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怖い絵 の商品レビュー

3.8

229件のお客様レビュー

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2011/08/01

絵を鑑賞する素養はないし芸術的知識もない。時々美術館には行くが「好き」か「嫌い」かで判断するしかない。そんな私が普段何げなく見ている絵画には、描いた人間の人生や描かれた時代の背景や選んだモティーフなどが山ほど谷ほど詰め込まれていた。『怖い』と言う観点で選ばれた20点の絵たちには、...

絵を鑑賞する素養はないし芸術的知識もない。時々美術館には行くが「好き」か「嫌い」かで判断するしかない。そんな私が普段何げなく見ている絵画には、描いた人間の人生や描かれた時代の背景や選んだモティーフなどが山ほど谷ほど詰め込まれていた。『怖い』と言う観点で選ばれた20点の絵たちには、知識がなければ「なんじゃこれ」で済ませてしまうたくさんの意味があった。芸術として評価されているバレエや、社会的に認められるバレリーナがドガの時代にはどういう扱いだったのか。ゴヤが描く我が子を喰らうサトゥルスの二重の狂気の意味は。けれど、これはヨーロッパ芸術に対する知識やキリスト教的人生観のあまり無い日本人にとってなかなか共感できない「恐怖」なんだろうな。

Posted byブクログ

2009/10/04

怖い絵、というタイトルは違う気が。 要するにこの絵をきちんと解釈するとこうなるんだよ、っていう感じ。 著者の授業に出たことはないけど、大学の美術史の講義で聞いた話が多々。

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2009/10/04

主観と客観が交互に出てくるので、なんとも読み辛い本。テーマとしては悪くないのに、こうなってしまうのは非常に残念。個人的にはもっと客観一本で書き進めて欲しかった。

Posted byブクログ

2009/10/04

ゴヤの我が子を喰らうサトゥルヌスは見た目から強烈なインパクトを与え、確かに怖い絵だ。しかし、ドガの踊り子なんてどこに怖い要素があるのだろうと思っていたが、時代背景を知ると確かに・・怖い。見る目が変わります。

Posted byブクログ

2009/10/04

どこかで目にした事のある名画が20枚。目を背けたくなる「怖い絵」もあれば、ドガの「踊り子」など「どこが怖いの?」という絵も入ってます。当時の画家の置かれた状況、社会的背景や風習などを知るとその絵も「怖い絵」に。私はごく普通の肖像画「ヘンリー八世」が怖かったです。

Posted byブクログ

2009/10/04

長い時を経て今に残る絵はどんなものでも何かしらの背景を持っているが、その中でもちょっと不気味なタイプの絵を集めて解説している本。残酷なストーリーよりも、一番怖いのは「人の心」だと思った。絵画の解説本ってのは決して珍しいスタイルではないけれど、こういった書籍に触れるたびに絵の見方に...

長い時を経て今に残る絵はどんなものでも何かしらの背景を持っているが、その中でもちょっと不気味なタイプの絵を集めて解説している本。残酷なストーリーよりも、一番怖いのは「人の心」だと思った。絵画の解説本ってのは決して珍しいスタイルではないけれど、こういった書籍に触れるたびに絵の見方に幅が出る。

Posted byブクログ

2009/10/04

美術館に行くのが好きです。 先入観なしで絵を観るのもいいけれど、歴史などその絵の背景を知ると、より深く鑑賞できると思います。 この本でも、見ただけで怖い絵と、説明されて怖くなる絵が載っています。 宗教や神話の知識があると絵も違って見えす。 もう少し絵を減らしてもいいから絵をはっき...

美術館に行くのが好きです。 先入観なしで絵を観るのもいいけれど、歴史などその絵の背景を知ると、より深く鑑賞できると思います。 この本でも、見ただけで怖い絵と、説明されて怖くなる絵が載っています。 宗教や神話の知識があると絵も違って見えす。 もう少し絵を減らしてもいいから絵をはっきり載せて欲しい。

Posted byブクログ

2009/10/04

この本は世に有名な数々の名画の背景を説明することにより、読者に名画に対する別の観点を提供してくれる本です。ドガの「エトワール、または舞台の踊り子」やグニューネヴァルトの「イーゼンハイムの祭壇画」など、誰でも一度は目にしたことがある名画が完成するには、作者の狂気や時代の狂気、人間自...

この本は世に有名な数々の名画の背景を説明することにより、読者に名画に対する別の観点を提供してくれる本です。ドガの「エトワール、または舞台の踊り子」やグニューネヴァルトの「イーゼンハイムの祭壇画」など、誰でも一度は目にしたことがある名画が完成するには、作者の狂気や時代の狂気、人間自身の狂気が、そしてそれらに対する畏れ、信仰などが複雑に入り組んでいます。この本は西日本新聞の書評で知り矢も楯もたまらず手に入れた本であり、期待に添う内容でした。とくに、「イーゼンハイムの祭壇画」の章は、人間の「信仰」に対する純真さ・儚さに涙が出そうになりました。この絵は某出版社の世界史Aの教科書にも出ており、私はそこで初めてこの絵を知ったのですが、最初は単にイエスのちょっとグロテスクな絵だなとしか思わなかったのですが、この本の解説を読んで180°見方が変わりました。この絵はすごい!

Posted byブクログ

2009/10/04

絵画の背景の歴史を知ると怖さの意味がよくわかります。漠然と見ていた絵画も見方をかえると面白いですね。もっと他の絵画も怖い絵にして欲しいですネ

Posted byブクログ