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祝山 の商品レビュー

3.2

77件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    20

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

    12

  5. 1つ

    4

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2022/09/05

★★★ 今月4冊目 神社での祟りの話。 ほんとホラー系YouTuberとか大丈夫なのかな。見てるけど。

Posted byブクログ

2022/08/10

今の自分とホラー系との相性が良いのか、本作も結構楽しめた。民俗学的な部分が感じられたり、土地に纏わる障りがあったり、みたいなのに惹かれ易いのかも。

Posted byブクログ

2022/05/31

加門さんご自身の実体験による怪異話を興味深く読んで来ましたが(『たてもの怪談』等)、この本は内容がどうこう…という前に、私にはとても読みづらく感じました…。

Posted byブクログ

2022/05/12

オバケが出てくるみたいな怖さはないが、夜1人の部屋で寝るのが心許なくなる小説。 最後は新しい流れで驚きがあり楽しかった。

Posted byブクログ

2022/04/20

ホラー小説家、鹿角南は原稿に行き詰まっていた。そんな中、旧友から相談事のメールが届く。肝試しに行ったあと、変な事が起こるのだという。躊躇ったが、小説のネタになればと、会う約束を取り付ける。思えば、あの時から呼ばれていたのだろうと、思う。 *** 大変久しぶりの長編ホラー小説。...

ホラー小説家、鹿角南は原稿に行き詰まっていた。そんな中、旧友から相談事のメールが届く。肝試しに行ったあと、変な事が起こるのだという。躊躇ったが、小説のネタになればと、会う約束を取り付ける。思えば、あの時から呼ばれていたのだろうと、思う。 *** 大変久しぶりの長編ホラー小説。長らく、ホラー短編集、児童書、怪談集を読みふけっていたが、ふとホラー小説に戻りたくなって手に取った一冊。 先月加門七海さんの怪談集「船玉さま」が、私の知識不足によって100%楽しむことができず、いつかもう一度100%楽しんでやる!と息巻いていたので、加門七海さんの小説をチョイスしてみた。正直言ってすごく怖かった。 新作の長編ホラー小説の原稿に行き詰っていた、小説家の鹿角は友人と気晴らしの通話、という名の逃避行動に熱心になっていた。 そんな時、不意に旧友から相談のメールが届く。とある廃墟に肝試しに行った後、身の回りで変なことが起こるのだという。長らく連絡を絶っていた相手からの唐突な相談に戸惑いながらも、今書いている原稿のネタにでもなればという欲と好奇心が頭をもたげる。悩んだ末相談に乗ることにしたのだが、その選択が自ら日常を蝕む事態になることを、まだ知る由もなかったのであった。というくだりから始まるこちらの小説。 「祝山」というタイトルの通り、山の怪異をめぐる小説なのであるが、山の怖い話が大好きな私にはとっても刺さる本作。面白いし、興味深いのだが、怖くて読み進めるのをためらう、というごちゃごちゃになりゆく心をなだめて読み進めたわけであるが、読んでいて胃のあたりがうーっとなることが多くて困った。 事の始まりになった、山間にある廃墟での肝試しのシーン、そしてその後、鹿角や肝試しに参加した若尾を中心に巻き起こる怪異(作中に出てくる『ガイア・バザール』のシーンは一気に怪異が迫ってきて特に怖い)が特に怖く、読んでいてゾッ、ゾッとした。 派手なわっと驚かせてくるような演出はないのだが、ただひたすらにひたすらに、恐怖が忍び寄ってくる。 怪異の正体はわかるようで、分からず存在は不明瞭だが、確かにそこにあって脅威を投げかけてくる。 分からないからこそ、知りえないからこそ怖いという雰囲気をまとっていて、不気味で怖かった。まるで人間なんて言う矮小な生き物は、どうにでもできるのだといわれているような気持ちになった。 今作には、主人公とその主人公と肝試しに赴き、その廃墟や山の持つ因果にからめとられた4人が出てくるのだが、最初の方は主人公の鹿角と同じく、肝試しをした参加者たちを冷たい目で見ていた。 しかし、読んでいくうちに、あまりに酷く変容していく彼らを見ていられなくなっていた。 徐々に感情移入していき、最後のシーンなどは胸が詰まる思いで読んだ。嫌悪感を覚えていた彼女が、最後主人公たちと不意に分かれる場面は本当に喪失感を覚えたほどであった。 多分、彼ら、彼女たちもどうしようもないことをしてしまったことを自覚し、もうどうにもできないことを知っていたのだろうと思う。 彼らが行った行動は鹿角を巻き込もうとする、不快な行為だと思っていたが、もしかしたら、誰かにどうにかして欲しくて発信し続けていた救済を求めるサインだったのかもしれない。 でも、廃墟の中で見た3つの禍々しいとも言えるそれらが、未来を暗示しているのであれば多分未来は明るくない……のだとおもう。 読了後も何が原因だったのだろう(原因になりそうなことがありすぎて特定できない)どうにかできなかったのだろうかともやもやする。 読了後も虚しさと物悲しさが胸にわだかまる一冊であった。 さて、こちらの小説は裏書に著者の実体験を落とし込んで小説にしたという事であるが、本当にこんな怖い事があったんだろうか?と思いながら読んでいた。疑っているわけでは無く、本当に今のこの世の中でこんな怖いことがあって、著者はそれに巻き込まれ、耐えきったのかという感心に似た気持ちだ。読み進めていて思ったが、私なら絶対耐えきれないし、初手で縁を切る。 絶対ビビりの私には無理。絶対無理。怖い、本当にすごく怖いのだ。 私は昔から山というものが苦手で怖かったのだが、この小説や小説から得た知識からもっと怖くなってしまった。 名も知らぬ山には登らぬ方がいいし、山で突然現れた神社を参らぬ方がいいというのはよく聞く話だが、私はこれからはより一層、山を避けて生きていくことになりそうだ。

Posted byブクログ

2022/02/27

主人公は、少し性格が歪んでるかな。登場人物に難がある人が多かった印象です。嫌な気持ちになるシーンもあったけど、ストーリーは良かったと思います。不自然さは無いし、怖すぎる事もなくするする読めました。

Posted byブクログ

2022/02/13

とんでも展開ではなく、しっかりとじんわりとした恐怖を描いたホラー小説。 土地や歴史に根付いた何か、が恐怖の対象として描かれることはよくありますが、こちらもそんな作品。 短めで、ダラダラとした展開ではなく話の展開も早いので読みやすかったです。

Posted byブクログ

2022/02/06

めちゃくちゃ怖い。 ホラーなのだろうか?ホラーが始まる前で終わったような?オバケが出て何かしたわけじゃないのに怖い、というとこが凄いと思った。

Posted byブクログ

2021/12/02

 2007年刊。  読み始めてすぐにひっくり返りそうになった。ほぼ全改行。センテンスごとに改行するので、段落が無く、詩のように見た目が空白だらけになっている。  もちろん、こんなのは現在はごくありふれた文体なのだが、なにしろこのところ引き締まった文章技法の粋のような久生十蘭や、簡...

 2007年刊。  読み始めてすぐにひっくり返りそうになった。ほぼ全改行。センテンスごとに改行するので、段落が無く、詩のように見た目が空白だらけになっている。  もちろん、こんなのは現在はごくありふれた文体なのだが、なにしろこのところ引き締まった文章技法の粋のような久生十蘭や、簡潔ななかに豊かな叙情を醸し出す匂い立つような文体を持つ永井荷風の作品を読んできたために、にわかに現れたこのペラッペラな全改行文体に目眩がした。一気にレベルダウン、このような改行だらけの文章でなければ読もうと思わないような程度の読者を当て込んだ出版産業が、さらに読者の知的水準を低下させ、どこまでもどこまでも墜落する。日本文化も地に落ちたなあ、などと思ってしまった。  改行だらけだと見た目に空白ばかりなので一見読みやすいように思われるのかもしれないが、意味のまとまり同士の構造を視覚的図像として明示する段落作法が欠落しているため、実際には情報量が不足し、私にはかえって分かりにくい。おまけに、2つか3つのセンテンスが改行せずに連なっている箇所もたまに出てくるのだが、そこで改行しない理由は何か? ではどうしてここでは改行するのか?と、判断基準のデタラメさが気になって仕方が無い。自分の脳内の言語機関が狂わされるような不安に襲われつつも、しかし、頑張って読み進めた。  物語自体は、まあ、現在の日本のホラー小説文化の中では、こんなものかなと思った。意外とグロいところも血しぶきも陰惨さもなく、単に友人がどんどん狂気じみていくのが際立っているが、これが不思議に切迫感を生んでいる。ホラーの世界としては至って地味なことしか起きていないのに、妙に物語を楽しめた面がある。  酷い文章ではあるが、まあ、内容はそこそこいいかなと判断した。

Posted byブクログ

2021/10/10

実体験を基にした話らしいが、いまいち面白くない。事実は小説より奇なりと言えばそうだが、物語としては微妙な一作。 主人公が最初からあの人嫌、この人嫌ばかりで、そんなに嫌ならブロックすれば?と思った。出てくる人をパリピ系の厚顔無恥な恥ずかしい人ばかり。肝心なホラーはなんとも微妙。本当...

実体験を基にした話らしいが、いまいち面白くない。事実は小説より奇なりと言えばそうだが、物語としては微妙な一作。 主人公が最初からあの人嫌、この人嫌ばかりで、そんなに嫌ならブロックすれば?と思った。出てくる人をパリピ系の厚顔無恥な恥ずかしい人ばかり。肝心なホラーはなんとも微妙。本当にあった怖い話が好きは人は好きだと思う。

Posted byブクログ