あのころはフリードリヒがいた 新版 の商品レビュー
ラジオで紹介されていて、昔読んだ本を思い出して、もう一度読みたくなった。子どものころは、怖い本だとは思っていたが、内容がよく分かっていなかった。何度も読みたくなるような本ではないけれど、たまに読むと、いろいろ考えさせられる。続きもあるらしいが、今すぐには読みたくない。
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岩波少年文庫の作品ですが……”子ども向け”なんてやわらかいモンじゃない!! 戦争の悲劇、虚無がこれほど淡々とあらわされた作品は他にちょっとないよ! 【琉球大学】ペンネーム:仙茶
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巻末の年表を見てぞっとした。 同じ種のもの同士が少しの違いを見つけてやり合うって危機的状況だ。 衰弱していく仲間を食べざるおえなかった、20km圏内の豚みたいに。 そして、先祖の代の恨みは孫の代になってもなかなか消えないということを、ちゃんと覚えておかなきゃいけない気がした。 戦...
巻末の年表を見てぞっとした。 同じ種のもの同士が少しの違いを見つけてやり合うって危機的状況だ。 衰弱していく仲間を食べざるおえなかった、20km圏内の豚みたいに。 そして、先祖の代の恨みは孫の代になってもなかなか消えないということを、ちゃんと覚えておかなきゃいけない気がした。 戦う相手は彼ではなく、自分の中の闇と狂気。
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「新しい歴史教科書」が話題になった。日本と同様のことをドイツも経験してきた。ヴァイツゼッカー大統領の「荒れ野の40年」がドイツの過去すべてを償うわけではないが、その真摯な反省の姿は心を打つ。過去に対する姿勢の違いはどこかる来るのだろう。 ハンス・ペーター・リヒターは、大統領と同...
「新しい歴史教科書」が話題になった。日本と同様のことをドイツも経験してきた。ヴァイツゼッカー大統領の「荒れ野の40年」がドイツの過去すべてを償うわけではないが、その真摯な反省の姿は心を打つ。過去に対する姿勢の違いはどこかる来るのだろう。 ハンス・ペーター・リヒターは、大統領と同じように過去を直視する罰を自らに与えたのだ。 姉妹編の2冊も併せて読まれたい。
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ヒトラー政権下のドイツにいる主人公ドイツ人少年とユダヤ人友人の話。アンネの日記が有名だけど、この本で結構ズシンと来た。(magarhy)
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ホロコースト時代のユダヤ人大虐殺の歴史は一応知ってはおりますがドイツ人の立場からその時代を書いた本は初めて読んだような気がします。 社会が極論へと傾いていく中、自分の信じる正義をどれだけ守ることが出来るのか。よくないと思ってはいてもその時代は仕方が無かったのだ、と反対意見を出さ...
ホロコースト時代のユダヤ人大虐殺の歴史は一応知ってはおりますがドイツ人の立場からその時代を書いた本は初めて読んだような気がします。 社会が極論へと傾いていく中、自分の信じる正義をどれだけ守ることが出来るのか。よくないと思ってはいてもその時代は仕方が無かったのだ、と反対意見を出さなかった人は加担したのも同じではないのか。 昔はだしのゲンを読んだ時、主張を持っていた人がいかに弾圧されたか、中国・朝鮮の人に想像を絶するような非人道的な行いをしたのかが描かれておりびっくりしたことがありました。自分が不勉強なこともありますが日本が加害者に書かれた作品ってそれ以外あまり読んだことがありません。でも自分たちが加害者であったと言う歴史を認めないことには又同じことを繰り返す危険があると諸外国に思われても仕方が無いのではないか。 そんなことを思いながら読みました。
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戦争ものも読まないとはいけないと思いつつ、 読むと作品の重さに引きずられて落ちてしまうので あんまり読まないようにしてるんだけど この本は児童文学に詳しい河合隼雄の推薦の児童文学書であり、 また良質な児童文学ばかりを出版している 岩波少年文庫のものだったので、読んでみた。 物語...
戦争ものも読まないとはいけないと思いつつ、 読むと作品の重さに引きずられて落ちてしまうので あんまり読まないようにしてるんだけど この本は児童文学に詳しい河合隼雄の推薦の児童文学書であり、 また良質な児童文学ばかりを出版している 岩波少年文庫のものだったので、読んでみた。 物語はヒトラー政権下のドイツで ユダヤ人少年フリードリヒの悲劇を 友達であるドイツ少年の目から描かれた作品。 感想は、これが児童文学書かと思うほど 苦しく、悲しい内容で読んでいて 投げ出したくなるほどだった。 この本にはさまざまな問題が提起されたいる。 時代が、国が、一定の方向に進み始めたとき 人はどう対応すればいいのだろうか? でも、その方向に反対したら 投獄されたり、家族が処罰されるのなら どうすればいいのだろうか? 自分の良心はどこにいけばいいのだろうか? 正義とはなにか? 訳者のあとがきに、この作品は恐らく 筆者であるリヒター自身の体験に基づいて書かれたことであろうと いうことを読んで、いっそうこの物語の内容の重さが 伝わってきた作品だった。 この作品は三部作の一作目らしい。 苦しいけど、恐らくあと2冊も近いうちに読むだろう。 苦しいけど、読まずにはいられない名作である。
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1度は読んでおかなければ、読みたい、と思いながら、読んだのがこんなに遅くなってしまった。1933-1945のナチス・ドイツのユダヤ人迫害の時期に生きたフリードリヒ一家とぼくの家族の物語。ある日、仲の良いかけがえのない友達がユダヤ人というだけでひどい差別や暴力を受けたら・・・。しか...
1度は読んでおかなければ、読みたい、と思いながら、読んだのがこんなに遅くなってしまった。1933-1945のナチス・ドイツのユダヤ人迫害の時期に生きたフリードリヒ一家とぼくの家族の物語。ある日、仲の良いかけがえのない友達がユダヤ人というだけでひどい差別や暴力を受けたら・・・。しかし彼らを手助けすることで、自分や自分の家族も危険にさらされるとしたら・・・。差別とは、人間の暴力性とは、家族を守るには、などあらゆる問いがなげかけられる1冊。続編の『ぼくたちもそこにいた』も ぜひ読みたいと思う。これほどのひどい出来事が、それほど昔でない65~77年前に起こっていたということにもあらためて驚く。
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図書館の本 内容(「MARC」データベースより) ヒトラー政権下のドイツ。人々はしだいに反ユダヤの嵐にまきこまれてゆく…。その時代に生き、そして命をおとしたひとりのユダヤ人少年フリードリヒの悲劇の日々を、ドイツ少年の目から描く。 とても冷静な目で見て書かれているドキュメンタリ...
図書館の本 内容(「MARC」データベースより) ヒトラー政権下のドイツ。人々はしだいに反ユダヤの嵐にまきこまれてゆく…。その時代に生き、そして命をおとしたひとりのユダヤ人少年フリードリヒの悲劇の日々を、ドイツ少年の目から描く。 とても冷静な目で見て書かれているドキュメンタリーに即した物語だと思う。 ドイツ人の男の子とユダヤ人の男の子の友情と家族、そして吹き荒れるユダヤ人迫害の運気。 どちらにもよりすぎず、そしてきっちりユダヤ教の習慣まで書いてあってとてもいい物語でした。 3部作の1部目。とても悲しい最後でした。 この状況下でいけないことはいけないこと、と良心に従い発言し行動する勇気はたぶん私にはないと思う。 出来るなら、良心に従い抵抗できる強さと勇気のある人間になれたらいいなと改めて思った。 Damals War es Friedrich by Hans Peter Rocjter
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大戦下のユダヤ人問題の話。 「アンネの日記」より表現が生々しいと思う。 主人公はユダヤ人じゃなくてドイツ人の少年だから、 ユダヤ人の友人に対する葛藤がリアルに描かれてる。
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