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白夜 の商品レビュー

3.6

62件のお客様レビュー

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2011/11/14

ドストエフスキーの初期の短編作品。夢想家の主人公がやはり夢見る娘と偶然知り合い、逢瀬を繰り返すうちに2人が、というお話。『カラマーゾフ...』や『罪と罰』とは一味違った雰囲気を持つ作品ですが、主人公のモノローグの部分など、大作に通じる片鱗が見受けられます。

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2011/10/13

暇潰しに読んだ本。 長いセリフと毎夜会うという設定が感情の微妙な変化をうまく表している。 ただロシア語の訳が悪いのかなんなのか。セリフが現代とかけ離れすぎているというか現実味がなさすぎて笑える。

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2011/10/13

かえるくんの紹介で。 結局、主人公は、また犯罪的な生活に戻っていくしかないのか。それすらもできないのか。

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2011/10/10

 何この、火サス的な表紙の絵?  読み終わって再び眺めても、内容を一遍も思い出せないような絵じゃないの。  いや、上手いわよ。およそエアブラシ多用したような、デコトラに描いてあるようなセンスを差し引いても。でもこれ描いた人、絶対内容読んで描いてない。じゃなかったらこれを表紙絵...

 何この、火サス的な表紙の絵?  読み終わって再び眺めても、内容を一遍も思い出せないような絵じゃないの。  いや、上手いわよ。およそエアブラシ多用したような、デコトラに描いてあるようなセンスを差し引いても。でもこれ描いた人、絶対内容読んで描いてない。じゃなかったらこれを表紙絵として選んだ人はセンスがなさすぎる。  嘘。言い過ぎました。  はてさて。最近村上春樹に続き、ドストエフスキーを読んでみた。  ?両者の繋がりや如何に?  職員室の私の席のとなりのお嬢様先生が  「村上春樹とドストエフスキーが好きです。」  と、飲みの場での私の「どんな作家さんが好きですか。」という質問に答えていたから。  だからって別にそれはわたしがその作家さんを読む理由にするにはまぁ弱すぎますわな。  わたしはその先生に興味があったのだと思う。  村上春樹は分かる。現役であり、色んな人が読んでいるであろう読者の分母が大きいから、話のネタとして会話が広がりやすい。でもドストエフスキー。これを飲みの場で挙げるっていうのは一体どういうことだろうか、と。  わたしが読んだことない、という理由で「誰もがドストエフスキーを読んでいるわけではない。」という認識に直結させてしまうのは、あまりに私の見識が低いであろうことは重々承知であり、だからこそ一冊手にしてみたと言うのもあるんですが、  ドストエフスキーが好きだと飲みの場で(ここがポイントだと思うんですよね。)公言できる人の心理と言うものに何だかひかれた。  だって、飲みの場で好きな作家とか作品とか、そーいうこと聞くって言うのは、何か話を広げてコミュニケーション取ろうとしているって言うのは暗黙の了解としてあるわけです。そこで「ドストエフスキー」を挙げるのは、「誰もがドストエフスキーを読んでいるであろう。」という前提のもと話をしているか、「私はれっきとした文学少女です。」って言うメッセージを伝えたいか、もしくは何にも考えずに言ってしまったかのどれかだと思うんですよ。っていうかこんなに熱く語ってるけど、およそ何にも考えずにその二名を挙げたってのが一番の理由になるであろうってのは分かってますよ。こんなに考えてしかもその作家を読んでしまっているあたいが一番阿呆だってことも!  ・・・はぁ。アホくさくなってきた。だから読んだのさ。この一番薄い白夜を。  意外に読みやすかった。これは。言葉と例を尽くして愛を語る人たちを受けつけない感じはありましたが。  でも、カラマーゾフの兄弟だとか、罪と罰とかの大作を読んでいないからでしょうかね。私の中で春樹さんと共存ができていません。若き青年の悩みみたいな感じか?  海外の作家さんで、最近読んだフィッツジェラルドさんは好きだと思ったのだけれど、これはどうだろうね、と言ったところ。  前にもありましたな。人が好きだと言っていたから読んでみた、というのが。  わたしが坂口安吾さんや、夢野久作さんや、阿部公房さんの作品を読んでドキドキするみたいに、人には人の琴線に触れる作品があるのでしょう。 だからってそれが他人にもそう感じると言うわけじゃない。だから、「どんな作家さんが好きですか。」なんてのは、私の愚かな質問だったのでしょう。  でも読書ってさ、胸の内に秘めて、作品に恋するような内向的なものだけじゃなくて、もっと色んな方法で、楽しみや喜びを分かち合えるものであるような外交的なものでもありたいと願いながら、  わたしは人の興味に興味を示すんだと思われます。

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2011/08/18

 非常に短い小説だった。その中で短い恋愛が描かれていた訳だが、簡単に予想できる結末なのだが、物語に感情移入していくうちに、読んでいる自分がその結末を否定して幸福な結末を想像してしまっていた。読み進める中で、主人公の恋は一方的な物となるように思っていた物が、主人公の恋の成就を祈るよ...

 非常に短い小説だった。その中で短い恋愛が描かれていた訳だが、簡単に予想できる結末なのだが、物語に感情移入していくうちに、読んでいる自分がその結末を否定して幸福な結末を想像してしまっていた。読み進める中で、主人公の恋は一方的な物となるように思っていた物が、主人公の恋の成就を祈るようになってしまっていた。ナースチェンカは酷い女で、主人公も情けない男だと、読み終えてすぐに感じたけれど、人ってそんな物だろう。そんな風にも感じた。主人公が最後に思う、「至上の法悦の完全なひととき!人生の長い一生にくらべてすら、それは決して不足のない一瞬ではないか。」とはいったいどういう意味なのだろうか。自分のひとときの恋への慰めでしかないのだろうか。

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2011/06/05

なんのためのお礼です?神様がぼくを送ってくれたことに対するお礼ですか? こんなにもロシア語は読めないのを悔しく思った事はない。 訳だと、ああ!とか、まぁ!とかナースチェンカ!とか感嘆詞が多すぎて曖昧になってしまう。 主人公の気持ちはよく理解できます。 そして正しい道だったんで...

なんのためのお礼です?神様がぼくを送ってくれたことに対するお礼ですか? こんなにもロシア語は読めないのを悔しく思った事はない。 訳だと、ああ!とか、まぁ!とかナースチェンカ!とか感嘆詞が多すぎて曖昧になってしまう。 主人公の気持ちはよく理解できます。 そして正しい道だったんです。

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2010/09/20

 ドストエフスキーらしくない抒情的な作品である。  主人公はドスト作品によく出てくるような人物。引き籠りで知人は少なく空想家。その空想家がある夜女性(17歳だから少女と言うべきか)と知り合う。その馴れ初めがあまりにもベタである。女性は橋の欄干に持たれて泣いている。なんだか気にな...

 ドストエフスキーらしくない抒情的な作品である。  主人公はドスト作品によく出てくるような人物。引き籠りで知人は少なく空想家。その空想家がある夜女性(17歳だから少女と言うべきか)と知り合う。その馴れ初めがあまりにもベタである。女性は橋の欄干に持たれて泣いている。なんだか気になって放って置けなくなった主人公は、声をかけようとするが、その気配に気付いた女性は避けるように立ち去ろうとする。その後を追う主人公。女性が行く先には酒に酔った中年男性、絡まれそうになったところを主人公が助けると言うのが、馴れ初め。  その夜以降から二人は毎夜のように会いお互いの身の上などを語り合う。主人公は自分が空想家であり、ほとんどずっと誰とも話していないことを告白する。女性(ナースチェンカ)には結婚を約束した男性がおり、一年たった今ここに戻ってくるはずなのだが音沙汰がなく、その男性を待っていることが明らかになる。初夜に彼女が自分に恋をしないことを約束させたのはそのためだろう。  帰ってくるはずなのに帰ってこない婚約者。彼女は主人公に不満や愚痴をこぼす。婚約者に捨てられたのだと思い始める。彼女に恋し始めていた主人公はその思いを彼女に告白する。彼女は婚約者に対する未練があるが、それでも良いのかという念を押した上で主人公の思いを受け入れる。両想いになった二人は幸福感に満たされ、街を歩き回る。いつもの語り合いの場であるベンチの近くに来た時一人の男性が通りかかる。婚約者である。声をかけられ、婚約者のもとに駆け出していく、抱きしめあう直前、彼女は戻ってきて主人公にキスをする。それから、主人公に一言も声をかけず、婚約者の手を引いて去って行く。このキスが何とも意味深である。  その後、彼女から手紙が届く。彼女は確かに主人公を愛していたと言う。あの時の言葉に嘘はなく、どうか私を怨まないでくれ、これからも親友でいてくれ、結婚する私たちを祝福してくれと言う。主人公は彼女を怨み報復などするつもりもなく、彼女の幸福を願う。  どうやら主人公はその後15年一人ぼっち孤独に過ごしたらしい。そして、幸福な時間を与えてくれた彼女に感謝している風である。それは最後の一文に如実に表れている。最後の一文「ああ!至上の法悦の完全なひととき!人間の長い一生にくらべてすら、それは決して不足のない一瞬ではないか?・・・。」 悪い作品では無かったが特別感銘を受けたわけでもない。ドスト作品と意識しなければ、ただの恋愛小説として読める。

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2010/07/13

初めてドストエフスキーの作品を読みました。 今までごつくて難しいイメージがあって手を出しづらかったのですが…これほど感情豊かな文だったのかと驚きました。 ロマンチックだと思いきや、衝撃のラスト。 インテリ青年はまた孤独と空想の日々に戻ってしまうのでしょうかね(´・ω・`)

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2010/05/01

ドストエフスキーの恋愛短編。 何故か角川から唯一出ているドストエフスキーの文庫。 ドストの作品にしては感傷的。 なので思想みたいなものは薄い。 よって長編に慣れてしまっていると読後感も薄いかも? まあこういう女・・・というか恋愛はよくありがち。 「白痴」のキリスト的主...

ドストエフスキーの恋愛短編。 何故か角川から唯一出ているドストエフスキーの文庫。 ドストの作品にしては感傷的。 なので思想みたいなものは薄い。 よって長編に慣れてしまっていると読後感も薄いかも? まあこういう女・・・というか恋愛はよくありがち。 「白痴」のキリスト的主人公は二兎を追ったけれども、この物語のヒロインは・・・。 しかも選択に迷いがなかったというのがね(笑)。 聖女なんていないのは分かっているけどさ。 それから主人公の立ち位置みたいなのも何だかぼやけていて。 空想癖を持つ割には意外と実践的なことをやっているし、あまり期待もしていなかったのでは・・・と思いたい。 あまりそういうのが強いとそれこそ最後は白痴になるというオチになりえただろうし。 あと個人的には何故フィアンセがなかなか姿を現さなかったのかという理由が欲しかったかな。 長編の箸休めくらいの感覚で読むお話。

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2010/04/21

購入済み なぜ読もうと思って購入したのかすら忘れてしまったくらい以前から放置していた物を発掘。 気になって読んでしまいました。 ロシア人の認識を間違っていたわたくし。 ロシアはラテンだからと音楽でいわれ、この本を読んでとても納得しました。 中間部の男女二人のやり取りはフランス...

購入済み なぜ読もうと思って購入したのかすら忘れてしまったくらい以前から放置していた物を発掘。 気になって読んでしまいました。 ロシア人の認識を間違っていたわたくし。 ロシアはラテンだからと音楽でいわれ、この本を読んでとても納得しました。 中間部の男女二人のやり取りはフランス小説を読んでいるかのようでした。 友人を持たず空想の中に遊ぶ男性と 祖母にピンでつながれた17歳の少女。 その二人の5日間の物語。 ロマンティックでそれでいて現実的。 いろんな意味でおもしろかったです。 Белые ночи by Фёдор Михайлович Достоевский

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