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天使の梯子 の商品レビュー

3.8

129件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    53

  3. 3つ

    35

  4. 2つ

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2014/07/08

10年かかってようやく互いに解放することができたんだね。よかった。 途中、夏姫さんの言葉に、ぐうの音も出なくなったのが今の僕には効いた。

Posted byブクログ

2014/05/15

こんなことが言いたいんじゃない。 こんなことは絶対に言うべきじゃない。 でも、止まらなかった。 「言うべきでない言葉まで我慢できずに口にしてしまう。  それは、強さじゃなくてむしろ弱さだと思う。」 言われた方は忘れない。 心がけるべきことは後悔しない発言。

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2014/05/14

【天使の卵】の続編です。前作は大好きで何度も読み返しました。こちらは前作ヒロインの妹を主軸にして紡がれる恋愛小説です。前作で心に痛手を負った妹が、一人の青年との出会いによって変化していきます。前作ほどではないですが、こちらも面白かったです。

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2014/02/27

天使の卵の続編らしいですね。 私はこちらしかまだ読んでいませんが、純粋に楽しんで読むことができました! 慎一の高校時代の想い人である夏姫とな再会、大切な人との別れ、押さえられない愛しい気持ちからくる嫉妬… いろんな経験を重ねながら成長していく慎一と夏姫の成長物語ってとこかな。

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2014/02/24

2014-31 いまだ春妃をひきずっている歩太と夏姫。フルチンとの出会いをきっかけに新たな人生を歩みはじめたんだろう。

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2014/02/04

壊すことは、とても簡単にできてしまう。そして、壊してしまったことを悔やみ、許し、それを修復するのは本当に難しいことだ。登場人物の2人が、長い時間をかけてそれを修復し、新しい人生を歩みはじめた様が清々しかった。 前作は読んでいないが、それでも楽しめた。

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2014/01/23

本書は村山由佳さんの実質的なデビュー作『天使の卵』の続編にあたります。ですので、一部の登場人物は重なっています。『天使の卵』を読まずに、この作品を読んでも、物語を理解するうえでおおきな支障はありません。しかし、やはり『天使の卵』を読んでから、『天使の梯子』を読むことをお奨めします...

本書は村山由佳さんの実質的なデビュー作『天使の卵』の続編にあたります。ですので、一部の登場人物は重なっています。『天使の卵』を読まずに、この作品を読んでも、物語を理解するうえでおおきな支障はありません。しかし、やはり『天使の卵』を読んでから、『天使の梯子』を読むことをお奨めします。 前作が罪をテーマにしているのに対し、本作は解放がテーマだと思います。この間、10年の歳月がかかっています。前作を読んだとき、内容の凄さに度肝を抜かれました。これほど惹きこまれる作品は滅多にお目にかかれないと感じました。その一方、ハッピーエンドとは縁遠い「やるせなさ」に「あ~この人たちはこれからまともに生きていけるのだろうか・・・」と、このまま終わることが消化不良でした。本作は罪からの解放によって、登場人物が救われます。物語の後半、唐突な展開にまたしても度肝を抜かれつつ、大いなる感動を覚えました。

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2014/01/11

姉をなくした夏姫が主人公。 亡くなった人に対して誰でも後悔はあるわけで。それでも、その後悔を持ち続けていくしかないけど、それでその故人まで縛り付けていることに気付く。 それでその人を思い出さないで、悲しむ気持ちに蓋をしたらかわいそうだと。 その通りだと思ったなあ… それぞれの悲し...

姉をなくした夏姫が主人公。 亡くなった人に対して誰でも後悔はあるわけで。それでも、その後悔を持ち続けていくしかないけど、それでその故人まで縛り付けていることに気付く。 それでその人を思い出さないで、悲しむ気持ちに蓋をしたらかわいそうだと。 その通りだと思ったなあ… それぞれの悲しみを抱いた皆が、確実に再生へ向かっていく物語。

Posted byブクログ

2015/11/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「天使の卵」から10年後の夏姫と歩太。 おばあちゃんに投げかけた最後の言葉が悪態になってしまった慎一を夏姫が包み込むシーンからはじまる物語は、夏姫を救済する物語でした。 夏姫が恋した慎一は、皮肉にも姉の春妃と歩太の年齢差と同じく8歳年下。因縁めいたものを思わせる巡り合わせですが、春妃と同じような恋をしてどんな気持ちを相手に募らせるのか身を持って感じたことが何よりの良薬だったのでしょう。二人には別れることなくいつまでも寄り添っていてもらいたいものです。 一方の歩太は、10年で随分と逞しくなったものです。男性ながら歩太には格好良さを感じずにいられません。

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2013/11/16

これも、「卵」どうように、今回が初めてではない。読んだのはハードカバーが出版されてすぐだったから…2004年か。歩太たちにとっては10年後、わたしは3年後の、再会だった。 10年経ってなお、責めを負って生きてきた夏姫と、未だ心は春妃とともにある歩太、そして夏姫が教師をしていた頃の...

これも、「卵」どうように、今回が初めてではない。読んだのはハードカバーが出版されてすぐだったから…2004年か。歩太たちにとっては10年後、わたしは3年後の、再会だった。 10年経ってなお、責めを負って生きてきた夏姫と、未だ心は春妃とともにある歩太、そして夏姫が教師をしていた頃の教え子である慎一。慎一と夏姫の年の差は、歩太と春妃の差そのままだった。 時が経つことの意味は、こうして知るのかもしれない。忘れられないことなんて山のようにあるし、後悔し続けることもあるけれど、それを負うことが答えだと自分で見つけてしまったら、時と共に責と共に、生きていくしかないのだ。自分で自分を解き放ってあげられる、その瞬間に出会うまで。 読み返しているのに、初めて読むわけではないのに、不思議なほど心が打たれる。「打たれる」というのがこういうことなんだと、この「天使」シリーズを読むと実感させられる。

Posted byブクログ