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ルバイヤート の商品レビュー

3.9

62件のお客様レビュー

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我々はどこからきて、…

我々はどこからきて、どこへ向かうのか。この台詞は画家ではなくこの詩人発。

文庫OFF

2026/04/10

ハイヤームの現世を悲観的に捉えつつも来世を否定し、だからこそ今を楽しく生きようというという考え方が、巧みな表現の節々に散りばめられていてかなり刺さった。 進撃の巨人を見た人なら分かると思うが、ケニーが死ぬ前に残した言葉「みんななにかに酔っ払ってないとやってらんなかったんだなあ、み...

ハイヤームの現世を悲観的に捉えつつも来世を否定し、だからこそ今を楽しく生きようというという考え方が、巧みな表現の節々に散りばめられていてかなり刺さった。 進撃の巨人を見た人なら分かると思うが、ケニーが死ぬ前に残した言葉「みんななにかに酔っ払ってないとやってらんなかったんだなあ、みんな何かの奴隷だった」 これは絶対にこの詩集の中の1つが元ネタ

Posted byブクログ

2026/03/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ようやく、読んだ。イランにアメリカ・イスラエルの攻撃が始まった翌日に。 仏教ですかというくらい無常観が謳われているので、馴染み深かった。 「解き得ぬ謎なぞ」、「生きのなやみ」、「太初はじめのさだめ」、「万物流転ばんぶつるてん」、「無常の車」、「ままよ、どうあろうと」、「むなしさよ」、「一瞬ひとときをいかせ」という章も好きだったし笑。 以下好きだった詩。 51 われらの後にも世は永遠につづくよ、ああ! われらは影も形もなく消えるよ、ああ! 来なかったとてなんの不足があろう? 行くからとてなんの変りもないよ、ああ! 56 天に聳えて宮殿は立っていた。 ああ、そのむかし帝王が出御の玉座、 名残りの円蓋で数珠かけ鳩が、 何処クークー、何処クークーとばかり啼ないていた。 101 九重の空のひろがりは虚無だ! 地の上の形もすべて虚無だ! たのしもうよ、生滅の宿にいる身だ、 ああ、一瞬のこの命とて虚無だ! 103 世の中が思いのままに動いたとてなんになろう? 命の書を読みつくしたとてなんになろう? 心のままに百年を生きていたとて、 更さらに百年を生きていたとてなんになろう? 106 ないものにも掌の中の風があり、 あるものには崩壊と不足しかない。 ないかと思えば、すべてのものがあり、 あるかと見れば、すべてのものがない。 124 さあ、起きて、嘆くなよ、君、行く世の悲しみを。 たのしみのうちにすごそう、一瞬を。 世にたとえ信義というものがあろうとも、 君の番が来るのはいつか判らぬぞ。 (130) さあ、一緒にあすの日の悲しみを忘れよう、 ただ一瞬のこの人生をとらえよう。 あしたこの古びた修道院を出て行ったら、 七千年前の旅人と道伴れになろう。 135 あしたのことは誰にだってわからない、 あしたのことを考えるのは憂鬱なだけ。 気がたしかならこの一瞬を無駄にするな、 二度とかえらぬ命、だがもうのこりは少い。

Posted byブクログ

2026/01/09

お酒、人の命、一度きりの人生ではないかと語りかけるような文。とにかくお酒! 想像していたより快活な一冊で、肩の力が抜ける読書体験でした。

Posted byブクログ

2025/11/02

この詩の厭世感は今の私にとても響いて心地よい。翻訳ですら心を打つのだから原文はさぞ素晴らしいのだろう。運よくこの本に巡り会えてよかった。 もともと無理やりつれだされた世界なんだ、 生きて悩みのほか得るところ何があったか? 今は何のために来り住みそして去るのやら わかりもしないで...

この詩の厭世感は今の私にとても響いて心地よい。翻訳ですら心を打つのだから原文はさぞ素晴らしいのだろう。運よくこの本に巡り会えてよかった。 もともと無理やりつれだされた世界なんだ、 生きて悩みのほか得るところ何があったか? 今は何のために来り住みそして去るのやら わかりもしないでしぶしふ世を去るのだ!

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2025/10/17

味わい深い一冊でした。 はじめに四行詩を読み、お酒がいっぱい出てくるので不思議に思いましたが、解説によってその背景がわかり、思わずため息がこぼれました。 社会状況からくるやるせなさ、限界。 それでもなお、今にとどまり、真理の探求への道を歩み続けること。 1000年以上前のこと...

味わい深い一冊でした。 はじめに四行詩を読み、お酒がいっぱい出てくるので不思議に思いましたが、解説によってその背景がわかり、思わずため息がこぼれました。 社会状況からくるやるせなさ、限界。 それでもなお、今にとどまり、真理の探求への道を歩み続けること。 1000年以上前のことなのに、響き合うところもあり、言葉の持つ力を感じました。 平易な言葉で書かれているので、それぞれの想像で読む自由さもあり、それもいいな、と。 元々の言葉がわかるともっと味わい深いのだろうなと思いました。

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2024/06/16

ペルシア詩に初めて触れた。解説の濃さにも驚いた。遥か彼方の異国の風と土とが香るような一冊だった。人生観というか、全体に漂うテーマも好き。 いくつか好きな詩があった。一番好きなものはこちら。 あすの日が誰にいったい保証出来よう? 哀れな胸を今この時こそたのしくしよう。 月の君よ、...

ペルシア詩に初めて触れた。解説の濃さにも驚いた。遥か彼方の異国の風と土とが香るような一冊だった。人生観というか、全体に漂うテーマも好き。 いくつか好きな詩があった。一番好きなものはこちら。 あすの日が誰にいったい保証出来よう? 哀れな胸を今この時こそたのしくしよう。 月の君よ、さあ、月の下で酒をのもう、 われらは行くし、月はかぎりなくめぐって来よう!

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2024/06/04

図書館で借りた。 11世紀にペルシア(現イラン)で描かれた四行詩の傑作選だ。200頁弱の薄い文庫本だが、岩波文庫はさらにその内50頁近くを解説に費やしているのが特徴。 日本語でも詞/詩を「うた」「うたう」と表現するが、この四行詩もリズムや音が大事な要素のようだ。元はアラビア語。流...

図書館で借りた。 11世紀にペルシア(現イラン)で描かれた四行詩の傑作選だ。200頁弱の薄い文庫本だが、岩波文庫はさらにその内50頁近くを解説に費やしているのが特徴。 日本語でも詞/詩を「うた」「うたう」と表現するが、この四行詩もリズムや音が大事な要素のようだ。元はアラビア語。流石にアラビア語・アラビア音は掲載されていないので想像するしかないが、19世紀に英訳されてそれが評価され広まったという歴史から、翻訳しても価値が残る詩なのだろう。 私はこれを読んだだけで理解・感動できる感性を持ち合わせていないが…ひとまず、「こういう内容」という知ったことに価値を感じることにする。

Posted byブクログ

2023/11/05

ノリよく力強く、でも哲学的な詩 ざっくばらんに言ってしまうと「後先のことなんてクヨクヨしてでもしょうがないし酒飲もうぜ!」というところか。 サクッとストレスなく読めるのでオススメ ↓一番好きな詩 宇宙の真理は不可知なのに、なあ、 そんなに心を労してなんの甲斐があるか? 身を天...

ノリよく力強く、でも哲学的な詩 ざっくばらんに言ってしまうと「後先のことなんてクヨクヨしてでもしょうがないし酒飲もうぜ!」というところか。 サクッとストレスなく読めるのでオススメ ↓一番好きな詩 宇宙の真理は不可知なのに、なあ、 そんなに心を労してなんの甲斐があるか? 身を天命にまかして心の悩みはすてよ、 ふりかかった筆のはこび*はどうせ避けられないや。

Posted byブクログ

2025/05/05

善アフラマズダ、悪アーリマン▼人間の王イマ(ジャムシード)。ヘビの怪物アジ・ダハーカ(ザッハーク)。『アヴェスター』6世紀成立 ※古代イラン語。 ホスロー1による編纂。ササン朝ペルシア。 ※マニ教。清らかな魂を作ったのがアフラマズダ。糞尿を出す醜い肉体を作ったのがアーリマン。Ma...

善アフラマズダ、悪アーリマン▼人間の王イマ(ジャムシード)。ヘビの怪物アジ・ダハーカ(ザッハーク)。『アヴェスター』6世紀成立 ※古代イラン語。 ホスロー1による編纂。ササン朝ペルシア。 ※マニ教。清らかな魂を作ったのがアフラマズダ。糞尿を出す醜い肉体を作ったのがアーリマン。Manichean(マニキーアン):なんでも二元論「白か黒か」で判断する人。 ジャムシード。偉大な王。栄光、尊厳。しかしある日、王曰く。すべては私の恩恵。お前たちは私のうちに創造主を認めよ。すると、神の恵みは王を離れた。争いが世に広がり、人心が離れる。神にはたとえ王でも謙虚につかえよ。創造主(アフラマズダ)をあがめない者はこの世に恐怖と騒乱をもたらす▼ザッハーク。悪魔にそそのかされる。父である王を殺せばあなたが王に今すぐなれますよ。悪魔は落とし穴を掘ってザッハークの父を殺す。悪魔がザッハークにお願いごと。あなたの肩に口づけしてもいいですか。口づけゆるす。すると両肩から黒いヘビがはえてきた。切り落としてもまたはえてくる。『シャー・ナーメ(王書)』1010 ※建国神話。イランの神話。シャーの書。シャー・ナーメ。神代からササン朝まで。イスラム教国イランには、ムハンマド以前の歴史がある。 ※フィルドゥシー。ガズナ朝マフムードに仕える。 辛抱強さはよいものだ。順風満帆のときであればなおよい。ニザーム=アルムルク『統治の書』11世紀 ※セルジューク朝マリク=シャーに仕える宰相。 楽しく過ごせ、ただひとときの命を。一片の土の塊もケイコバードやジャム(イランの王たち)。世の現象も人の命も、つかの間の夢、錯覚、幻(109)▼酒を飲め、それこそ永遠のいのち。青春の唯一のしるし。花と酒、君も浮かれる春の季節。楽しめ一瞬を、それこそ真の人生(133)▼さぁ、ハイヤームよ、酒に酔って。チューリップのような美女に喜べ。世の終局は虚無に帰する。喜べ、無いはずのものが有ると思って(140)。オマル・ハイヤームKhayyam『ルバイヤート(Rubaiyat)』11世紀 ※ペルシアの数学者・天文学者。ジャラーリー暦(現イラン暦)を生み出す。 ※セルジューク朝(11c)マリク=シャー時代。宰相ニザーム=アルムルクに仕える。 ※英の詩人エドワード・フィッツジェラルド(1809-1883)による英訳。

Posted byブクログ