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怖い絵 の商品レビュー

3.8

229件のお客様レビュー

  1. 5つ

    43

  2. 4つ

    89

  3. 3つ

    59

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

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2021/06/23

気になっていたが、あまりのベスセラーぶりに読んでなかったシリーズ。 BSの「ぶらぶら美術館」で中野京子の歯切れのいい解説聞いて、イメージと違ってたのでようやく読んでみようかなと。 ハマった(笑)改めて、戦慄するほどの面白さ。シリーズたくさんあって他の読書計画が吹っ飛ぶ(泣) 一番...

気になっていたが、あまりのベスセラーぶりに読んでなかったシリーズ。 BSの「ぶらぶら美術館」で中野京子の歯切れのいい解説聞いて、イメージと違ってたのでようやく読んでみようかなと。 ハマった(笑)改めて、戦慄するほどの面白さ。シリーズたくさんあって他の読書計画が吹っ飛ぶ(泣) 一番心に残ったのは、グリューネヴァルト「イーゼンハイムの祭壇画」における、中世の教会絵画の位置付け。中野京子の優れた筆致が、現代の私たちに、歴史の時空を飛び越えることを可能にする。そうか。当時の人々は絵を見る機会がなかったのか!それは見た人の衝撃たるや!私たちが漫然と見るのとはのめり込み方が違うのね。更級日記の主人公が源氏物語を貪り読んだのと同じなのね。 ルネサンスが人間讃歌ばかりではない弱者への痛烈な蔑みも含んだものであったことなど、作者の分析力は、論理的で素人にも飲み込みやすく、わかるって楽しい!霞が晴れるような気持ちよさがある。 中野京子のシリーズ、たくさん出ているので、困った困った。

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2021/06/10

ゾッとするけどそれがまたハマるくらい面白い。 中野さんの知識の深さに驚くばかり!! 西洋画も知識があればあるほど見てて面白く、感じることもあるんだろうなぁとしみじみ。 もっと知りたい!もっと見たい! そんな気持ちになるので、このまま続編を読みます。

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2021/05/16

絵画に興味を持つきっかけになった本でした。 本当に怖い絵や、一見普通の絵が実は… 絵画を通して、歴史や、芸術家、人間を知ることができます。

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2021/01/14

面白かった。 絵の細かいところ、中野さんの解釈。 時代や画家の背景、心情。。。。 知ると、また違った見方が見えてくる。 読みながらなんども絵にもどって確認しながら読みました。

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2020/11/05

面白かった。名画や絵画など大昔に流行ったもので、美しい裸の女性が横たわっているものを恍惚とした目で眺めていたんだろうというような薄いイメージしかなかった。 しかしこの本を読むにつれ、歴史的背景に基づいていたり、当時の画家の生活風景がありありと想像でき、其々が興味深く一気にページが...

面白かった。名画や絵画など大昔に流行ったもので、美しい裸の女性が横たわっているものを恍惚とした目で眺めていたんだろうというような薄いイメージしかなかった。 しかしこの本を読むにつれ、歴史的背景に基づいていたり、当時の画家の生活風景がありありと想像でき、其々が興味深く一気にページが進んだ。

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2020/05/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

その絵が描かれた時代や作者がどんな人間だったのか、という背景を知れたのは面白かった。ただ、自分が初見で絵を見たときに感じた印象や感想を大切にしたいので、あくまで作者の中野さんはこんな風に感じたんだ。という程度に捉えて流し読み。

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2020/02/20

一見幸せな家族『グラハム家の子どもたち』 ……けれど、この絵の完成後? スポットライトを浴びるドガの『踊り子』 ……じつは、この時代のバレリーナは? キューピッドのキスを受ける豊満な裸体『愛の寓意』 ……でもほんとは、このふたり?(帯より) 作品の描かれた時代背景や作者のひ...

一見幸せな家族『グラハム家の子どもたち』 ……けれど、この絵の完成後? スポットライトを浴びるドガの『踊り子』 ……じつは、この時代のバレリーナは? キューピッドのキスを受ける豊満な裸体『愛の寓意』 ……でもほんとは、このふたり?(帯より) 作品の描かれた時代背景や作者のひととなり、モチーフに隠された意味などを「知る」ことによって、絵の見え方がガラリと変るという知的体験! 絵画について「好き」「嫌い」「よくわからん」くらいの単調な見方しか知らなかったので、歴史・文学・宗教などなど様々な知識を駆使して名画を読み解いていく本書に、興奮しっ放しでした。 イコノロジー(図像解釈学)という言葉を知ったのも初めてだったのですが、面白いなあ……。 あまりにも夢中になってしまって、読み終わるのが勿体ない~!と思いきや、続編もたくさん出ているのですね。 やった!まだ読める!

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2020/01/18

小さい頃、絵画鑑賞が趣味の大人に疑問を持っていました。「絵を観て何が楽しんだろう」と思っていました。 この本を読み、その思いは180度変わるものとなりました。 大人たちは絵画の視覚的な描写を楽しむだけでなく、その絵画のストーリーや時代背景、作者の趣味趣向や生い立ちを想像し、自分...

小さい頃、絵画鑑賞が趣味の大人に疑問を持っていました。「絵を観て何が楽しんだろう」と思っていました。 この本を読み、その思いは180度変わるものとなりました。 大人たちは絵画の視覚的な描写を楽しむだけでなく、その絵画のストーリーや時代背景、作者の趣味趣向や生い立ちを想像し、自分の頭の中にもう1つの絵画や映像を創り上げることで、自身の世界観を楽しんでいたと思います。 この本に出会えてよかった。 絵画というものを多方面で見ることの楽しさ。それに加えて表面的な感想から一歩踏み込んだ内面的に物事を見ることの面白さを知ることができました。 大人として、少し背伸びできる一冊だと思います。

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2019/08/30

絵画には、画家の思いや時代背景などがここまで込められているのかと驚く。ゴヤの『我が子を喰らうサトゥルヌス』やアルテミジア・ジェンティレスキの『ホロフェルネスの首を斬るユーディト』など一目で恐怖を感じるものから、ドガの『エトワール、または舞台の踊り子』のような時代背景が分かるとじわ...

絵画には、画家の思いや時代背景などがここまで込められているのかと驚く。ゴヤの『我が子を喰らうサトゥルヌス』やアルテミジア・ジェンティレスキの『ホロフェルネスの首を斬るユーディト』など一目で恐怖を感じるものから、ドガの『エトワール、または舞台の踊り子』のような時代背景が分かるとじわじわと恐怖を感じるものまで、絵画の解説がある。絵の面白さを知る良い本でした。絵画を通じて歴史の勉強ができそうです。

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2019/01/12

2017/11/12 追記 今人気の 美術展 上野の森美術館 10.07 〜 12.17 「怖い絵」展 これを読むと興味出てきます。→ 「怖い絵」展開催までの悪戦苦闘 (Yahooニュース 2017/11/12)     〜 〜 〜 〜 ☆ 〜 〜 〜 〜 ☆ 〜 〜 〜 〜 ...

2017/11/12 追記 今人気の 美術展 上野の森美術館 10.07 〜 12.17 「怖い絵」展 これを読むと興味出てきます。→ 「怖い絵」展開催までの悪戦苦闘 (Yahooニュース 2017/11/12)     〜 〜 〜 〜 ☆ 〜 〜 〜 〜 ☆ 〜 〜 〜 〜 読んだ日 2008/8/28 『怖い絵』 中野京子 TVのブックレビューをみて、読んでみようと思い、図書館に予約したのが、5/19 8/28にやっと順番が回ってきたよ。 2〜3時間で 読み終わってしまった。 3ヶ月以上待って ハイおしまい。 絵は見えることだけがすべてではない。 ここに取り上げられる絵には 2種類あって 見るからに おどろおどろしい怖い絵、 一見 どうということのない 普通の絵、 どちらにも 画家の心や 時代背景が 潜んでいる。 後者については、 知識がないと 絵解きはできない。 まぁ、子供の頃から 歴史を習っていて さらにいろんな本で 西欧のことを知っていれば、ある程度は わかる〜 などと うぬぼれてはいけない。 著者にも、誰にも謎なことも あるわけだし・・・。 ギリシャ神話・新旧聖書・中世の物語 こういうたぐいは、 日本の 古事記、民話、枕草子、徒然草 とは 位置づけが 違うような気がする。 特に、聖書は 今でも多くの人の 心と言動に影響を与えているわけだから、昔はすごかっただろう。 さて、この本には 目を背けたくなる絵も紹介されている。  美術館では絶対見たくないし、もし 子供の頃 見てしまったら トラウマ というのに 捕まっただろう。 こんな絵を描く画家っていったい・・・。 シリーズ 2,3も読もう! 『怖い絵』   中野京子/著 朝日出版社 2007.7 内容 ドガ、ムンク、ホガース…。16〜20世紀の西洋名画に恐怖を辿ることを試みた一冊。 恐怖と全く無縁と思われていた作品が思いもよらない恐さを忍ばせているという驚きと知的興奮。 心の底からゾッとする名画の見方、教えます。 のどかな神々の美人コンテスト「パリスの審判」で、欲情と見栄が生んだ悲劇とは?  女性を見つめるピカソの眼はどうしてこんなに怖いのか?  本物の恐怖が味わえる名画20点を収録。 著者:中野京子 早稲田大学講師。ドイツ文学、西洋文化史。朝日新聞ブログで歴史エッセー「世界史レッスン」を連載。 著書に「オペラでたのしむ名作文学」「恋に死す」「情熱の女流「昆虫画家」」などがある。

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