エンダーのゲーム の商品レビュー
SF としての面白さはあるけれど、この年齢設定で何でもかんでも結局はできてしまうのはどうなのだろうか。見せる弱さの割には強靭というか都合よすぎというか。歳の割には知性も思考能力も成熟しすぎているというか。 スラングを訳し切れていないのはちょっともったいない。
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また虫系の敵かよ、と思ったが、発表年月考えたらむしろ、早い方か。宇宙の戦士とか別にして。 筋立てにまず、びっくり。 さらにその先に驚き。 唸った。これはすごいな。 だが、肝心の訓練とか戦闘中のシーンが、目の前に浮かんでこない描写は割引き。 んで、この、ガキどもの悪態って...
また虫系の敵かよ、と思ったが、発表年月考えたらむしろ、早い方か。宇宙の戦士とか別にして。 筋立てにまず、びっくり。 さらにその先に驚き。 唸った。これはすごいな。 だが、肝心の訓練とか戦闘中のシーンが、目の前に浮かんでこない描写は割引き。 んで、この、ガキどもの悪態っていうか、こういうのって日本人の感覚からすると、かなり違和感あるんだけど、こういうもんなんだろうね。 正直、続編読む気にはならないが、面白かった。
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とても面白かった。主人公の人間として、リーダーとしての苦悩に、最後に向かうほど引き込まれていった。 アクションシーンも多いが、想像力の乏しさと文章の難しさで上手くイメージ出来なかった。 中2の子どもの英語の宿題で本書の原書が課題図書の一つになっていたが、日本語でわからないもの...
とても面白かった。主人公の人間として、リーダーとしての苦悩に、最後に向かうほど引き込まれていった。 アクションシーンも多いが、想像力の乏しさと文章の難しさで上手くイメージ出来なかった。 中2の子どもの英語の宿題で本書の原書が課題図書の一つになっていたが、日本語でわからないものが英語でわかるとも思えない。 続編がたくさんあるようだ。機会を見つけて読んでみたい。
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「無伴奏ソナタ」所収の短編の方を先に読んでいたので、オチは知っていた。それでも物語にどんどん惹きこまれ、ちびっ子エンダーに魅了された。最後のバガーとの意思疎通を自らの心の中に見出したシーンは感動した。しかし、私をしばしば現実に引き戻してしまったのが、この微妙すぎる訳。意図的なのか...
「無伴奏ソナタ」所収の短編の方を先に読んでいたので、オチは知っていた。それでも物語にどんどん惹きこまれ、ちびっ子エンダーに魅了された。最後のバガーとの意思疎通を自らの心の中に見出したシーンは感動した。しかし、私をしばしば現実に引き戻してしまったのが、この微妙すぎる訳。意図的なのかそれとも訳者の力量不足なのか分からないほど稚拙な訳もあった。特に会話部分。実に惜しい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
数世紀の未来。他の恒星系にも進出した人類は、いきなり来襲したエイリアンに圧倒され地球陥落のピンチにマッカイという天才が逆転大勝利した!奴等は必ずまた来る!次の戦争に指揮官となるべく少年たちが養成され… ※ネタバレ注意! 以下の文には結末や犯人など重要な内容が含まれている場合があります。 多くの犠牲を払って標本を獲得したエイリアンはバガーと名づけられた。蜜蜂のように女王が大量の卵を産みテレパシー能力で子を精神的に支配しているらしい。 人類の優位は「ひとりひとり違っていること」だ! 火を発明し野獣から抜け出し、車輪を発明して文明を築いたように、一億にひとりの天才を見つけ出し活用することによってしか数に勝り、技術に勝る(らしい)彼らの侵略に対抗する手段はない。人類を異質な“害虫”のように、いきなり抹殺しようとする彼らと対話はありえないのだ。 戦略ゲームで少年たちは鍛えられ、ことに鬼才をあらわした主人公エンダーはいじめのように不利な条件をおしつけられ、卒業試験にありえないほど過酷なスケジュールで連続戦闘を強いられる。 ネタばれ→しかし実は少年の戦ったゲームはリアルのゲームで、消費したパイロットたちは一度しかない人生を終わらせていったのだった。
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何度読んでも、ただ、凄い、としか言えないのです。 本作は、ヒューゴー・ネビュラのダブル・クラウンに輝いています。 その事からして、凄いなんてことは分かり切っています。 だから本来は、何が、どう、というところを書くべきなのです。 そんな事は分かっています。重々承知しているのです。 ...
何度読んでも、ただ、凄い、としか言えないのです。 本作は、ヒューゴー・ネビュラのダブル・クラウンに輝いています。 その事からして、凄いなんてことは分かり切っています。 だから本来は、何が、どう、というところを書くべきなのです。 そんな事は分かっています。重々承知しているのです。 けれど、読み終わってみると、凄い、の二文字しか浮かんでこない。 物語の軸は、言うまでもなくエンダーです。 彼の、バトルスクールでの成長が、物語の主軸です。 その道程は、残酷なまでに過酷です。 しかし、それには理由があります。 人類の存亡、という大きすぎる理由が。 人類の未来は、10歳の少年に過ぎないエンダーの双肩に懸かっている。 だからこそ大人たちは、情を捨ててエンダーを鍛えます。 それは、直接的な干渉による鍛錬ではありません。 環境を制御し、あらゆる手段を駆使して、窮地を創り上げるのです。 そして、その真っ直中に、エンダーという種子を放り込みます。 そんな過酷な状況を、エンダーは乗り越え続けます。 悩み、苦悩し、葛藤を繰り返しながら。 エンダーが居る場所は、バトルスクールという隔離された場所。 バトルスクールは、宇宙に浮かぶ専門機関なのです。 エンダーが成長を続けているのと同時に、地球でも変化が起こります。 その震源地にいるのは、ピーターとヴァレンタイン。 彼らは、ウィッギン家の長男と長女。 すなわち、エンダーことアンドルーの兄と姉です。 悪魔の化身のように、残虐さと狡猾さを兼ね備えたピーター。 聖母のように、尽きることのない慈愛を湛えているヴァレンタイン。 まるで正反対の気質を持った少年と少女が、世界を変えていきます。 これが、物語を構成するもうひとつの軸です。 そして、物語は驚愕の展開を迎えます。 全てが終息した後、エンダーにも転機が訪れます。 そして物語は、次作「使者の代弁者」へと繋がっていくのです。 本作は、excitingなSFであると同時に、壮大なprologueでもあるのです。 未読の方には、心から一読することをお勧めしておきます。 読み終わったとき、頭の中には、凄い、しか浮かばないことが分かりますから。 全編に渡って、凄くない場所がどこにも見当たらないことに気付くと思います。 まさに、歴史にその名を刻む、名作だと思います。
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子供がやっているシミュレーションゲームの話しというとつまらない感じだが、最初からぐいぐい引き込まれて読ませる。さすがに、ダブルクラウンの本である。物語を通して保たれる疑問感。これがこの本を読ませるのだろう。戦争というものも少し考えさせられた。
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短編版も読んだはずだけど、全然思い出せない。というか、この本も読んだんちゃうかなぁ、発売されたころ。 最後の戦いまではおもしろく読んでいたけど、その後の話はどうなのかなぁ。深みを出そうとして、とってつけたみたいやけど。 あと、翻訳は結構悪い。日本語にはなってるけど、意味不明な文章...
短編版も読んだはずだけど、全然思い出せない。というか、この本も読んだんちゃうかなぁ、発売されたころ。 最後の戦いまではおもしろく読んでいたけど、その後の話はどうなのかなぁ。深みを出そうとして、とってつけたみたいやけど。 あと、翻訳は結構悪い。日本語にはなってるけど、意味不明な文章がかなりあった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
解説にもあるが、サイエンスよりも人間に重点を置かれた作品。 最初から最後まで、主人公の成長が描かれる。 倫理的な問題の提示もあるけど、そちらがメインという印象は受けなかった。 面白い作品だとは思うんだけど、微妙な翻訳のせいで魅力が半減している。 新訳があるようなので、そちらを読むべきだった。えんがちょって…。
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名作SFキャンペーン。これはヒーローを描いた物語だけれど、とても残酷な物語でもある。ヒーローものというものは、そしてSFというものも、ときとしてとても残酷なものなのだ。脇役の少年たちもとても魅力的で、シリーズをもっと読んでみたくなった。日本語訳がかなりひっかかるところが多かったの...
名作SFキャンペーン。これはヒーローを描いた物語だけれど、とても残酷な物語でもある。ヒーローものというものは、そしてSFというものも、ときとしてとても残酷なものなのだ。脇役の少年たちもとても魅力的で、シリーズをもっと読んでみたくなった。日本語訳がかなりひっかかるところが多かったので、新訳を読めばよかったかなと後悔している。
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