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幼年期の終わり の商品レビュー

4.1

194件のお客様レビュー

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    66

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/04/03

第二部で描かれている、合理性を信奉し自ら家畜になっていく人類の様子はまさしく生権力の話そのもので興味深かった。ラストについてはまだあまり頭の整理ができていない。

Posted byブクログ

2024/03/21

SFを超えた哲学小説 という帯と、SFの古典ということで ぜひ読みたいと思い手に取りました。 とりあえず、面白い!哲学的!でもわかりやすく 難しい知識も必要ないのに深い! 最後の展開、よく考えつくなーー 素晴らしい創造力です。 今のSFではもっと科学的なものを発展して 創造さ...

SFを超えた哲学小説 という帯と、SFの古典ということで ぜひ読みたいと思い手に取りました。 とりあえず、面白い!哲学的!でもわかりやすく 難しい知識も必要ないのに深い! 最後の展開、よく考えつくなーー 素晴らしい創造力です。 今のSFではもっと科学的なものを発展して 創造されたものが多い気がしますが、 根底に、平和を愛する気持ちや 哲学があり 今のSFを読みなれてる人は、ところどころ 古いと思うかもしれないけれど 私は本当に大好きです。 途中平和になりすぎたことが退屈にならないか? ってとこで 最近読んだ 暇と退屈の倫理学 という本のことを 思ってました。 なので、それをどう捉えてるのかも興味深かったし それでどうなるの?先が読みたくて どんどん進みます。 最後の展開は、もう少し咀嚼したいとこです。 また再読をぜひしたい本に出会いました!

Posted byブクログ

2024/03/05

最高。壮大で、美しく、暖かく、切ない。読み終えたあと、「幼年期の終わり」というタイトルが示す意味が、じんわりと心に沁みた。不思議な読み味の名作SF。ハヤカワから出ているものよりこちらの訳のほうが読みやすかった。 三島由紀夫がこの小説に触発され「美しい星」を書いたというエピソードは...

最高。壮大で、美しく、暖かく、切ない。読み終えたあと、「幼年期の終わり」というタイトルが示す意味が、じんわりと心に沁みた。不思議な読み味の名作SF。ハヤカワから出ているものよりこちらの訳のほうが読みやすかった。 三島由紀夫がこの小説に触発され「美しい星」を書いたというエピソードはどこに書いてあったんだっけな…

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2023/09/05

SFの古典的名作。クラークは『2001年宇宙の旅』が全然ハマらなくて遠ざかっていたんですがこちらは非常に面白かった。地球に宇宙人がやってきて…という邂逅物なんですが、いわゆる侵略ではない出会い。人類の進化や宇宙全体の広がりについてあれこれと考えさせる魅力がありますし、地球文明のあ...

SFの古典的名作。クラークは『2001年宇宙の旅』が全然ハマらなくて遠ざかっていたんですがこちらは非常に面白かった。地球に宇宙人がやってきて…という邂逅物なんですが、いわゆる侵略ではない出会い。人類の進化や宇宙全体の広がりについてあれこれと考えさせる魅力がありますし、地球文明のあり方や行く末が「人類のみ」から描かれている辺りを時代を感じさせる記述のあり方と読むか、それ自体も上位存在の視点を問いかけるクラークの仕掛けと読むか、色々な読み方ができる名作ですね。

Posted byブクログ

2023/08/13

SFの傑作、アメリカで1952年に刊行されたものとは思われない。 一種、観念的ではある。 多数の巨大な円盤状の宇宙船が、世界各国の大都市上空に出現、異星人達は、人類を進化させ、地球上から争いは、なくなり、進化を始めていく。 果たして、人類は、どう進化していくのか。

Posted byブクログ

2023/05/01

 昔々、多分まだ高校生か大学生だった頃に読んだことがある古典的なSF作品を改めて読んでみた。難解な展開もあの頃よりは理解できるようになったように思うが、それでもなかなか普通の頭にはストンとは腑に落ちないような感じだった。でも再読してみて良かったと思う。

Posted byブクログ

2023/04/13

「知性ある者は、運命の必然の腹を立てたりはしない」 その考えかたは、人類のには最後まで受け入れられなかったわけだな。 _______________________________ 地球外知的生命体「オーヴァーロード」(最高君主)に地球のオーナーシップが移行され、人類最後の人間...

「知性ある者は、運命の必然の腹を立てたりはしない」 その考えかたは、人類のには最後まで受け入れられなかったわけだな。 _______________________________ 地球外知的生命体「オーヴァーロード」(最高君主)に地球のオーナーシップが移行され、人類最後の人間ジャンが地球の終わりをレポートする最後はまるで自分がその瞬間に立ち会っているみたいに具体的ですごかった。 「自分の悩みなんて宇宙の大きさに比べたら大したことない」という考え方の処世術にうんざりするほどの説得を与えてくれる作品。 「草を食べる虫を食べる鳥を食べる獣を食べる人間」という仕組みを食物連鎖というなら、このSFで描かれてたのは「文明・知識連鎖」って言える。 私たち人間は人間の間だけで優れている劣っているって比べあっているけど、オーヴァーロードたち、さらにその上位に君臨するオーヴァーマインドたちからしたらアリの巣を眺めてるくらいの感覚。ちょっと遊びで月を回してみるくらいの技術力の前に、たかが一惑星の生命体がどう抗えるのか。 タイトルの「幼年期」が「人類の(宇宙全体の知的生命体と比較した)成熟度」って解釈できたけど、皮肉すぎて著者のセンスすごい。 SF作家ってほんとすごいな。 . . #読書記録 #幼年期の終わり

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2023/03/19

すっかり光文社の手先と化したわたくしが今回選んだのは池田真紀子さん訳の『幼年期の終わり』です なぜか訳者で読む本を選ぶ行為を「通」と思っているふしがある 蕎麦を最初に1本だけそのまますするみたいな さらに池田真紀子さんがSFとは珍しい 実に興味深いんですが作者クラーク? はて、...

すっかり光文社の手先と化したわたくしが今回選んだのは池田真紀子さん訳の『幼年期の終わり』です なぜか訳者で読む本を選ぶ行為を「通」と思っているふしがある 蕎麦を最初に1本だけそのまますするみたいな さらに池田真紀子さんがSFとは珍しい 実に興味深いんですが作者クラーク? はて、クラークとな誰やねんクラークて アーサー・C・クラークだわバカタレ! そしてSF界の巨匠の代表作はやはりとんでもなく面白かったのです もう序盤から引き込まれまくり! 人類の統治者たるオーヴァーロードが初めて姿を現した時なんか、うわーそう来たか!やられたー!思いました 頭の中で「やられたー!」がこだましました さすがアーサー! そしてこの概念とか設定は非常にSFチックでありつつ哲学チックでもあって、ごちゃごちゃしてるんだけど、ちゃんとより分けられたら自分だけの光の道が見られるようになってくるのよ(伝わらん) と、とにかくCの代表作にとどまらない SF小説はとっても面白くて、とっても思考させられる至極の一冊でした

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2023/03/12

名著とは色褪せないもの。 ラストの「幼年期の終り」の情景は、なぜか名絵本「もこもこもこ」を連想した。

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2022/07/30

SF寄りのアニメや映画が好みであったら抑えておきたい名作、今読んでもとても面白かった。ブッ飛んだ壮大な物語の中にも人情味があってホロリとくる。

Posted byブクログ