悪いうさぎ の商品レビュー
[シャーロック・ホームズBOOKS&media mixの6ヶ月]が6月末で終わったなら7月は何を読んだか。 N H K TVハムラアキラ〜世界で最も不運な探偵をみてはまってしまい、カフカがいかしてるんだ。 緊急読書企画[葉村対ハムラ〜世界で最も不運な探偵〜]1ケ月を始め...
[シャーロック・ホームズBOOKS&media mixの6ヶ月]が6月末で終わったなら7月は何を読んだか。 N H K TVハムラアキラ〜世界で最も不運な探偵をみてはまってしまい、カフカがいかしてるんだ。 緊急読書企画[葉村対ハムラ〜世界で最も不運な探偵〜]1ケ月を始める。 文庫8冊一気に読み、次にドラマに合わせて読んだ。舞台設定やドラマキャラクターが追加され、突っ込みところもあるものの大いに楽しんだ。どちらの"はむら"も大好き^_^ しかしこれも7月18日まで!
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葉村晶ものの8冊目。シリーズ途中から読み始めて順番バラバラだが、これで取り敢えず現時点での文庫版全作を読了。 本作では葉村31歳、長谷川探偵事務所と契約しているフリーの調査員。 今回は最初から刺されているんだ…。 このシリーズの長編は話が輻輳して進むためしっかり読まないと訳が分...
葉村晶ものの8冊目。シリーズ途中から読み始めて順番バラバラだが、これで取り敢えず現時点での文庫版全作を読了。 本作では葉村31歳、長谷川探偵事務所と契約しているフリーの調査員。 今回は最初から刺されているんだ…。 このシリーズの長編は話が輻輳して進むためしっかり読まないと訳が分かんなくなるのでそう思いながら読んだが、それでもやっぱりややこしいな。 ミチルの家出に、ミワは失踪、アヤが殺され、カナも行方不明。曰くありげなミチルとミカの両親とその知人たち、加えて結婚詐欺に逆恨み。怪しい話がてんこ盛り。これでまだ前半戦だ。 ミチルの家出に絡んだ葉村だが、一度首を突っ込んだら、断られてもやらなくて良くても体調が悪くても寝てなくてもお金がなくても、決着がつくまで関わらずにはいられない性分は如何とも出来ないみたいで、もはや微笑まし。 最近ではすっかり女を棄てたように見えるが、この頃はまだ31歳の女性らしさを垣間見せるところも、今となっては面白い。 それにしても最初から最後まで無茶のし過ぎで、よく死ななかったな…。 まあ、その悲惨な過程があったお陰で、赤いアノラックを着たウサギが手を振っている様はなかなか余韻深い絵になったようには思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
葉村晶の3作目。 冒頭、ストレスは女友達との長電話で解消する、とあった。 あれ、葉村晶、そんな友達いましたっけ? と思ったら、同居人かつ大家の友達と同居生活を解消して、 長電話をするようになっただけだった。 そうだよね。 金属メッキ工場と言えば青酸カリ、 骨折と言えば白骨死体の身元判明、 猟銃と言えばマンハンティング。 ミステリー好きならこれくらいの連想ゲームはできるので、 結末に意外性はなかった。 娘を殺してしまった父親は可哀想だったが。 好みで言わせてもらえば、 友達の恋愛に、少女の失踪と殺人、同業者の暴虐、 それに本人の惑いと長編にしても盛りすぎじゃないか、と思う。 もしくはもっと一つ一つを掘り下げるか。 最後に葉村晶が、 部屋に泊めていた高校生ミチルに送った「金属」とは何だったのだろう。 合い鍵かな。
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葉村晶シリーズ第2弾 面白い 葉村晶がとても好き 今回とっても探偵っぽいというか よくもまぁこんなにも酷い目にあってもよく死なないなぁと 何度となく抱きしめてあげたくなる 絶対ウザがられるだけだろうけど まだまだ続くのが嬉しい でもこの先あまり傷つけないであげてほしい 心も身体も
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葉村晶シリーズ長編。NHKのドラマを録画してあるが観る前に原作を一通り読んでみようかと。以前読んだ短編集では主人公は淡々としたイメージだったが本作は長編ということもあってか意外と激情型?でした。終盤、本作の題名の意味が明かされるところからは一気読み。文庫本の裏表紙の説明に「何者か...
葉村晶シリーズ長編。NHKのドラマを録画してあるが観る前に原作を一通り読んでみようかと。以前読んだ短編集では主人公は淡々としたイメージだったが本作は長編ということもあってか意外と激情型?でした。終盤、本作の題名の意味が明かされるところからは一気読み。文庫本の裏表紙の説明に「何者かに監禁される」と書いてあり、いつ監禁されるんだろうと思いながらずーっと読んでました。ネタバレ的な要素ではないけどそこまで書く必要ある?
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葉村晶シリーズ、長編。 テレビでこれを見たときなんと胸糞の悪い話だろうと思った。 可愛らしいタイトルそして表紙。 なのにそこ潜む人間の狂気。 そう、出てくるすべての人々は、気持ち悪いとしか形容できない。 物語は家出した少女を見つけるところから始まる。 いきなり登場するのが、世良...
葉村晶シリーズ、長編。 テレビでこれを見たときなんと胸糞の悪い話だろうと思った。 可愛らしいタイトルそして表紙。 なのにそこ潜む人間の狂気。 そう、出てくるすべての人々は、気持ち悪いとしか形容できない。 物語は家出した少女を見つけるところから始まる。 いきなり登場するのが、世良松夫。 こいつの言葉は聞くに耐えない。 12頁「いつまでもこうしているこたあねえだろ。 アバズレを野郎の股ぐらから引きずり出し、ケツのひとつもはたいてやって、さっさとあがろうぜ」 一時が万事こんな感じだ。 しかもあろうことか家出少女、平ミチルに襲いかかる…。 さて、なんとかこの男の悪の手から救出した葉村晶であるが、物語はどんどん不穏な方向へ向かっていく。 ギラギラした二八会の会員たちと、消えた少女たちの謎が次第に近づく。 ウサギたちを追い詰める。 人はここまで歪めるのか。 いや、これは物語だとわかっていて、自分は傍観者だからそう言えることなのかもしれない。 当たり前だが自分の中には黒いものが渦巻いていてその黒いものはふとした瞬間に外へ漏れ出す。 匿名ならばわからない、自分だったら何とかできる、変えられる、そんな虚栄心と絶望感と焦燥感と優越感と、ありとあらゆるものが混ざり合う。 この物語では人が死ぬからひどいと思うが、実際の世界ではどうだろう。 現実世界では人を殺していなくてもバーチャルな世界で同じように人を殺してはいないか。 完璧などあり得ない、万能なんかじゃない。 言葉を使うことの難しさを、他人を理解することの難しさを、痛感せずにはいられない。 #flowerforhana
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ドラマでも最後3話を使って描かれたエピソード。ドラマを見てからなので、オチは知った上で読んだ。それでも面白い。 しかしドラマを見て、小説を読むと、ドラマの脚本を書く人って、うまーくまとめて面白くしてるなーと感動。いや、原作あってのドラマではあるんだけども。
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確かに不幸な探偵だ。読んでいて、痛みも苦しさもリアルに伝わってくる。 3巻目にして、長編。ドラマでは観ていたが、改めて読むとろくな親が出てこないなと感じる。ドラマの世界観もよかったが、原作はより葉村晶の皮肉っぽい性格がいちいち伝わってくるのが癖になる。リアルにそばにいたら厄介かも...
確かに不幸な探偵だ。読んでいて、痛みも苦しさもリアルに伝わってくる。 3巻目にして、長編。ドラマでは観ていたが、改めて読むとろくな親が出てこないなと感じる。ドラマの世界観もよかったが、原作はより葉村晶の皮肉っぽい性格がいちいち伝わってくるのが癖になる。リアルにそばにいたら厄介かもしれないけど、こうして出会うには実に魅力的なキャラクター。
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葉村晶シリーズ、時系列だと三作目。 行方不明の女子高生を探す内に、次々と不運な目に遭う葉村。足のケガ、ずっと痛そう…。 読み進めていくとマチズモへの嫌悪が膨らんでゆく。葉村とミチルの不器用ながらも心温まる交流に癒される。終幕は緊張が解れるような感覚。
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NHKテレビドラマ化の際の後半部分の原作。ドラマ化の際には省かれていたディテールの描写や変更されていたシナリオがあり、新鮮味をもって読了できた。
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