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“文学少女"と慟哭の巡礼者 の商品レビュー

4.2

76件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

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2021/03/07

今作は宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』より 心葉君の心から離れないあの子〝美羽ちゃん〟について語られる 想いはすれ違い、一方的に好きや嫌いを押し付けあう どんなに好きで好きで好きだとしても、実際に相手はどう思っているかなんて分からない 凄く、読んでいて苦しく切なくなる 私が学生の頃...

今作は宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』より 心葉君の心から離れないあの子〝美羽ちゃん〟について語られる 想いはすれ違い、一方的に好きや嫌いを押し付けあう どんなに好きで好きで好きだとしても、実際に相手はどう思っているかなんて分からない 凄く、読んでいて苦しく切なくなる 私が学生の頃、こんな重い苦しい感情を抱えたことないな苦笑 そして美羽ちゃん…ヤンデレな感じで愛?が結構怖い……

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2019/10/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

題材は「銀河鉄道の夜」でコノハのトラウマと朝倉美羽のお話。 散々引っ張ってきたトラウマの直面と解決。 Bの正体と動揺の仕方には少し驚いた。 遠子先輩が語った初稿のラストは素敵なもので削るには惜しいと思うのは自分だけだろうか? トラウマも解消でき、このままななせとイチャイチャしつつ小説執筆を再開するのか。 にしても芥川くんの学校での奇行が増えていく気がするのだけど、イケメンならば誰も気にしないのだろうか。 銀河鉄道の夜は以前に読んだことあるのだけども、よく分からないまま終わってしまった印象だったのだよね。 色んな作品で語られる銀河鉄道の夜はどれも綺麗でまた読んでみたくなる。

Posted byブクログ

2018/12/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ほんとうのさいわいは、あなたのところにあるの。 とうとう美羽が、心葉の前に現れる。琴吹や芥川と溝が出来てしまう心葉。流人の気持ち、竹田の目的、美羽の望んでいたもの。心葉は真実を見定められるのか。受験を控え毎日のようには会えない、でも肝心なところで必ずそこにいる“文学少女”の遠子先輩が、心葉に示した道は――。 モチーフになっているのは宮澤賢治「銀河鉄道の夜」で、この作品以外にも、これを内包した物語は多い。でも、完成稿になる前の登場人物や、他に宮澤賢治の遺した詩も絡めて、ひとつの解釈を示したこの作品には、読ませる力があった。宮澤賢治論というよりは、ジョバンニやカムパネルラだけでなく、心葉や芥川や竹田などこの作品の登場人物たちそれぞれが、皆、本当の幸いを探して彷徨う巡礼者だということ。それは、読んでいる私も一緒だということ。その歩みを止めないために、物語が寄り添ってくれる。 時にあまりにストレートに作者の想いが書かれすぎて、やや戸惑うこともあるが、“文学少女”シリーズは、物語を読むことの力の一つを伝えてくれる。

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2018/10/08

そろそろ厳しくなってきた/ 1巻から徐々に落ちてきている/ 主人公とか准ヒロインとかのヒステリックな内面との戦いとか本当にうんざり/ 銀河鉄道の夜をチョイスしたのは良いけれども/ 遠子先輩との絡み以外読むべき所はないと確信している/

Posted byブクログ

2017/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 心葉、美羽編である。正直、尺が足りないなぁ、残念だなぁというのが第一印象。本心がむき出しになる展開、そして、そのグロい本音が改心していく、というか、少しだけ未来に目を向けられるようになるというのは、良い感じなのだが…。殊に、心葉は美羽の本音を知ることに意味があるのに対して、美羽はグロさが薄まる展開である。心葉のことを欲しいけど欲しくない、憎いけど愛しい、かけがえのないものとみている、こんなアンビバレントな感情が薄まっていく上で、中盤での美羽の逡巡が見れないと、やや置いてけぼりとなってしまう。 正直、美羽の闇(心葉への愛憎・羨望・最大の理解者への依存)は、遠子の語りだけで改心するようなことはない。それほど軽くはなく浅くもない。謎解き展開は「文学少女」シリーズの基本プロットだが、今回は逆にそれが機能しなかったのではないかという気もする。しかし、文章は読ませるなぁ、引き込むなぁという印象は相変わらず。「文学少女」シリーズ第5弾。モチーフは「銀河鉄道の夜」。

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2016/03/26

げげげっ!俺とした事がこのシリーズの四冊目を読まずに飛ばしてしまっている事にあとがき読んでて気付いた(汗) なんてこったい・・・過ぎた事は仕方がない、次に4冊目を読む事としよう。 今回の話に繋がる部分があったとしたらあぁ、あの事ねってしたり顔でもしておこう。 琴吹さんは健気でい...

げげげっ!俺とした事がこのシリーズの四冊目を読まずに飛ばしてしまっている事にあとがき読んでて気付いた(汗) なんてこったい・・・過ぎた事は仕方がない、次に4冊目を読む事としよう。 今回の話に繋がる部分があったとしたらあぁ、あの事ねってしたり顔でもしておこう。 琴吹さんは健気でいいね。 3冊目まではものごっついツンデレさんだったのに、ここでは彼氏の為に体を張るは甘えるわでなんて出来たかわいらしい彼女だこと。 銀河鉄道の夜が第三稿までと第四稿で一人登場人物がいなくなって結末が変わっているとはしらなんだ。 にしても琉人は怖いねぇ、本心はどこにあるんだろう。 竹田さんはそれこそ普通の女の子になれたらすぐ捨てられちゃいそうだな。 遠子はやはり心葉に・・・けど、あのラストは何を意味するの? 気になるが、続きは飛ばしてしまった四冊目を読んでからだ

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2015/11/17

野村美月&竹岡美穂が2007年に発表した"文学少女"シリーズの第5巻です。文芸部の井上心葉と天野遠子を中心に学園で起こる事件や謎を(自ら首をつっこみ)解明していく学園モノです。文学作品をベースに、その作品内容に即した事件が起こるのですが、5作目は宮沢賢...

野村美月&竹岡美穂が2007年に発表した"文学少女"シリーズの第5巻です。文芸部の井上心葉と天野遠子を中心に学園で起こる事件や謎を(自ら首をつっこみ)解明していく学園モノです。文学作品をベースに、その作品内容に即した事件が起こるのですが、5作目は宮沢賢治の"銀河鉄道の夜"でした。ついに心葉の最大のトラウマとなった朝倉美羽の登場です。美羽を中心にした展開は、読むのがしんどかったです。しかし、あのラストを読んで、とても清々しい想いになりました。シリーズはもう少し続くようですが、遠子先輩の想いはどうなるのか。

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2014/11/04

シリーズ第5弾。宮沢賢治「銀河鉄道の夜」がモチーフ。 主人公・心葉(コノハ)の小学生からの思い人である飛び降り自殺をした美羽が登場。 美羽の真実の姿が明らかになってくる。 青春もの・恋愛もの・ライトノベルなんだろうな。 「銀河鉄道の夜」を読みたくなった。 (図書館)

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2014/10/23

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフに書かれた物語。 ついに、美羽ちゃんが登場しました。 心葉との関係や過去の出来事が中心です。 今までの文学少女シリーズで一番重い作品かなと思います。 自分は傷つけたつもりはなくても、知らないうちに攻撃してしまう。 攻撃している方に悪意は無くても...

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフに書かれた物語。 ついに、美羽ちゃんが登場しました。 心葉との関係や過去の出来事が中心です。 今までの文学少女シリーズで一番重い作品かなと思います。 自分は傷つけたつもりはなくても、知らないうちに攻撃してしまう。 攻撃している方に悪意は無くても、受け取った側がどう感じたかが大事なんですよね。 捉え方によっては、誰でも悪者になっちゃうんだから。 そんな風に色々考えさせられるお話でした。

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2014/05/25

シリーズ本編第5弾。ついに朝倉美羽が登場することになります。 心葉とななせの距離が、しだいに近づいていく中、ななせがケガをして入院することになります。彼女の見舞いに訪れた心葉は、そこで彼の中学時代の初恋の相手だった、美羽に再会します。 美羽は、ななせや芥川、それに心葉の母親が...

シリーズ本編第5弾。ついに朝倉美羽が登場することになります。 心葉とななせの距離が、しだいに近づいていく中、ななせがケガをして入院することになります。彼女の見舞いに訪れた心葉は、そこで彼の中学時代の初恋の相手だった、美羽に再会します。 美羽は、ななせや芥川、それに心葉の母親が、心葉と彼女の仲を引き裂こうとしていると訴えます。しかし心葉は、彼女が嘘をついているのではないかと疑うことを恐れ、さらに自分が夢を奪ってしまった相手の少女をまたしても傷つけることはできず、ななせや芥川ではなく、美羽を選びます。 ところが、些細なほころびから、美羽の嘘が明らかになります。美羽は、心に隠してきた心葉への憎悪を彼にぶちまけます。井上ミウの小説に登場する羽鳥という少年は、美羽がモデルでした。しかし、そこに描かれていたのは、現実の朝倉美羽とは違う、心葉の理想化した美羽だったのです。そのことに美羽は追い詰められていき、さらに心葉が新人賞を受賞することで、彼女の心葉への憎しみは頂点に達したのでした。 男子向けのライトノベルでは、当て馬役のサブヒロインはあっさり身を引くことが多く、エグい修羅場は珍しいので、新鮮に感じました。

Posted byブクログ