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あのころはフリードリヒがいた 新版 岩波少年文庫520
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2000/06/16 |
| JAN | 9784001145205 |

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あのころはフリードリヒがいた 新版
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商品レビュー
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101件のお客様レビュー
河合隼雄先生のこころの読書教室で紹介されていて手に取った。 主人公はドイツ人の少年。そのぼくと同じアパートに住むユダヤ人のフリードリヒ一家との交流や、時代の流れの中で否応なしに悲劇に巻き込まれていく様子がぼくの視点から克明に描かれています。 独裁者がどのような仕組みで社会を支...
河合隼雄先生のこころの読書教室で紹介されていて手に取った。 主人公はドイツ人の少年。そのぼくと同じアパートに住むユダヤ人のフリードリヒ一家との交流や、時代の流れの中で否応なしに悲劇に巻き込まれていく様子がぼくの視点から克明に描かれています。 独裁者がどのような仕組みで社会を支配していったのかがよく分かります。レッシュのように率先して迫害を推し進めた者から、ぼくの一家やノイドルフ先生のように心を持って変わりなく接していた人たちもいた。ただそのような人たちにもユダヤ人に手を貸すと家族や自身が危険に巻き込まれる恐怖からそうできないように圧力がかけられて、どんどんユダヤ人を孤立無縁な状態にしていく。 人間の残忍さや愚かさ、弱さをまざまざと感じた。支配された時に考えることを放棄し暴力にまで加担してしまう人が大勢いた。フリードリヒの親友であるぼくでさえ、素性をよく知らない相手であればユダヤ人見習い工の寮に他の民衆と押し入って物を破壊しまくり、それを楽しんでさえいた。元々良心的な人でも想像力を失った時の行動は恐ろしいと感じた。 フリードリヒが学校を退学させられた際の担任のノイドルフ先生の生徒たちへのメッセージがとても心に残った。ユダヤ人には何故ここまで優秀な人が多いのだろうと以前から不思議に思っていたけど、ノイドルフ先生の言葉を聞いて納得した。 「痛めつけられ追いたてられはしないかと、常に恐れていなければならない者は、それでも堂々と胸を張れる正しい人間でいようと思えば、非常に強い精神を持たざるを得な期唸る。ユダヤ人は金銭欲が強いとか、人をだますなととも、よくいわれる。だが、そうならないでいられるだろうか?ユダヤ人は、何度も何度も財産を強奪され、没収された。また、持っているもの全てを残したまま逃げなければならなかった。いざという場合、命をあがない無事を買いとることのできるのは、お金以外にないことを彼らをその経験から身につけたのだ。しかし、こういうひどいユダヤ人嫌いでさえ認めなけらばならない点がひとつある。ユダヤ人は有能だということだ!有能な民族だからこそ、二千年にわたる迫害にも耐え抜いてきだのだ。ユダヤ人はその居住国の人たちより、大きい、よい仕事をして、次第に尊敬を勝ち取り高い評価を得てきた。多くの偉大な学者や芸術家がユダヤ人だった。現在でもそうだ。ユダヤ人を軽べつするのを、もし君たちが今日にでも明日にでも見聞きしたら、次のことをよく考えてほしい。ユダヤ人は人間だ。われわれとまったくおなじ人間なんだ!」
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WW1〜WW2のドイツ、上の階に暮らしていたフリードリヒと一家はナチス政権によって変貌していくドイツで抑圧と孤立、迫害へと追い込まれていくが、幼い頃からの友人でありドイツ人である「ぼく」は何もできない。 -------------------- 児童文学とたかを括って読み始めたの...
WW1〜WW2のドイツ、上の階に暮らしていたフリードリヒと一家はナチス政権によって変貌していくドイツで抑圧と孤立、迫害へと追い込まれていくが、幼い頃からの友人でありドイツ人である「ぼく」は何もできない。 -------------------- 児童文学とたかを括って読み始めたのだけど、とんでもなく辛い読書になってしまった。 ひとつには本書の内容があまりにも辛いことがある。普通の幸せな家庭がユダヤ人という理由だけでひとつずつ身を剥ぐように抑圧と迫害へと仕向けられていく。国家がそちらに踏み出すと誰にも助けを求められない怖さがひしひしと伝わってくるし、助け舟を出せずに指を咥えているしかできない主人公の「ぼく」の気持ちも辛い。辛いが積み重なって最後まで進んでしまう、この救いのなさ(それでも学校の先生や映画館のおばさんやフリードリヒの恋の相手など、ドイツ人の中に違う考えの人もいたという描写を入れたのは、わずかな救いではあるのだろうか)。 もうひとつは、この話があまりにも今の日本と重なる辛さ。序盤でフリードリヒが罵倒され、ユダヤ人の商店が被害を受ける。ヘイトクライムだが、このあたりはもう現実に起こっているし、SNSではそれ以上のヘイトが渦を巻く。日本人の中にもう醸成されきっている他者への暴力の萌芽がある。そういう意味でこの本はこれからの日本に起こることを描いているような気がしてしまって、これが現実感があって非常に辛い。そうなった時、自分はやはり「ぼく」のように震えて見ているしかできないだろう。 「あのころ」の体裁で描かれた物語ではあるけど、「今」に重なって、繰り返す歴史と成長しない人間というものを見せつけられてしまったことがとても辛かった。 決して読んで楽しかったとは思わないので星の数をつけませんでした。でも今の世の中で多くの日本人に読んで欲しい。そしてこのまま進んだらどうなっていくのかをよく考えて欲しいと思った一冊です。
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第二次世界大戦前の1925年にドイツで生まれたドイツ人の“ぼく”とユダヤ人の幼馴染、フリードリヒとの日々を通じて当時のヒトラー政権下のドイツを描く作品。 これはできるだけ多くの人に読んで欲しい 当時のドイツにいるユダヤ人たちの状況がとてもリアルに描かれているのではないだろうか...
第二次世界大戦前の1925年にドイツで生まれたドイツ人の“ぼく”とユダヤ人の幼馴染、フリードリヒとの日々を通じて当時のヒトラー政権下のドイツを描く作品。 これはできるだけ多くの人に読んで欲しい 当時のドイツにいるユダヤ人たちの状況がとてもリアルに描かれているのではないだろうか。 とてもつらい。つらいけど、きっとそうだったんだろうな、と思う。 訳者あとがきによると、著者はフリードリヒたちと同じ1925年生まれ。おそらく作品内のほとんどが著者自身が体験したことだろうと書かれている 120ページで主人公の父が、フリードリヒの父親であるシュナイダーさんに「(中略)早く、でておいきなさい!」と言うシーンがあるんだけど、もうね、これが全てなんよ……主人公一家含むドイツ人たちが今まで共に生きてきた大切なユダヤ人たちに言える唯一の言葉なんよな……。 ほんと、戦争は嫌だ。
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