天使の梯子 の商品レビュー
完結編に向けて読み直し・その2。 「卵の」夏姫たちの歳を追い越して、「梯子」のときに近い年齢になってから読み直すと、余計ズシリときました。 10年、しかも20台の大半、自分を責め続けるって想像を絶する世界です。 歩太が妙に達観してしまっているのが哀しい……。 次巻で今度こそ歩...
完結編に向けて読み直し・その2。 「卵の」夏姫たちの歳を追い越して、「梯子」のときに近い年齢になってから読み直すと、余計ズシリときました。 10年、しかも20台の大半、自分を責め続けるって想像を絶する世界です。 歩太が妙に達観してしまっているのが哀しい……。 次巻で今度こそ歩太が立ち直れますように。
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夏姫さんという元高校教師と教え子の「僕」のせつない恋の物語。「天使の卵」という前著の続きですが、これだけ読んでも楽しく読めました。むしろ読んでいない私は謎解きの興味も持つことが出来たように思います。憧れの美人教師だった夏姫さんが突然、教師を辞めてから5年。喫茶店での出会いから「僕」と二人は8歳の年を越えて「恋人」に。年上の若い女性教師に憧れる私たち自身の少年心をもくすぐるような魅力的な展開です。そして歩太という謎の人物が「僕」は気にかかってしかたがない。それを追求していくうちに夏姫・歩太の意外な過去が明らかになり、いろいろな謎が解けていく。夏姫さんとの恋があまりにも突然なことなどは少し不自然ではありますが、若い著者ながら楽しめる内容でした。
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出版社 / 著者からの内容紹介 『天使の卵』、待望の続編! 愛を失った歩太と夏姫は、再び愛を取り戻すことができるのか。そして中学の担任教師だった夏姫にどうしようもなく惹かれていく慎一。傷ついた3人が織りなす切ない愛のドラマ。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています...
出版社 / 著者からの内容紹介 『天使の卵』、待望の続編! 愛を失った歩太と夏姫は、再び愛を取り戻すことができるのか。そして中学の担任教師だった夏姫にどうしようもなく惹かれていく慎一。傷ついた3人が織りなす切ない愛のドラマ。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。 内容(「BOOK」データベースより) バイト先のカフェで耳にした懐かしい声。それはフルチンこと古幡慎一が高校時代に思いを寄せた先生、斎藤夏姫のものだった。8歳年上、29歳の夏姫に、どうしようもなく惹かれていくフルチン。だが彼女は、体はひらいても心を見せてはくれない。10年前の「あの時」から夏姫の心には特別な男が棲んでいるのだから―。傷ついた心は再生するのか。愛は蘇るのか。それぞれの思いが交錯する物語。
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主人公は「天使の卵」の春妃の妹、夏姫ちゃんと彼女の元教え子だった慎一くんの物語。夏姫ちゃんは、慎一くんのことをしっかり恋人として見ていて、一途な可愛い娘だった。
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天使の卵の続編ということで、前から読みたかったのをとうとう読みました。 天使の卵の時は切なくてまじで泣いたけど、 夏姫視点で見ると、なんか歩太くん勝手やん!とか思ってしまってんけど。 でも、夏姫が新しい一歩を踏み出したんやーと思ったらなんか嬉しかった。 でも天使の卵のが好き、でも...
天使の卵の続編ということで、前から読みたかったのをとうとう読みました。 天使の卵の時は切なくてまじで泣いたけど、 夏姫視点で見ると、なんか歩太くん勝手やん!とか思ってしまってんけど。 でも、夏姫が新しい一歩を踏み出したんやーと思ったらなんか嬉しかった。 でも天使の卵のが好き、でも続編でまとまってよかったとも思う。
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普通の恋愛小説ではない。 心の奥底に染み渡るような、潮が満ちてくるようなじわじわとそれでいて、強烈な何かを波といっしょに届けてくる。 なんとも、言い難い思いが残っていく。 人間の心の奥底にある本心を表現しながら、それぞれの人に生き方を問いかける一冊である。 波はやるせない気持ちに...
普通の恋愛小説ではない。 心の奥底に染み渡るような、潮が満ちてくるようなじわじわとそれでいて、強烈な何かを波といっしょに届けてくる。 なんとも、言い難い思いが残っていく。 人間の心の奥底にある本心を表現しながら、それぞれの人に生き方を問いかける一冊である。 波はやるせない気持ちにさせながら、心をわしづかみにして引っ張っていく。 《文中より》 「なぜならおれは、すこしぐらいの仕事ができて」 「そいつに腰をかけているような、 そんな多数をいちばんいやにおもうのだ」 「もしもおまえが、よくきいてくれ、ひとりのやさしい娘をおもうようになるそ のとき、おまえに無数の影と光の像があらわれる。 おまえはそれを音にするのだ、みんなが町で暮らしたり、 一日あそんでいるときに、 おまえはひとりであの石原の草を刈る。 その寂しさでおまえは音をつくるのだ。」 「誰に何を言われても消えない後悔なら、自分で一生抱えていくしかな」
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天使の卵の続編。 卵に比べると梯子の方が現実的な気がします。 現実的だからこそ痛い部分があって綺麗なだけじゃないところもあって。 やっぱり卵を読んでからこちらを読むのがおすすめです。
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卵は綺麗綺麗な話だったけど 春妃が綺麗すぎて。。 読んだ当時はそれがよかったんだろうけど。。 夏姫の方が人間らしい。
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村山さんの作品は透明なイメージ。 透明なものが重なりあって、多彩な色が生まれるような…なんだか不思議な印象を受けます。 そう思うのは『天使の卵』とこの作品しか読んでないからかもしれないけど。 もっといろいろな作品を読んでみようと思った。
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前回読んだ時からは時間が経っていて、内容もあまり憶えていなかった。 先日、「天使の卵」を久々に読んだのち、そのままこちらを読むと、歩太と慎太、春妃と夏姫を思わず比較してしまう。 歩太も慎太も、年下である事による何かコンプレックスのような物(好きな相手の身近にいる魅力的な男に対して...
前回読んだ時からは時間が経っていて、内容もあまり憶えていなかった。 先日、「天使の卵」を久々に読んだのち、そのままこちらを読むと、歩太と慎太、春妃と夏姫を思わず比較してしまう。 歩太も慎太も、年下である事による何かコンプレックスのような物(好きな相手の身近にいる魅力的な男に対して)感じている。 春妃と夏姫も、かなりの年上であることに引け目を感じているような...。 しかし、それでいてそれぞれの関係の中身はまるで違うんだな、とか思っていた。 また歳を重ねた後に読むと印象が変わりそうな...そんな内容です。
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