祝山 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ホラーが読みたくて購入した。タイトルがホラーっぽくなくて、そのギャップがすでにちょっと怖かったけど、読んでみるとなんだか説明っぽくて、ミステリー要素もあるのか…?と感じて、あんまり怖くないかもなぁと思いながら読んでいた。だけど最後のページを読んで、あれ?これほんとの話…?と気付いてぞっとした。最後のページを読んで、表紙の著者名を改めて見て、うわ…となって今までの話が一気にリアルに感じた。ほぼノンフィクションなので、全ての現象に説明がつく訳ではなく、後味の悪い恐怖が残って怖い本でした。
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筆者の実体験をベースにしたホラー小説。じっとり系であんまり恐怖表現とかびっくり要素はない。ちょっと物足りなかったかも。設定は面白かったです!
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得体の知れない不気味さ、恐怖があった。 恐怖に迫っていく過程が怖かった。 話しやオチに派手さはないかもだけどゾッとする怖さが…絶対肝試しにな行かないようにしよう。
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【2024年190冊目】 縁遠くなった知人からのメッセージを受け取ったライターの鹿角南。そこには肝試しを行ったあと、一緒に行った人たちも合わせて身の回りでおかしなことが起きており、相談したいというものだった。オカルト好きである鹿角は軽い気持ちで彼らに会いに行ったのだが――。 な...
【2024年190冊目】 縁遠くなった知人からのメッセージを受け取ったライターの鹿角南。そこには肝試しを行ったあと、一緒に行った人たちも合わせて身の回りでおかしなことが起きており、相談したいというものだった。オカルト好きである鹿角は軽い気持ちで彼らに会いに行ったのだが――。 なんだったんだろうホラーでした!(なんだったんだろうホラーとは)よくわからないという不条理さが怖いタイプのホラー小説です。といっても、起こっている出来事を追いかけているだけで、ぞくぞくした怖さはあまり感じませんでした。ちょっと、ミステリー要素も強い感じでしたが、とはいえ、すっきりとした結末というわけでもありません。 今流行りのモキュメンタリーとでも言うのでしょうか。小説としては、ちょっと全体的に何かが足りていない気がして、ぐっと話の中には入ることができませんでした。あえてかもしれませんけどね、読んだ人までもが魅入られ、巻き込まれないように…
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さすが加門さん!と叫びたくなった ホラー作品の名作を産み出せる作家はそう多くない ホラーをエンターテイメントとして仕上げる場合の多くは、大げさな演出と突拍子もない筋立てで読んでるこちらを白けさせることが往々にしてある 加門さんは好きな作家の1人だが、興ざめして読むのを投げ出すこと...
さすが加門さん!と叫びたくなった ホラー作品の名作を産み出せる作家はそう多くない ホラーをエンターテイメントとして仕上げる場合の多くは、大げさな演出と突拍子もない筋立てで読んでるこちらを白けさせることが往々にしてある 加門さんは好きな作家の1人だが、興ざめして読むのを投げ出すことは今までなかった とにかくリアリティがあって、まるで実話怪談を読んでいるような気になり 純粋な怖さを感じる これは忌み山に肝試しに行った若者たちが 定石通り酷い目にあい 主人公はそれに巻き込まれるといった内容 内容的には特別珍しいものではないが 久しぶりに鳥肌立つほどの怖さを感じた 山に入ったら、山のものは何一つ持ち出してはならない これはほとんどの山でガイドが注意することではないだろうか?
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とても恐ろしい物語だった。ストーリーのテンポが速く、引き込まれた。話自体はよくある肝試しなのだが、妙にリアリティがあり、フィクションと現実を切り離すことができない。山の由来が明らかになった場面は、伏線回収のような納得感があったが、全ての謎が解明されるわけでもなく、ラストにも不気味...
とても恐ろしい物語だった。ストーリーのテンポが速く、引き込まれた。話自体はよくある肝試しなのだが、妙にリアリティがあり、フィクションと現実を切り離すことができない。山の由来が明らかになった場面は、伏線回収のような納得感があったが、全ての謎が解明されるわけでもなく、ラストにも不気味さが残った。
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今で言うモキュメンタリーホラーに近いホラーで作者がある心霊スポットを訪れた四人に関わったことで怪異に見舞われるという本人からすればたまったものじゃない状況に立たされて「怪異が起こった原因は何か?」「『祝山』とは何なのか?」という謎を考察していくストーリーがいきなり襲ってくる恐怖...
今で言うモキュメンタリーホラーに近いホラーで作者がある心霊スポットを訪れた四人に関わったことで怪異に見舞われるという本人からすればたまったものじゃない状況に立たされて「怪異が起こった原因は何か?」「『祝山』とは何なのか?」という謎を考察していくストーリーがいきなり襲ってくる恐怖ではなくヒタヒタと後ろから忍び寄ってくる恐怖があった。『残穢』が好きな人にお勧めしたい。
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加門七海さんの作品は筆者が霊感体質ということもあり、霊や祟りの描写が日常に溶け込むようにリアルでゾッとさせられます。 この本の中に出てくる祟りについても、主人公が「巻き込まないで」と懇願する場面がありますが、気が付かないうちに自分も「巻き込まないで」と思いながら読んでいました。 ...
加門七海さんの作品は筆者が霊感体質ということもあり、霊や祟りの描写が日常に溶け込むようにリアルでゾッとさせられます。 この本の中に出てくる祟りについても、主人公が「巻き込まないで」と懇願する場面がありますが、気が付かないうちに自分も「巻き込まないで」と思いながら読んでいました。 土地にまつわる伝承や昔の習慣などが物語に織り込まれていて、自分も気が付かないうちにナニカに取り込まれてしまうのではないかという恐怖をふとした時に感じてしまうようになる作品でした。 読後もあとを引く気味の悪さにしばらくは色々なものに怯えながら過ごすことになりそうです。
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ホラー作家・鹿角南のもとに、旧友からメールが届く。ある廃墟で「肝試し」をしてから、奇妙な事が続いているというのだ。ネタが拾えれば、と軽い思いで肝試しのメンバーに会った鹿角。それが彼女自身をも巻き込む戦慄の日々の始まりだった。(e-honより)
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