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明日の記憶 の商品レビュー

4.1

332件のお客様レビュー

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2021/05/30

読み始めてすぐ思い出したけど、いつか映画がテレビで放送されてて、途中まで観たなー。 あまりにも悲しすぎて、全部ちゃんとは観ていない気がする。 でも最後のシーンは覚えてる。 広告代理店の部長の50歳の男性が、若年性アルツハイマーに侵されるストーリー。 映画で印象深かったのは、部下...

読み始めてすぐ思い出したけど、いつか映画がテレビで放送されてて、途中まで観たなー。 あまりにも悲しすぎて、全部ちゃんとは観ていない気がする。 でも最後のシーンは覚えてる。 広告代理店の部長の50歳の男性が、若年性アルツハイマーに侵されるストーリー。 映画で印象深かったのは、部下たちが徐々に彼の病状に気付き、本人はなんとか隠そうと頑張るが、何かの拍子にパニックに襲われてしまうところ。 小説も、前半はまずアルツハイマーに気付き、進行が止められなくなり、夫婦でなんとか恐怖心と闘う日々がえがかれ、その恐ろしさがビシビシと伝わってくる。 後半はひたすら哀しい。 会社の人たちの名刺を何度も確認し、仕事を続けようとするがとうとうダメになる。 退職するときも、自分を慕ってくれた人たちをぼんやりと思い出すことしかできない。 子どもの顔を忘れまいと写真を眺め、娘の結婚式に涙し、孫の誕生と同時に自分と妻の来し方を振り返る。 私は小説でも映画でも、植民地支配や戦争とかの、史実をもとにしたシリアスなものが好きだけど、 それはやはりどこかでもう「歴史(過去のもの)」となっていて自分とは無関係と思っているからであって、 「アルツハイマー」「老化」「病気」となると、いつかは自分にも起こるかも知れないことなのでシリアスすぎて深刻に受け止めすぎる。 この小説もあまりにも哀しすぎた。 ずーっと涙がぽろぽろ出続けた。

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2021/05/16

未熟な介護職員です。認知症について理解を深める為に読みました。数秒前のことも思い出せないご利用者と接している普段、家族や周囲の苦悩ばかり考えてしまいがちですが、ご本人がここまで進行するまでの自分の知らない時間、どれほど不安だったかを考えさせられました。同時に、とても綺麗に描かれて...

未熟な介護職員です。認知症について理解を深める為に読みました。数秒前のことも思い出せないご利用者と接している普段、家族や周囲の苦悩ばかり考えてしまいがちですが、ご本人がここまで進行するまでの自分の知らない時間、どれほど不安だったかを考えさせられました。同時に、とても綺麗に描かれていると感じました。

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2021/12/07

認知症の問題を突き付けられます。年をとればいずれ我が身かと気が重くなりました。 「若年性アルツハイマー」に苦悩する人間と、それに巻き込まれていく家族の悲惨さがいや応なく目の前に迫ってきます。 若年性アルツハイマーと診断された広告代理店のやり手営業部長が、それまで平和だった日常...

認知症の問題を突き付けられます。年をとればいずれ我が身かと気が重くなりました。 「若年性アルツハイマー」に苦悩する人間と、それに巻き込まれていく家族の悲惨さがいや応なく目の前に迫ってきます。 若年性アルツハイマーと診断された広告代理店のやり手営業部長が、それまで平和だった日常から徐々に地獄に引きずり込まれていくさまが描かれています。 主人公·佐伯の症状が進行するにつれて、記憶が次第に壊れていくあたりは残酷で怖いです。 映画を観てから読みました。  本の方が主人公とその妻の機微がよく描かれています。感動的で泣けてきます。

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2021/04/12

記憶を失うとても怖い話しだった。 最後どう終わるのか、とても不安だったけど物凄くいい終わり方だった。 病気に対して向き合えるとてもいい小説でした。

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2021/02/27

若年性アルツハイマーを発症したとして、自分だったらどうするだろうか。やはり自分で命を絶とうとはするだろうなと思います。次第に何も出来なくなって大事な人に負担を掛ける位であれば・・・。と考える事は自然だと思います。何も分からくなった将来の自分は自分ではないと思うんです。肉体ではなく...

若年性アルツハイマーを発症したとして、自分だったらどうするだろうか。やはり自分で命を絶とうとはするだろうなと思います。次第に何も出来なくなって大事な人に負担を掛ける位であれば・・・。と考える事は自然だと思います。何も分からくなった将来の自分は自分ではないと思うんです。肉体ではなく精神こそが人間だとどうしても思ってしまいますから・・・。 しかしこれが家族の事になると急にそういう考えは影を潜め、どんな状態でもいいから生きていて欲しいと願ってしまう。でもこれが何年も続いていくとしたら・・・。きれいごとだけでは語れない切実な問題です。 バリバリの働き盛り49歳の自分に襲い掛かる病魔。何もかも忘れてしまう恐怖と抗う姿が自分と重なりとても恐ろしかったです。若い時であればまだしも、彼と年が非常に近くなってきて、切実さが全く違っており指先が冷えていくような感覚を覚えました。

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2021/01/07

涙涙で読み進めるのが辛かったです。愛する人の記憶をなくしてしまう。想像がつかないけれど、そういう病気があるのも現実。

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2021/01/04

痴呆症、アルツハイマーに恐怖した。今は薬で対応できると聞くが、果たして。自分が罹るとしたらあと早くて20年後だろうか。その頃にはもっと良い薬が開発されていることを期待する。

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2022/12/13

何年か前に映画を見ました。とても良かったけど、若年性アルツハイマーを患って記憶のすべてを失っていくというストーリーはあまりにも重いため、原作を読むことにためらいがありました。意を決して読んでみたら、やっぱり重たい。すごく重たい。もう涙で何も見えなくなってしまいました。エンディング...

何年か前に映画を見ました。とても良かったけど、若年性アルツハイマーを患って記憶のすべてを失っていくというストーリーはあまりにも重いため、原作を読むことにためらいがありました。意を決して読んでみたら、やっぱり重たい。すごく重たい。もう涙で何も見えなくなってしまいました。エンディングは一番悲しいとこなんだけど、少しだけ暖かい気持ちになります。それは自分の奥さんさえわからなくなってしまった佐伯さんが、奥さんの枝実子さんに対して、初めて出会った時のように「素敵な女性だと思った」「いい名前ですね」などという思いを持ってくれるからなんだと思います。枝実子さんも初めて出会った時のように応えます。二人は初々しくて美しいんです。だから、少しだけ暖かい気持ちになるのです。涙が止まりません。

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2020/11/20

社員の名前や芸能人の名前がすぐに出てこないことが増えてきた。この本を読みながら自分もその方向に進んでいるのかもしれないと思う。佐伯が娘の結婚式の直後に倒れたところ、最後に妻が迎えに来たところで目が潤んだ。

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2020/11/13

若年性ではないけれどアルツハイマーの身内を看ている。 本人は悪気はないのは重々承知してるけど、周りは本当に大変。本人にも家族にも残酷な病気だと思う。 アルツハイマー特有の症状が出ても自制心が働いてとても人らしい主人公と愛情深い家族で感動的な内容だったけど、現実は…。 介護してる...

若年性ではないけれどアルツハイマーの身内を看ている。 本人は悪気はないのは重々承知してるけど、周りは本当に大変。本人にも家族にも残酷な病気だと思う。 アルツハイマー特有の症状が出ても自制心が働いてとても人らしい主人公と愛情深い家族で感動的な内容だったけど、現実は…。 介護してる家族がどうしようもなくなって…という事件が毎日の様に起きてる。事件は悲劇的で、事件を起こした後も幾多の苦しみ後悔を抱えて地獄の様だと思うけど、その事件に至るまでも同じくらい地獄の様なんだという事。家族だから愛情を持って介護するからこその地獄なんだと思う。 感動長編ですか…物語だからいいのかな。

Posted byブクログ