祝山 の商品レビュー
ホラー作家の鹿角南は知人から肝試しをしてからおかしな事が起こると相談され、騒動に巻き込まれていくー スリラー系ではなく、じわじわと気味の悪さが広がっていくようなホラー。 肝試しをして呪われたりするのは自業自得だと思うんだけど、祟りの方も巻き込まれた人間の都合とかは考慮されず容赦...
ホラー作家の鹿角南は知人から肝試しをしてからおかしな事が起こると相談され、騒動に巻き込まれていくー スリラー系ではなく、じわじわと気味の悪さが広がっていくようなホラー。 肝試しをして呪われたりするのは自業自得だと思うんだけど、祟りの方も巻き込まれた人間の都合とかは考慮されず容赦がない。 主人公も肝試しメンバーを見下してるような描写に底意地の悪さが垣間見える一方、肝試しメンバーの最後までふざけきった態度に主人公同様イライラ。 結局面倒を見てしまうのは性格なのかホラー作家の性なのか…
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著者の実体験を基にして書かれたホラー小説。 「遊び半分で肝試しに行ってはいけない。そこで怖い目に遭うのは自業自得で、悲惨な結果になったところで、同情する余地はない。」という著者の考えに、私も賛同する。下手に関わって、巻き込まれたくない。
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さほどホラー小説に怖さを感じないことが多いのだが、 祝山は違った。ねっとりとまとわりついてくる気持ち悪い怖さがあった。後半は、本当に恐怖を感じた。自分も巻き込まれるのではないか、という恐怖だ。 話の内容としては、好きか嫌いかで言うと申し訳ないけれど、嫌いなんです。主人公が好きに...
さほどホラー小説に怖さを感じないことが多いのだが、 祝山は違った。ねっとりとまとわりついてくる気持ち悪い怖さがあった。後半は、本当に恐怖を感じた。自分も巻き込まれるのではないか、という恐怖だ。 話の内容としては、好きか嫌いかで言うと申し訳ないけれど、嫌いなんです。主人公が好きになれないのと登場人物も好きになれない。人間の愚かな部分がぎゅうぎゅうに詰め込まれた話だから。 でも、伏線と伏線が重なり合った瞬間の鳥肌が立つあの感覚は読み終わってから数日が経つが繰り返し起こって来て恐怖の持続性があるようだ。
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純粋なホラー。 私はホラー作品は大好きなのだが、心霊スポットなど曰く付きの場所へ自ら行ってしまう人が嫌いなのだ。 そこは作者と同じ意見。 訪れたとして、万が一そこで何かが起きてしまった時 正気を保っていられる自信が無い。 作中で言っていた通り、解釈によって祟や呪いの有無は変化...
純粋なホラー。 私はホラー作品は大好きなのだが、心霊スポットなど曰く付きの場所へ自ら行ってしまう人が嫌いなのだ。 そこは作者と同じ意見。 訪れたとして、万が一そこで何かが起きてしまった時 正気を保っていられる自信が無い。 作中で言っていた通り、解釈によって祟や呪いの有無は変化してくると思う。 しかしやはり行くべきでは無いのだ。
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怖い!といくつかのレビューサイトに書かれていて、評価も高かったので手に取りました。 何も刺さらず、何が怖いのかも分からぬまま読み終わり、ただ文字の欄列を読んでいたかのような感覚に。一体何を読んでいたのだろうという感想です。
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よいホラーでした。ほぼ一気読み。 夜の山って怖いですよね。 ぼんやり黒くてどこからが山でどこからが空なのか。 どこからが闇なのかがわからず、ぼんやりと大きい。 あの怖さが文章できちんと伝わってきます。 大抵のホラーって狭くて暗い事が多いと思いますが こちらは大きくて黒い。 作...
よいホラーでした。ほぼ一気読み。 夜の山って怖いですよね。 ぼんやり黒くてどこからが山でどこからが空なのか。 どこからが闇なのかがわからず、ぼんやりと大きい。 あの怖さが文章できちんと伝わってきます。 大抵のホラーって狭くて暗い事が多いと思いますが こちらは大きくて黒い。 作者は文章の書き方にも変化球を投げられていて、 細かく読み込めばより理解が(恐怖が)深まるのだと 思います。 主人公のオカルト的な事に対する生真面目ともいえる 姿勢も好感が持てます。 ただの真面目ではなく、ちゃんと距離感を わきまえていて「なんでそんな事しちゃうかなー」って いうストレスがないです。 加門七海さんのうわさの神仏という本が 好きなのですが、加門さんは本当に神様仏様のことが 好きなんだなーって思います 神社でなまじ知識を持っているため、格が高いと 勘違いし傍若無人にふるまう人が増えているという ところには大きく頷きました。
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じっとりとした不気味な話が淡々と語られていき、途中ところどころでゾワリとする。現実にあってもおかしくはないような、妙なリアリティーがある。逆に言えばもう少し意外性や派手さが欲しいと感じる人もいるはず。 位牌山はこれまでそうしたものの存在を知らなかったので面白いと感じたし、これによ...
じっとりとした不気味な話が淡々と語られていき、途中ところどころでゾワリとする。現実にあってもおかしくはないような、妙なリアリティーがある。逆に言えばもう少し意外性や派手さが欲しいと感じる人もいるはず。 位牌山はこれまでそうしたものの存在を知らなかったので面白いと感じたし、これによってある程度は物語に深みが出たような気がした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ほぅうっ、最高。 実話怪談好きにはドストライク。 派手なことは一切起こらない、それがまた怖い。 不穏な空気感だけでぐいぐい引き込み最後には最高に好みのオチが! 以前読んだ「203号室」もこれも実直な怖さを味わわせてくれました。 大満足です。
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著者の実体験を下敷きにしたホラー。有名な廃墟に肝試しに行った男女に次々におかしなことが起こる、というありがちなストーリーと、忌山信仰が合わさったような話。 三津田信三を読み慣れているせいかそれほど怖くはなかった。山の名前のくだりと、一体何にお詣りしたのか、というとこがピークだっ...
著者の実体験を下敷きにしたホラー。有名な廃墟に肝試しに行った男女に次々におかしなことが起こる、というありがちなストーリーと、忌山信仰が合わさったような話。 三津田信三を読み慣れているせいかそれほど怖くはなかった。山の名前のくだりと、一体何にお詣りしたのか、というとこがピークだったのと、矢口のメールが何だかリアルだったのが怖かったかな。 「嫌な奴」を描くのがうまい人だな、と思った。
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祝山に行った登場人物が呪われるならまだしも、行ってない主人公まで呪われるのがしっくりこない。ストーリーもありがちな内容だし、オチも弱い。ネタバレになるから、詳細は省くけど、あの人が悲惨な結果になるのは分かるが、なんであんなことしたアイツは大丈夫だったのかは分からない。。。
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