片耳うさぎ の商品レビュー
家庭の事情で、父親の実家である旧家に身を寄せることになった小学六年生の少女が、同級生のお姉さんと共に、旧家にまつわる謎を解明しようと奮闘する物語。 往年のミステリを彷彿とさせる、数多くの道具立てを用いることで、屋敷内の探索に緊迫感と不気味さを煽る効果を与えているところが面白いで...
家庭の事情で、父親の実家である旧家に身を寄せることになった小学六年生の少女が、同級生のお姉さんと共に、旧家にまつわる謎を解明しようと奮闘する物語。 往年のミステリを彷彿とさせる、数多くの道具立てを用いることで、屋敷内の探索に緊迫感と不気味さを煽る効果を与えているところが面白いですね。 ミステリと少女の冒険譚、成長譚を併せ持つ作品だと思います。
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小学生と中学生の女の子が主人公のお話。 児童書なのかな。 4日間の古いお屋敷のでの謎とき大冒険。 2人の主人公の女の子が、対照的でさわやかさを感じさせてくれる。 ネタバレになるので、あまり書けないがややこしい家族のいろいろというのは、いつの時代もあって、それが語られないと後世で謎...
小学生と中学生の女の子が主人公のお話。 児童書なのかな。 4日間の古いお屋敷のでの謎とき大冒険。 2人の主人公の女の子が、対照的でさわやかさを感じさせてくれる。 ネタバレになるので、あまり書けないがややこしい家族のいろいろというのは、いつの時代もあって、それが語られないと後世で謎がうまれるんだと当たり前ながら感じた。
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前半よくわからなかったが、後半一気にミステリー一色になったので楽しかった。話は結構面白いと思えたがキャラクターが感情移入ができずあまり魅力がある登場人物ではなかったのが残念。
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父の失業で身を寄せることになった蔵波家は、由緒正しき庄屋の大屋敷で、 その広さと古さと蔵波家の人たちの冷たさに、奈都は恐怖と心細さでいっぱいだった。 母の急用の不在の間、同級生のおねえさんだというさゆりさんと一緒に屋敷で過ごすことになった奈都。 冒険好きのさゆりさんに言われるままに、夜中に隠し階段から屋根裏に上がったときにいた何者かの存在。 片耳を切られたうさぎのぬいぐるみが奈都に送りつけられたことによって浮かび上がってきた 蔵波家を陥れようとしている悪意と、昔あったこと。 少女たちが悪に向かって果敢に謎解きしていく話って、いいよね。 奈都のひいおじいちゃんたちの世代のいざこざにまで話が及んでくる感じ。 八重子さんと雪子伯母さんの出生の話は、なんだか切ないな。
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成風堂書店シリーズを挫折して気をとり直りて読んだ作品だったので 読了できたことにひとまず拍手。 後半のミステリー色が一気に畳みかけるように増してくるのは圧巻。 だけどこうも色々とあっては誰も信じられないのが悲しい。主人公が小学生というのも無理があるようで 思うようにのめり込めなか...
成風堂書店シリーズを挫折して気をとり直りて読んだ作品だったので 読了できたことにひとまず拍手。 後半のミステリー色が一気に畳みかけるように増してくるのは圧巻。 だけどこうも色々とあっては誰も信じられないのが悲しい。主人公が小学生というのも無理があるようで 思うようにのめり込めなかったのが残念。 ねずみ石を読むかどうか葛藤中。
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なんだか子供の冒険話かと思っていると、一転ミステリーへ。 最後はホンワカした感じで終わり全て解決するのだが、もう少し書いてもいいんじゃない? という感じだった。 タイトルはキーワード風だが、無くても別にいい。 古い家を舞台に家族の過去の秘密が明らかになっていく的な話。 なかなか...
なんだか子供の冒険話かと思っていると、一転ミステリーへ。 最後はホンワカした感じで終わり全て解決するのだが、もう少し書いてもいいんじゃない? という感じだった。 タイトルはキーワード風だが、無くても別にいい。 古い家を舞台に家族の過去の秘密が明らかになっていく的な話。 なかなか面白かった。
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大崎さんの良さは、何と言っても明暗だと思う。深い闇のような迷路から抜け出したとき、幕があいてパーッと明るくなるような感じ。今回もほんわかとした雰囲気ながら、謎の部分は結構、深刻でどきどきしてしまう。最後に、明るいところに出られると信じているからこそ、最後まで読むのをやめられなかっ...
大崎さんの良さは、何と言っても明暗だと思う。深い闇のような迷路から抜け出したとき、幕があいてパーッと明るくなるような感じ。今回もほんわかとした雰囲気ながら、謎の部分は結構、深刻でどきどきしてしまう。最後に、明るいところに出られると信じているからこそ、最後まで読むのをやめられなかった。
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父親が事業に失敗し、母と2人、父の実家に身を寄せることになった奈都。 そこは、蔵波邸という元庄屋の広大なお屋敷。 そして、どこか近寄りがたい蔵波邸の人たち。 そんな中でひっそりと暮らしていたのに、ある日母が実母のお見舞いで1週間ばかり家を空けることになってしまった! 絶体絶命の奈...
父親が事業に失敗し、母と2人、父の実家に身を寄せることになった奈都。 そこは、蔵波邸という元庄屋の広大なお屋敷。 そして、どこか近寄りがたい蔵波邸の人たち。 そんな中でひっそりと暮らしていたのに、ある日母が実母のお見舞いで1週間ばかり家を空けることになってしまった! 絶体絶命の奈都だったが、同級生の姉、さゆりがその間泊りに来てくれるという。 さゆりと2人、蔵波邸を探検したり、いつも逃げ腰だった親族たちと関わったり、ある事件がおこったり…。 そんな奈都の4日間。 一番の魅力は蔵波邸という舞台だと思います。 もう旅館か!っていうくらい広いお屋敷。 しかも、屋根裏へと続く隠し階段や秘密の小部屋など、読んでいてワクワクする…んですが、長々と文章で説明されるより図があればなぁとも思いました。まあ、途中であるとネタバレになっちゃうから、最後のページとかに蔵波邸全容とかあるとさらにうれしかったかな…と。 せっかく装画素敵なのにもったいない。
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※このレビューにはネタバレを含みます
書店シリーズ以外の大崎さんの著作は初めて。 旧家の広大なお屋敷、屋根裏、隠し階段、忌み事、、、とわくわくさせてくれる要素が満載。 もういい大人なんですけれど、冒険心をくすぐられます。 前半はゆったりと綴られていきますが、後半はテンポ良く進んで、ラストも綺麗に纏まっているので読後感も良いです。 小学6年生の主人公の奈都ちゃんの成長も微笑ましい。 ジュブナイル仕立てで優しく描かれていて、書店シリーズとはまた違った魅力がありますね。 『ねずみ石』も続けて読みます。
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