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怖い絵 の商品レビュー

3.8

229件のお客様レビュー

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2024/02/04

流石に邪推しすぎでは?と思うところもあるが、面白い。アルテミジアのユーディトは何回見ても殺意がマジ過ぎて好き。(それが画家自身の覚悟を反映しているという考察も遠からずと思う。) 後はレーピンのツァーリも好き。

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2024/06/16

扉絵となってる横眼の 女性。 彼女こそいかさま師で 隣に立つ給仕の女性も グルなのでした。 カメラを引くとカモに されてる坊っちゃんが、 そうとは露知らず己の 手札に視線を落とし、 その隣で実行犯の男性 が、 今まさに背中の隠し札 を切ろうとしています。 十七世紀仏の...

扉絵となってる横眼の 女性。 彼女こそいかさま師で 隣に立つ給仕の女性も グルなのでした。 カメラを引くとカモに されてる坊っちゃんが、 そうとは露知らず己の 手札に視線を落とし、 その隣で実行犯の男性 が、 今まさに背中の隠し札 を切ろうとしています。 十七世紀仏の王室画家 ラ・トゥールによる作、 その名も『いかさま師』 ラ・トゥールといえば 『大工の聖ヨセフ』も。 卓越した表情の描写に あらためて感動です♡ アルテミジアが描いた ホロフェルネスの首を 斬るユーディットや、 ジョルジョーネによる 『老婆の肖像』もまた、 表情の描写ということ でいうと素晴らしいの 一言。 時空を超えて人びとの 心の闇を、 それが現代の私たちの ものと変わらないこと を知らしめてくれます。

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2023/12/14

間接的に怖いのと直接的に怖いのがどんどん目に入ってきて「口を開けたまま、彼女は凍ってしまった。」状態だった。 すごいね。クロノスがゼウス達を食べるシーン、漫画で読むと、パクって感じだけどリアルに怖く描いていて、ゾッとした。 いろんな怖さで寒くなって布団から出ることができなくなった...

間接的に怖いのと直接的に怖いのがどんどん目に入ってきて「口を開けたまま、彼女は凍ってしまった。」状態だった。 すごいね。クロノスがゼウス達を食べるシーン、漫画で読むと、パクって感じだけどリアルに怖く描いていて、ゾッとした。 いろんな怖さで寒くなって布団から出ることができなくなったわ。(*^ω^*))バシッなまけるな!          ⇧あだっ

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2023/08/22

あらすじ(朝日出版社)だれもが知っている西洋名画の数々。見慣れた名画には、驚くべき怨念や冷酷や非情や無惨が込められている。一読すれば、以後、平然と絵の前を通り過ぎることができなくなること請け合い。親切でやさしく「怖いもの見たさ」の感情に強く訴える美術エッセイ。(https://w...

あらすじ(朝日出版社)だれもが知っている西洋名画の数々。見慣れた名画には、驚くべき怨念や冷酷や非情や無惨が込められている。一読すれば、以後、平然と絵の前を通り過ぎることができなくなること請け合い。親切でやさしく「怖いもの見たさ」の感情に強く訴える美術エッセイ。(https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255003993/) 気軽に読めて楽しめる。 見るからにおどろおどろしいものから、一見何が怖いかわからない絵などいろいろ。 読みながら絵を振り返ってみて、はじめてわかる怖さ。 画家の人生や絵が描かれた時代背景、テーマとなっている神話、聖書…幅広く踏み込んで解説がなされているのでとても勉強になるし面白い。

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2022/09/27

そこに描かれていない時代背景のような解説があることによって、「実はこれってね‥」という謎解き?的要素がある。

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2022/06/06

基本的に絵画にまつわるエピソードや西欧における宗教観の反映は(より精通していればなお)興味深く読めるのだが 「怖い」の縛りで、若干まどろっこしいい部分も。

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2022/02/24

著者の一連のシリーズが世に出るきっかけとなった本。西洋美術や美術史に興味がある人の入り口として、適切な解説で読みやすい。 この本の数年前に「本当は恐ろしいグリム童話」というめちゃめちゃ流行ったシリーズがあり、その絵画版か?と思って手を出さなかった時期があるのだが、全く異なっている...

著者の一連のシリーズが世に出るきっかけとなった本。西洋美術や美術史に興味がある人の入り口として、適切な解説で読みやすい。 この本の数年前に「本当は恐ろしいグリム童話」というめちゃめちゃ流行ったシリーズがあり、その絵画版か?と思って手を出さなかった時期があるのだが、全く異なっている。「本当は……」のほうはよく知られている童話の原典をさらにエログロに脚色してショッキングな部分を強調している「リマスター」だが、本書はもっと純粋に、絵を読むための手引き書である。その画家の生涯や時代背景など、西洋絵画を見るために必要な知識をやさしく解説していて馴染みやすい。そして共通する仕掛けとして「そういう知識を持って見ると、実はここがこう怖い」と初めてわかる、というわけである。 この1冊で20点の絵を紹介しているので、それぞれ10ページに満たないページで完結している。並んでいるものも有名な絵画が多く、読んでいるうちに西洋絵画の基礎知識が身につくのもよい。軽い読み物が読みたいときに、おすすめ。

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2022/02/14

パッと見て怖い絵もあるけど、絵師の事を知って、その時代を知って怖くなることもある。意味がわかると怖い話に似ている。 知らなかった絵と出会えたのも良かった。お気に入りになった。

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2021/10/17

本当に怖い絵もあるし、絵が書かれた後の画家や書かれた人の運命が怖いという作品もある。でも、この手の企画にありがちな、無理やり集めた感が少ないのは、流石に著者の博学のおかげ。

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2021/06/23

気になっていたが、あまりのベスセラーぶりに読んでなかったシリーズ。 BSの「ぶらぶら美術館」で中野京子の歯切れのいい解説聞いて、イメージと違ってたのでようやく読んでみようかなと。 ハマった(笑)改めて、戦慄するほどの面白さ。シリーズたくさんあって他の読書計画が吹っ飛ぶ(泣) 一番...

気になっていたが、あまりのベスセラーぶりに読んでなかったシリーズ。 BSの「ぶらぶら美術館」で中野京子の歯切れのいい解説聞いて、イメージと違ってたのでようやく読んでみようかなと。 ハマった(笑)改めて、戦慄するほどの面白さ。シリーズたくさんあって他の読書計画が吹っ飛ぶ(泣) 一番心に残ったのは、グリューネヴァルト「イーゼンハイムの祭壇画」における、中世の教会絵画の位置付け。中野京子の優れた筆致が、現代の私たちに、歴史の時空を飛び越えることを可能にする。そうか。当時の人々は絵を見る機会がなかったのか!それは見た人の衝撃たるや!私たちが漫然と見るのとはのめり込み方が違うのね。更級日記の主人公が源氏物語を貪り読んだのと同じなのね。 ルネサンスが人間讃歌ばかりではない弱者への痛烈な蔑みも含んだものであったことなど、作者の分析力は、論理的で素人にも飲み込みやすく、わかるって楽しい!霞が晴れるような気持ちよさがある。 中野京子のシリーズ、たくさん出ているので、困った困った。

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