ルバイヤート の商品レビュー
医学、数学、哲学等あらゆる学問を修めた詩人、オマル・ハイヤームの詩集。 四行詩の形式をとっていて、浮世の儚さを詠っている。 詩の中に酒と酒姫(美男子を好んだらしい)ばかりが出てきて 普通に読んでいるとただの酔っ払いの愚痴にしか読めないこともない。 しかし、この本を初めて読んだ当時...
医学、数学、哲学等あらゆる学問を修めた詩人、オマル・ハイヤームの詩集。 四行詩の形式をとっていて、浮世の儚さを詠っている。 詩の中に酒と酒姫(美男子を好んだらしい)ばかりが出てきて 普通に読んでいるとただの酔っ払いの愚痴にしか読めないこともない。 しかし、この本を初めて読んだ当時(浪人時代) 「いいなあ、オレもこんな感じに生きてみたいなあ」と思ったのを覚えている。 その思いは大学時代まで続き、酒を飲んでは授業をさぼり、無常観に浸ったこともあった。 しかし、この著者自身が学問の深遠まで究め到達した境地であって ただの大学生が真似してみてもただの阿呆でしかないことに気付くまで幾分の時間を要した。。。
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ないものにも掌のなかの風があり、 あるものには崩壊と不足しかない。 ないかと思えば、すべてのものがあり、 あるかと見れば、すべてのものがない。
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ペルシア詩が、リズムも意味も滑らかな日本語詩になっている。 他の人の訳も読みましたが、私は「刷り込まれた」これが一番しっくり来ます。 短歌・俳句にも通じる、人生の苦さの中で詠まれた4行詩たちは、 おしつけがましくなくあっと言う間に心に入ってきます。 苦い酒の旅籠(この世の人生...
ペルシア詩が、リズムも意味も滑らかな日本語詩になっている。 他の人の訳も読みましたが、私は「刷り込まれた」これが一番しっくり来ます。 短歌・俳句にも通じる、人生の苦さの中で詠まれた4行詩たちは、 おしつけがましくなくあっと言う間に心に入ってきます。 苦い酒の旅籠(この世の人生)の、過去の宿帳を眺めてみたい方に。
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11世紀、ペルシア。 そんな時代も場所も遠いところで書かれた詩に、 共感してしまった。 しかし私は酒にはおぼれまい。
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今も昔も人間は同じようなこと考えるんだなぁ、と思える作品。 そのことには感動するのだが、ただの酔っ払いの愚痴にしか聞こえてこない詩が多い。アラビア語の詩のリズムを日本語では表現しきれないという点が残念。
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哲学詩の世界 「善悪は人に生まれついた天性、 苦楽は各自あたえられた天命 しかし天輪を恨むな、理性の目に見れば、 かれもまたわれらとあわれは同じ」
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イスラム社会にあって、酒と女性、そして詩作を愛したオマル・ハイヤームの4行詩。「われわれはどこからきてどこへゆくのか」享楽におぼれているようで、全てを静かに受け入れていく視線。絶対的な無常感と生きることに対するそこしれぬ愛情が、そこにはあります。
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お前らそんなに酒が好きか!、と盛大にツッコミを入れたくなる詩集。しかし、世界は幕が下りれば終わる舞台、人間はそこで踊らされる繰り人形…といった考えはシェイクスピアめいていてかなり好きです。
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