さようなら、コタツ の商品レビュー
タイトルが凄い気になって本屋にないけど注文した。思っていたのと違うかも、長いお別れからずっと好きで読んでます。それぞれ起こった出来事が生々しいとかで、こんな一面もあるんだな。アパートが取り壊しになって小学生のマナがお母さんの男の運転で居なくなってで終わるとか物凄い心配だよ。いたず...
タイトルが凄い気になって本屋にないけど注文した。思っていたのと違うかも、長いお別れからずっと好きで読んでます。それぞれ起こった出来事が生々しいとかで、こんな一面もあるんだな。アパートが取り壊しになって小学生のマナがお母さんの男の運転で居なくなってで終わるとか物凄い心配だよ。いたずらされてどうにかなるしか思わんて。なんとかしてよ中島京子さん
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とても面白かった。 部屋に住む人たちの色んな出来事や心の内がとても面白かった。 お気に入りは「ハッピーアニバーサリー」「さようならこたつ」「八十畳」「私は彼らのやさしい声を聞く」 やっぱりこの人の小説好きです。
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* 今日一日分の動揺はやり尽くした。あとは明日に残しておこう。 * 15年振りに恋人未満の男性を家に招くことになった女性、新入りが脱走した相撲部屋、ある記念日を迎えた女性達とその父親など短編集。 . タイトルが気になって購入。どれも日常で、大きすぎる変化はないけど少し変化のある一...
* 今日一日分の動揺はやり尽くした。あとは明日に残しておこう。 * 15年振りに恋人未満の男性を家に招くことになった女性、新入りが脱走した相撲部屋、ある記念日を迎えた女性達とその父親など短編集。 . タイトルが気になって購入。どれも日常で、大きすぎる変化はないけど少し変化のある一コマを切り取った感じのお話。それぞれぼんやり悩んでいて、でもこうしてみようかなという少し踏ん切りが着いたタイミングみたいなのが描かれていて、人間味がある雰囲気。 .
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どこにでもいそうな人たちのありそうな日常を切り取ったような短編が7篇。 たとえ大事件は起きなくとも人はそれぞれの問題を抱えているもの。それぞれの違ったタイプの登場人物に感情移入するということでなくとも、彼らが小説に切り取られた後に生きていく時間も想像させられる。余韻の残る短編集。...
どこにでもいそうな人たちのありそうな日常を切り取ったような短編が7篇。 たとえ大事件は起きなくとも人はそれぞれの問題を抱えているもの。それぞれの違ったタイプの登場人物に感情移入するということでなくとも、彼らが小説に切り取られた後に生きていく時間も想像させられる。余韻の残る短編集。 #中島京子 #さようならコタツ #集英社文庫 #読書 #読書記録2021 #読書記録
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
部屋にまつわる7つの短編小説。作者曰くサブタイトルは「へやのなか」 ちょっとクセのある登場人物たちが、それぞれの部屋で過ごす日常を切り取ったごく普通の描写がすごく面白い。「クセのある」と書いたが、プライヴァシーの最たる場所たる我が家のそれも部屋の中であれば、誰だってクセはあるものなんだろう。テレビで帰宅する人の家についていく企画があるが、それだけで人間ドラマが撮影できるくらいに、人が住む部屋には住む人の数だけドラマがあるわけだ。 そのドラマをきちんと切り取って(フィクションだから構成して…か)短編小説にするのが小説家の腕なんだが、中島京子はその腕があるんで、読者としても安心して部屋の中のドラマを楽しめる。 表題作はじめ、どの作品にもとんでもない大事件は起きず、日常の淡々とした光景が優しく若干のシニカルとユーモアをまぶして仕上げた美味しい作品になっている。この本、後からジワジワ効いてきそうである。
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部屋にまつわる短編集。裏タイトルは「へやのなか」だそう。(短いまえがきより) 部屋に人を招くことは、相手に自分を一歩分明け渡すようなところがある。自分でも覚悟していない箇所で、自分を知られてしまうような。反対に、招くために片付けたり準備したりする自分自身の心理と向き合うと、思わぬ...
部屋にまつわる短編集。裏タイトルは「へやのなか」だそう。(短いまえがきより) 部屋に人を招くことは、相手に自分を一歩分明け渡すようなところがある。自分でも覚悟していない箇所で、自分を知られてしまうような。反対に、招くために片付けたり準備したりする自分自身の心理と向き合うと、思わぬ自分を見つけたりするのかもしれない。 一方、部屋に招くほど、また、ともに同じ空間に住むほど親しくなったとしても、個は個である。 そんな中、『私は彼らのやさしい声を聴く』の部屋はなんだか風通しが良い。不思議な空間。部屋はまた人でもあるのか。
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とりとめのない日常。 に、ちょっと普通と違う、違和感、緊張感、記憶、不思議なこと・・・。 部屋はいつも変わらないけど そこに住む人、居る人の感情が反映されて、見え方が変わって来たりする。
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「桐畑家の縁談」のウー・ミンゾンのその後が出てくるというので読んだ。鎌倉のおじさんのうちでのエピソード。 中島さんは小説の名手だと思う。それは間違いない。絶妙な心理が描かれているのは変わらないのだけど、長編における緻密な構成とか、意外性に慣れてしまって、短編だと、どこかさらっとし...
「桐畑家の縁談」のウー・ミンゾンのその後が出てくるというので読んだ。鎌倉のおじさんのうちでのエピソード。 中島さんは小説の名手だと思う。それは間違いない。絶妙な心理が描かれているのは変わらないのだけど、長編における緻密な構成とか、意外性に慣れてしまって、短編だと、どこかさらっとしすぎて物足りない。贅沢な悩み。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
*15年ぶりに、しかも誕生日に、部屋に恋人未満の男を招くことになった36歳の由紀子。有休を取り、ベッドの到着を待ち、料理を作って待つが、肝心の山田伸夫が…来ない!表題作ほか、新入りが脱走した相撲部屋の一夜を描く「八十畳」。やもめ暮らしの大叔父が住む、木造平屋に残る家族の記憶をひもとく「私は彼らのやさしい声を聞く」など、“7つのへやのなか”を、卓越したユーモアで描く傑作短篇集* この方は、こういう他愛もない日常の、さもない悲喜こもごもを描くのが本当に巧い。登場人物たちと一緒になって、悩んだり慌てたり喜んだり落ち込んだり、そんな体験が出来るのも、中島作品の醍醐味かも。 中でも、特に好きなのは、ハッピーアニバーサリー。 同性の恋人を伴って帰宅すると、なんと酔っ払った父親が上がりこんでいる(しかもイベント日!)、と一瞬不穏な幕開けのお話なのですが。 そのガーリッシュな空間に全く似合わない父・清三と、恋人が帰ると言い出さないか泣きそうになる娘・由香里。その横で、意外な感覚にとらわれ、ある決意を固める恋人・園子。この設定で、この展開か!巧い!って感じです。 そして、夢うつつの中でその二人の様子を見てしまい、混乱のあまり、母さん!と心のうちで叫ぶ父・清三がとにかくチャーミング。いいなあ、このさりげなさ。本当の温かさってこういう日常の中にあるんだと思う。秀作です。
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短編集。表題作が良い。40歳くらいの冴えない男の人が初めて部屋に来る、ウキウキして落ち込んで、でも前向きでグラタンを温めていいことがある。 あと冒頭の「ハッピーアニバーサリー」女性2人でルームシェアしてる部屋に父親が突然来る、雑貨屋の夢、現実味のある父親、大須磨の弁当。 「私...
短編集。表題作が良い。40歳くらいの冴えない男の人が初めて部屋に来る、ウキウキして落ち込んで、でも前向きでグラタンを温めていいことがある。 あと冒頭の「ハッピーアニバーサリー」女性2人でルームシェアしてる部屋に父親が突然来る、雑貨屋の夢、現実味のある父親、大須磨の弁当。 「私は彼らのやさしい声を聞く」夢うつつの中の、夫婦の会話。英語の歌、カタカナのヨジジュクゴ、子供の頃に熱を出した記憶。温かく感じられる。 全部好き。全部、なんとなく温かい話になっちゃうんだなぁ。架空の部屋の、でも実体を感じるお話。
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