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明日の記憶 の商品レビュー

4.1

334件のお客様レビュー

  1. 5つ

    104

  2. 4つ

    134

  3. 3つ

    68

  4. 2つ

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2020/11/20

社員の名前や芸能人の名前がすぐに出てこないことが増えてきた。この本を読みながら自分もその方向に進んでいるのかもしれないと思う。佐伯が娘の結婚式の直後に倒れたところ、最後に妻が迎えに来たところで目が潤んだ。

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2020/11/13

若年性ではないけれどアルツハイマーの身内を看ている。 本人は悪気はないのは重々承知してるけど、周りは本当に大変。本人にも家族にも残酷な病気だと思う。 アルツハイマー特有の症状が出ても自制心が働いてとても人らしい主人公と愛情深い家族で感動的な内容だったけど、現実は…。 介護してる...

若年性ではないけれどアルツハイマーの身内を看ている。 本人は悪気はないのは重々承知してるけど、周りは本当に大変。本人にも家族にも残酷な病気だと思う。 アルツハイマー特有の症状が出ても自制心が働いてとても人らしい主人公と愛情深い家族で感動的な内容だったけど、現実は…。 介護してる家族がどうしようもなくなって…という事件が毎日の様に起きてる。事件は悲劇的で、事件を起こした後も幾多の苦しみ後悔を抱えて地獄の様だと思うけど、その事件に至るまでも同じくらい地獄の様なんだという事。家族だから愛情を持って介護するからこその地獄なんだと思う。 感動長編ですか…物語だからいいのかな。

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2020/10/22

若年性アルツハイマーの主人公が、遠去かる記憶に抗いながら現実と向き合い、徐々受け入れていく姿を描いた作品。

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2020/09/21

明日の記憶 萩原浩 1.購読動機 主人公は50歳前。彼は若年アルツハイマーを疾患した。 わたしは46歳。近しい年齢である。2年前の手術を機会に自身の身体の不調も老いの足跡も確実に感じている。 だから、手にとった。 哀しみの物語のなかに、生きることの執着を見出すために。 そして...

明日の記憶 萩原浩 1.購読動機 主人公は50歳前。彼は若年アルツハイマーを疾患した。 わたしは46歳。近しい年齢である。2年前の手術を機会に自身の身体の不調も老いの足跡も確実に感じている。 だから、手にとった。 哀しみの物語のなかに、生きることの執着を見出すために。 そして、支えてくれる周りの有り難さにありがとうの気持ちを伝えるために。 2.アルツハイマーを知る この「明日の記憶」という小説は、アルツハイマーという病の針路を教えてくれる。 患者自身の病理の進行と葛藤。 周りのご家族の言葉に出せない想い。 誰もが健康なわけではなく、必ず転機が訪れるのが人生である。 その気構え、備えは、早すぎるも遅すぎるもなく、本人、そう私自身が私の視点で行えばよいこと。 決して明るい小説ではない。 でも、萩原さんがこの小説を送り出してくれたこと、そして、50手前で出会えたことに感謝を表したい。 #読書好きな人とつながりたい

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2020/08/08

自分の父がもしアルツハイマーだったら、、、もしなったら、、、 と考えさせられる本だった。 忘れられる側だけでなく忘れる側の辛さについて考えることができた。将来医療従事者として働くようになったとき忘れられる側、忘れる側の両方の立場に立ってサポートができるような人になりたい。

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2020/07/14

10年以上前に映画を観た。原作は初読。 主人公は50になったばかりという設定だった。自分とさほど変わらない年齢にショックを覚える。 「記憶の死は、肉体の死より具体的な恐怖だった。」 身体の機能(記憶)を失うという恐怖。 普通、ではなくなる恐怖。 それを周囲に悟られる恐怖。 「私自...

10年以上前に映画を観た。原作は初読。 主人公は50になったばかりという設定だった。自分とさほど変わらない年齢にショックを覚える。 「記憶の死は、肉体の死より具体的な恐怖だった。」 身体の機能(記憶)を失うという恐怖。 普通、ではなくなる恐怖。 それを周囲に悟られる恐怖。 「私自身が私を忘れても、まだ生命が残っている。」最後にそう思えた主人公。 病をカミングアウトし、病と共に生きようとする人に、心から敬意を表する。 .

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2020/05/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どうなってしまうのか…と、 グッと入り込み読み進めずにはいられない作品でした。 彼の境遇に、 救われるような気持ちもあれば、 どうしても救われない切なさも感じました。 私は、この病気の方と接したことはありませんが 何故だかとても身近に感じられました。 他人事と思えなかったのは、 登場人物たちの人間らしさからでしょうか。 考えてこなかった明日を考える本でした。

Posted byブクログ

2020/05/25

切ないな。自分に足を引っ張られる感覚。覚えていたくても忘れていってしまう事。自分が悪いわけじゃないのに壊れていく関係。理解をしたい

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2020/05/19

若年性アルツハイマーになった50代の男性の一人称による物語。 徐々に記憶が失われていく様子が生々しく描かれている。 絶望感や悲壮感、厭世感といったものもあるけれど、あまり深刻には描かれていない。 それはそうだろう。そんな内容なら痛々しくて多分読んでいられない。 最後はフワフワとし...

若年性アルツハイマーになった50代の男性の一人称による物語。 徐々に記憶が失われていく様子が生々しく描かれている。 絶望感や悲壮感、厭世感といったものもあるけれど、あまり深刻には描かれていない。 それはそうだろう。そんな内容なら痛々しくて多分読んでいられない。 最後はフワフワとした夢の中の出来事のようなお話(記憶?)なのだが、これでいいのだろうか。

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2020/04/26

涙無しでは読み進められない、思いっきり泣きたい時におすすめの一冊。 もしも今、記憶ができなくなり、仕事のミスが増えたら?食を楽しめなくなったら?最愛の人の顔すら認識できなくなってしまったら? 自分だったらどうするだろう、周りにどう告知していくだろう、ということを考えさせられる。...

涙無しでは読み進められない、思いっきり泣きたい時におすすめの一冊。 もしも今、記憶ができなくなり、仕事のミスが増えたら?食を楽しめなくなったら?最愛の人の顔すら認識できなくなってしまったら? 自分だったらどうするだろう、周りにどう告知していくだろう、ということを考えさせられる。 きっと自分だったら仕事のキャリアが止まってしまうことが耐えられず、病とも向き合えないだろう。 「なにそれ?安っぽいドラマみたいなこと言わないで。言われる身にもなってよ。こっちには最終回なんかないんだから」枝実子が佐伯に怒りをぶつけた時のセリフが頭から離れない。 自分を含め、現代人は仕事のストレスも多く「どこか忘れっぽくなってきた」と感じている人、意外と多いはず。もしかして、という節のある働き世代にオススメしたい。

Posted byブクログ