さようなら、コタツ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「均ちゃんの失踪」が面白かったので、もうちょっと中島さんの本が読んでみたいな、と思って買った本。 「均ちゃん…」ほどツボではなかったけど、久しぶりに男性を自宅に招く主人公の心の動きや、部屋やディナーの準備にそわそわするかんじは、同じ女としてわかるな~と、まあまあ面白く読みました。 短編集ですが、正直、他の作品も含め全あんまり深く印象に残っていないというのが感想です。
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誰かの日常を覗き見ているような短編集。 プロットの妙とか、凄みのある表現みたいなものはあまり感じさせず、 ありそうな話をありそうな演者がつつがなく進行する。 読後に何かを受け取ったような気持ちにはならないものの、 なんだか悪い気もしない。不思議な感じ。 ユーモアもあってシチュエ...
誰かの日常を覗き見ているような短編集。 プロットの妙とか、凄みのある表現みたいなものはあまり感じさせず、 ありそうな話をありそうな演者がつつがなく進行する。 読後に何かを受け取ったような気持ちにはならないものの、 なんだか悪い気もしない。不思議な感じ。 ユーモアもあってシチュエーションもバラエティに富んでいるのだけど、 全体を通してどこか寂しげなものが漂っていて、 しょんぼり気分に浸ることができる。いい意味で。
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『エルニーニョ』がまだ手に入らずこちらを再読。直木賞受賞よりだいぶん前の作品だが、タイトルになった「さよなら、コタツ」と古語を駆使する高齢の叔父との関わりを描いた「私は彼らのやさしい声を聞く」がよかった。「ダイエットクイーン」には心が痛む。
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筋も人も私にとってはアリの素材が多めなのに、 なんでかパっとしない印象の短編集でした。 んー、なんかもやもやする。 やっぱり明日は平さんを読もう。
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序文に本作のサブタイトルは〝へやのなか〟であると書かれてある通り、これは7つの部屋で繰り広げられる、人生のひとコマを切り取った短編集です。 そこに住む人、訪ねてくる人、転がり込んでくる人。そこで人が暮らすかぎり、それぞれの部屋でそれぞれの物語が生まれます。ここに登場するのは、取り...
序文に本作のサブタイトルは〝へやのなか〟であると書かれてある通り、これは7つの部屋で繰り広げられる、人生のひとコマを切り取った短編集です。 そこに住む人、訪ねてくる人、転がり込んでくる人。そこで人が暮らすかぎり、それぞれの部屋でそれぞれの物語が生まれます。ここに登場するのは、取り立てて特別な境遇にある人たちではありません。ごくありふれた人たちの、ごくありふれた日常が描かれています。せつないような、愛おしいような、とても味わい深いお話でした。
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おぉ。大満足。な短編集。 表題作の「さようなら、コタツ」における「数時間の葛藤で見る恋愛遍歴」の描き方が好き。 こういう「なんてことない」日常のヒトコマをドラマチックに小説にできるんだから小説家ってすごいよなあ。 いずれも決して長い物語じゃない=たくさんの文章が書かれているわけじ...
おぉ。大満足。な短編集。 表題作の「さようなら、コタツ」における「数時間の葛藤で見る恋愛遍歴」の描き方が好き。 こういう「なんてことない」日常のヒトコマをドラマチックに小説にできるんだから小説家ってすごいよなあ。 いずれも決して長い物語じゃない=たくさんの文章が書かれているわけじゃないのに、大きな世界が広がっているって、小説の醍醐味だと思います。 「平成大家族」も好きだったけど、「小さいおうち」も読みたいなあ。。
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思わず声に出るくらい、面白いのもありました。 それぞれの作品に味わいがあって、どれも良かった。 今まで読んだこと無かったんだけど、読みやすいし、とても好きだなあ。
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全体的に、ふわっとした感じの面白さだった。 主軸になる人物が突然変わったりして、ちょっと読みにくい印象。
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部屋の中の出来事を集めた短編集。部屋の中で展開するという点が面白いな〜と思います。住む人が違えばその分いろいろな物語がある訳で、その事に今更ながら気づかされました。当たり前のそういう事を意識せずに生活してました。
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文章は上手いし、ちゃんと作者ならではの味があり、読後感も柔らかく悪くはない…が、だからなんなのさと思ってしまう私に、きっと人生の余裕がなさすぎるのだろう(笑)いい話なんだけども、こゆの読む時間を睡眠に回す方が有意義ではないかとか、思っちゃいけないんだろうが思わずにいられない。
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