白夜 の商品レビュー
YouTube で短い海外文学傑作として紹介されていたので読んでみました。 ドストエフスキーを読むのは初めてで、予備知識なし。どう読んだらいいのかわからず…。 冒頭は「わたし」(26)がひたすら町が静かだ、みんな別荘に行っているのに私は友人もおらず、別荘に行くことができない、と...
YouTube で短い海外文学傑作として紹介されていたので読んでみました。 ドストエフスキーを読むのは初めてで、予備知識なし。どう読んだらいいのかわからず…。 冒頭は「わたし」(26)がひたすら町が静かだ、みんな別荘に行っているのに私は友人もおらず、別荘に行くことができない、と、ひたすらうだうだうだうだ…長い…。 そして、ナースチェンカ(17)と出会う。その時の「わたし」の正直すぎる心の内は中二病。 そして結末も中二病…。 ごめんなさい、文豪。笑ってしまって。 でも最終章は本当に美しかったです。
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短いドストエフスキーの本が読みたいと思って手に取った。丁度今実写化の映画が上映されている。この本を読んだ後に予告編を観たら、絶対に映画でも観たくなった。読んでいながら自分の恋愛のことについて思いを馳せた。叶わなかった恋は忘れようとして一度忘れても、こうしてふとした拍子に蘇える。話...
短いドストエフスキーの本が読みたいと思って手に取った。丁度今実写化の映画が上映されている。この本を読んだ後に予告編を観たら、絶対に映画でも観たくなった。読んでいながら自分の恋愛のことについて思いを馳せた。叶わなかった恋は忘れようとして一度忘れても、こうしてふとした拍子に蘇える。話としては古典的に見えるようなものだけれど、でもこうして現代まで読み継がれているものを読めた功績は大きい。
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少女が、恋愛じゃなく友愛や兄弟愛のようなものを得て嬉しい気持ち少しわかる。 その区別がまだよくついてないところもその年頃らしいのでは。(半ば監禁状態で世間知らずでしょうし) 余計なお世話は重々承知で、男には幸せになってほしい。 いや、一歩踏み出したんだからこれは確実に実生活に変...
少女が、恋愛じゃなく友愛や兄弟愛のようなものを得て嬉しい気持ち少しわかる。 その区別がまだよくついてないところもその年頃らしいのでは。(半ば監禁状態で世間知らずでしょうし) 余計なお世話は重々承知で、男には幸せになってほしい。 いや、一歩踏み出したんだからこれは確実に実生活に変化起きてるよ!
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随分と昔に書かれた話のはずなのに、全然古っぽさを感じない。そしてその古っぽさというのがこれから先も一生出ない作品であり続けると思った。消えてくれない愛に目を背けて、それでもやっぱり無理!好きだ!を繰り返す彼女に、振り回される主人公はすこし可哀想だけれども、何をしたって消えてくれな...
随分と昔に書かれた話のはずなのに、全然古っぽさを感じない。そしてその古っぽさというのがこれから先も一生出ない作品であり続けると思った。消えてくれない愛に目を背けて、それでもやっぱり無理!好きだ!を繰り返す彼女に、振り回される主人公はすこし可哀想だけれども、何をしたって消えてくれない愛というのは確かに存在していて、それを知っているからこそ、わたしは彼女にどうしても自分を重ねてしまった。
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ドストエフスキーとして、これがわたしが初めて読んだ本になります。夢想家が、自分のこれまでの人生を語る前半の長い告白のところは、なかなか頭に入ってこなくて、読み進めるのが大変でしたが、それ以外のところはなんとか読み進められました。すんなり読み進めにくい理由は、翻訳の問題なのか、ドス...
ドストエフスキーとして、これがわたしが初めて読んだ本になります。夢想家が、自分のこれまでの人生を語る前半の長い告白のところは、なかなか頭に入ってこなくて、読み進めるのが大変でしたが、それ以外のところはなんとか読み進められました。すんなり読み進めにくい理由は、翻訳の問題なのか、ドストエフスキーの物語の特徴であるのかは、別の訳書であったり、別の作品を読んでみないわからない。
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人間は子供の頃に持っていたものを取り戻すために生きているのではなかろうか。 自分を三人称化する 今の愛vs過去の愛 ドストエフスキーは愛と恋をどう分けているのだろうか。 愛は存在を対象とし、恋は性質を対象とする、という考えではなく、愛は恋の上位互換のような扱いだろうか? ...
人間は子供の頃に持っていたものを取り戻すために生きているのではなかろうか。 自分を三人称化する 今の愛vs過去の愛 ドストエフスキーは愛と恋をどう分けているのだろうか。 愛は存在を対象とし、恋は性質を対象とする、という考えではなく、愛は恋の上位互換のような扱いだろうか? 「われわれは自分が不幸のときには、他人の不幸をより強く感じるものなのだ。」 「でもやっぱりあたしはなんだかあまりにもあの人を尊敬しすぎてるみたいで、これじゃまるで二人が対等な人間じゃないようね?」 「いったいどうしてあたしたちはみんなお互いに、兄弟同士みたいにしていられないんでしょう?どんなにいい人でも、いつもなんだか隠しご とでもあるみたいに、決してそれを口にださないのはどういうわけなんでしょう。 相手に向っ てちゃんと喋っているんだと知っていたら、なぜすぐに、ざっくばらんに言ってしまわないのでしょうね?」 「空想の女神」
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村上春樹の「かえるくん、東京を救う」で、かえるくんが「アンナ・カレーニナ」と「白夜」に言及していた(しかもちゃんと結末まで読んでいたようだ)。人間として内容を知らないのも残念な気がしたので読んでみた。 空想癖のある、年齢=彼女いない歴の26歳男が、街で偶然出会った17歳の美少女...
村上春樹の「かえるくん、東京を救う」で、かえるくんが「アンナ・カレーニナ」と「白夜」に言及していた(しかもちゃんと結末まで読んでいたようだ)。人間として内容を知らないのも残念な気がしたので読んでみた。 空想癖のある、年齢=彼女いない歴の26歳男が、街で偶然出会った17歳の美少女に「いい人」ポジションで近づいたら、美少女と前彼の復縁を手伝うことになり、結局「いい人」で終わる、という何ともな話だった。 村上春樹、本のチョイス間違えてないか?
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心やさしき孤独な夢想家青年の、恋と失恋の短編。名もなき主人公は惨めに描かれてはいるが、長い人生誰しもこのような時期はある。つらい苦しい結末にも良心を失わない主人公にほのかな安堵感を覚える愛すべき小品。
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白夜の闇は深い。 出会いは、 濃霧に抱かれたような夜。 彼女とある約束を。 饒舌な会話劇が白夜の幕開けか。 日本の近代文学の奔流を想起する 硬質な文体と憫然な恋慕。 そう云えば、 彼は友人も身寄りもない独り身だったな。 彼の闇も深い。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『夢想家の妄想が生み出した純愛失恋物語』 孤独な夢想家の青年。祖母の束縛から逃れられない娘。偶然の出会いから純愛へと発展し、白夜の下で交わされる二人の会話。どこまでが妄想で、どこまでが現実なのか?甘く切ない恋物語かと思いきや…!?
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