていく薄情さ。呆気にとられる「私」は言葉にならない。百年くらい前のロシアならいかにもありそうな話かもしれない。 (ちなみに本作品とは直接関係はないが、亀山郁夫氏の訳を批判する向きがある。私は門外漢であるからその正否はわからないが、批判するからには亀山氏よりもロシア語に精通する人がこれほど大勢いたとは驚きであった。)
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主人公の男性がかわいく感じました。 配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://opac.shigakukan.ac.jp/opac/volume/264362
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中学生の時、夢中になって読んだ本。長く読み返していませんが、その時感じたしっとりとした感覚、その記憶だけでも癒されます。 長崎大学:環境科学部 教員 正本忍
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(1998.08.10読了)(1998.08.07購入) ☆関連図書(既読) 「貧しき人々」ドストエフスキー著・原久一郎訳、岩波文庫、1931.02.28 「白痴(上)」ドストエフスキー著・木村浩訳、新潮文庫、1970.12.30 「白痴(下)」ドストエフスキー著・木村浩訳、新...
(1998.08.10読了)(1998.08.07購入) ☆関連図書(既読) 「貧しき人々」ドストエフスキー著・原久一郎訳、岩波文庫、1931.02.28 「白痴(上)」ドストエフスキー著・木村浩訳、新潮文庫、1970.12.30 「白痴(下)」ドストエフスキー著・木村浩訳、新潮文庫、1970.12.30 「賭博者」ドストエフスキー著・原卓也訳、新潮文庫、1979.02.20 「ドストエフスキイの生活」小林秀雄著、角川文庫、1955.08.20
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子供じみたことはもうたくさん。 さあ、家に帰りましょう。 こんな風に愛する人がいるのだろうか。 こんなにたやすく恋に落ちてしまうものなのだろうか? なんという弱々しさだろう。
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切なすぎる。 センチメンタル吹き荒れ過ぎ。 いたたまれない。 友情、同情、愛情。 ろくでもねー女だな、ナースチェンカ。小悪魔め。 でも、こういう主人公のような男は現代にもいるよな。 俗にいう「良い人」と称される典型だな。 切ねー。
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言い回しが不思議なのも途中からきにならなくなって、一所懸命な主人公が報われることを祈りつつ、でもそうはいかないかなぁとハラハラしながら読みました。ナースチェンカかわいい
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淡い恋物語を描くドストエフスキーって萌えですね。ツンデレですよ。重苦しいイメージあったけど、これで価値観がくるりと転換しました。
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