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怖い絵 の商品レビュー

3.8

229件のお客様レビュー

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    43

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2016/01/23

絵ってどうやって見ていいのかわからない。 現実とそっくりであれば、「上手い」とかそういうレベルです。 そんな絵画オンチの私にピッタリの本。 実際に絵を見せてくれて、歴史的背景から作者の人生・思想まで解説してくれるので非常にわかりやすい。 パラパラと見て、気になった絵のとこだ...

絵ってどうやって見ていいのかわからない。 現実とそっくりであれば、「上手い」とかそういうレベルです。 そんな絵画オンチの私にピッタリの本。 実際に絵を見せてくれて、歴史的背景から作者の人生・思想まで解説してくれるので非常にわかりやすい。 パラパラと見て、気になった絵のとこだけを読みました。それでも充分楽しめます。 実際、見るだけでザワザワする絵ってあるんですね・・・。

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2015/08/09

一枚の絵にはどれだけたくさんのストーリーが隠されているか。絵と説明文を見比べながらなるほどなるほど~と納得しながら読み進めていくのは楽しかったですが、タイトル通り、背筋が寒くなることもしばしば。中世のヨーロッパ、自然も美しく人間味溢れる時代だったかもしれないが、なんとむごい時代だ...

一枚の絵にはどれだけたくさんのストーリーが隠されているか。絵と説明文を見比べながらなるほどなるほど~と納得しながら読み進めていくのは楽しかったですが、タイトル通り、背筋が寒くなることもしばしば。中世のヨーロッパ、自然も美しく人間味溢れる時代だったかもしれないが、なんとむごい時代だったんだろう。無念の死を迎えた人々の事を思うと胸が痛くなります。

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2015/06/06

あー怖かった!笑 絵そのものが怖いというより、何の変哲もない絵画に秘められた怖さを暴いてゆく感じ。視点と時代背景に吸い込まれ、ページをめくる手が止まらない止まらない。 中野京子氏が筆を執っているが、語り口によっては好き嫌い分かれそう。あと世界史の教科書読み直したくなる。

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2015/03/30

名画を描いた画家の生い立ちや、時代背景、はたまたその名画に秘められた物語が分かりやすく説明されているので、読む手を止められなかった。

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2014/12/29

一見幸せな家族『グラハム家の子どもたち』… けれど、この絵の完成後? スポットライトを浴びるドガの『踊り子』… じつは、この時代のバレリーナは? キューピッドのキスを受ける豊満な裸体『愛の寓意』… でもほんとは、このふたり? 名画に塗り込められた恐怖の物語。心の底からゾッと...

一見幸せな家族『グラハム家の子どもたち』… けれど、この絵の完成後? スポットライトを浴びるドガの『踊り子』… じつは、この時代のバレリーナは? キューピッドのキスを受ける豊満な裸体『愛の寓意』… でもほんとは、このふたり? 名画に塗り込められた恐怖の物語。心の底からゾッとする名画の見方、教えます。

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2014/12/20

怖い西洋絵画を紹介した本。怖いと言ってもホラーではなくて、人間の心理だったり、関係であったり、色々な怖さ。 2014/12/19

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2014/12/16

人の心をまことに寒からしめるのは、怖がらせを意図した絵より、画面には描かれていないのに、あるいはちゃんと描かれてあっても見る側が少しも気づいてない絵ではないか。 そのように、これまで恐怖と全く無縁と思われていた作品を、時代背景や作者と共に語る物語。 表紙を飾っているのは、ラ・...

人の心をまことに寒からしめるのは、怖がらせを意図した絵より、画面には描かれていないのに、あるいはちゃんと描かれてあっても見る側が少しも気づいてない絵ではないか。 そのように、これまで恐怖と全く無縁と思われていた作品を、時代背景や作者と共に語る物語。 表紙を飾っているのは、ラ・トゥールの『いかさま師』。これはドラマ『ペテロの葬列』の中で象徴的に使われていたので目にした人も多いのでは。この絵は、見るからに嫌な印象を与えられるのだけれど、ドガの『エトワール、または舞台の踊り子』のように、背景を知ってから見るとまた別の見え方をしてくるものもある。 でも何より印象に残ったのが、ティントレットの『受胎告知』だ。受胎告知と言えばいかにも宗教画然とした厳かさをもったダ・ヴィンチの作品とかが有名だとは思うが、こちらはまず、マリアの「おっとびっくり!」とでも言ってそうなポーズに目を奪われ、怖いというよりは可笑しさを感じてしまう。解説を読んで、初めて受胎告知とは三段階からなることを知った。先のダ・ヴィンチの作品は三段階目の受託を書いているので落ち着いている。こちらは一段階目の驚くマリアだそうだ。にしても、この驚きっぷりは半端ない。やはり相当な衝撃を受けたのだろう。しかも目を転じてみれば、うじゃうじゃとなだれ込んでくる天使たち。神の名のもとに、いともたやすく人生を変えられてしまうのだから、確かにこれは怖い。

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2014/11/29

本屋で見つけられなかったので、ひとまず図書館で。シリーズ続編を文庫判にて初読みから入ったので、このサイズは絵が分かり易く、すごく楽しめました。 描かれた時代背景を知ると、美術館で実物を見たくなります。 独自の解釈に、一部ついていけない箇所もあったけれど、絵画だけでなく世界史にも興...

本屋で見つけられなかったので、ひとまず図書館で。シリーズ続編を文庫判にて初読みから入ったので、このサイズは絵が分かり易く、すごく楽しめました。 描かれた時代背景を知ると、美術館で実物を見たくなります。 独自の解釈に、一部ついていけない箇所もあったけれど、絵画だけでなく世界史にも興味を持てる素敵な本でした。 このシリーズ、もっと読みたいです。

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2014/11/09

絵に関しての知識はごく浅く、有名どころの展覧会に行く程度でありながら、いや逆にそれだからか、こういった視点の絵の解説本はとても目新しくて楽しんで読めました。 「怖い」といってもただ残虐性があるという意味ではなく、絵の描かれた時代、モチーフの意味、作者の生い立ち、そういった観点から...

絵に関しての知識はごく浅く、有名どころの展覧会に行く程度でありながら、いや逆にそれだからか、こういった視点の絵の解説本はとても目新しくて楽しんで読めました。 「怖い」といってもただ残虐性があるという意味ではなく、絵の描かれた時代、モチーフの意味、作者の生い立ち、そういった観点から立ちのぼってくる怖さ恐ろしさについて書かれています。さっくりと、平易な表現で書かれてますが、知識はおそらく深いだろうと思われる丁寧な文章ですので、絵の知識がなくとも、とても読みやすいです。欲をいえば、絵をもっと大きく見たかったかな。 一番印象深かったのは、この本のきっかけとなったというマリー・アントワネットのスケッチです。一見ざっくばらんなただの素描ながら、作家の人間性を含めて見直してみると。とても深く幾重の意味で残酷なものであることに気づかされたことが印象深く感じたのです。 これらの「こわさがある」という見方が、「正しいものか」は、わかりません。けれど、こういった背景があるモチーフがある、そういったことを知られただけで、とても意味のある本なのではないかとも思えました。

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2014/10/26

ヘンリー8世とマリー・アントワネットの解説が特によろしいかと。 絵を通して画家自身の心が表出し、絵そのものおよび被写体の評価も当然のことながらながら、後世には画家の性根までもが問われる事態。 画家自身が作品はともかく、自らの生き方までも評価されるとは思っているとは思えないんだが。...

ヘンリー8世とマリー・アントワネットの解説が特によろしいかと。 絵を通して画家自身の心が表出し、絵そのものおよび被写体の評価も当然のことながらながら、後世には画家の性根までもが問われる事態。 画家自身が作品はともかく、自らの生き方までも評価されるとは思っているとは思えないんだが。表現者って大変だなぁと思うと同時に、本作の著者の意地悪さも感じなくもない(?) しかしなんですな、どの絵もそうだが、中でもヘンリー8世の絵はほんと一度実物を拝見したいもの。

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