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エンダーのゲーム の商品レビュー

4.1

68件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

    29

  3. 3つ

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2016/07/24

近年公開された映画を観て「こういう原作だったかな〜?」と20年来ぶりに再読。 異星人とは何なのか? 言葉通りに解釈すれば異なる星の人達。 同じ星の人達とも分かり合えない私たちホモサピエンスに、そんな彼等が何を考え何を思ってやってきたのかなど知る由も無いと突きつける。 皮肉にもそ...

近年公開された映画を観て「こういう原作だったかな〜?」と20年来ぶりに再読。 異星人とは何なのか? 言葉通りに解釈すれば異なる星の人達。 同じ星の人達とも分かり合えない私たちホモサピエンスに、そんな彼等が何を考え何を思ってやってきたのかなど知る由も無いと突きつける。 皮肉にもそれを理解できたのは成績優秀な戦闘指揮官の少年…。 彼の苦悩の部分が映画ではバッサリと早回しのようにかすめただけだったので、きっとあのしっくりこない感があったのだろうと納得できまして。

Posted byブクログ

2018/03/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

正直、想像力が足りなさすぎて、戦闘シーンはうまくイメージできなかったけど、ストーリーが面白いので、やーめたとならずに読み終えた。 天才ばかりでてくるので、凡人のわたしではとても感情移入できないが、すごいことが起こっているとワクワクした。 大人たちの思惑、それを受け入れるしかないけれど抵抗もしたい天才少年。 両者の駆け引き、その裏で行われる、またも天才少年少女たちと大人との駆け引き。 結局どちらがどちらを上手く利用したのだろうか。 ここからは全く個人的な感想なんだけど。 核爆弾を使って10億もの生命を(それが人間ではないにしろ)奪って戦争を終わらせ、人類を救った英雄が、自分が滅ぼした生命体の生活の場に50年経って降り立ち、生き残った生命体と心が通じていたということに気づく。 そして、仲間を殺したその少年を、赦すというエピローグ……。 先日、被爆地に某国の大統領が訪れたこととリンクさせてしまった。 わたしが被爆地に住んでいるからだろうか。

Posted byブクログ

2016/04/04

SF小説を読んだのはものすごく久しぶり。バガーという宇宙生命体との交戦に備えるため英才教育を施される子供たち。司令官として将来を期待されるエンダ―は残酷と呼べるほどの試練を与えられ続けるエンダ―。ゲームと思っていたものは…。世界観をつかむのに時間がかかった。 すごく面白いというわ...

SF小説を読んだのはものすごく久しぶり。バガーという宇宙生命体との交戦に備えるため英才教育を施される子供たち。司令官として将来を期待されるエンダ―は残酷と呼べるほどの試練を与えられ続けるエンダ―。ゲームと思っていたものは…。世界観をつかむのに時間がかかった。 すごく面白いというわけでもなかったけれど、この手法はまんがとかゲームとか、色んな作品に転用されてるのかな?と思うような表現、ストーリー展開があった。まぎれもなく当時は新しい作品だったんだろうな。現実のための虚構というテーマは面白い。

Posted byブクログ

2016/03/16

読みやすくて面白い 表紙   8点加藤 直之 展開   8点1985年著作 文章   8点 内容 800点 合計 824点

Posted byブクログ

2015/11/14

ストーリーは秀逸。エンダーに過酷な任務を与え続ける描写は、サラリーマン生活にも通じた、哀愁漂う共感を呼ぶ。 しかし、訳が…ひどい。これほどひどい訳は見たことがない。直訳なのかもしれないけど、人物像を打ち砕くようなセリフを吐かせる吐かせる。そのおかげで、グラッフ大佐は実は、バガーに...

ストーリーは秀逸。エンダーに過酷な任務を与え続ける描写は、サラリーマン生活にも通じた、哀愁漂う共感を呼ぶ。 しかし、訳が…ひどい。これほどひどい訳は見たことがない。直訳なのかもしれないけど、人物像を打ち砕くようなセリフを吐かせる吐かせる。そのおかげで、グラッフ大佐は実は、バガーに精神をのっとられているんじゃないかと疑ったくらい。なかでもピカイチなのがこれ。 「わたしも、彼があれをどう捌くか、死ぬほど見たくてたまらんのだ。なにしろ、われわれの生命は、彼がホントうまくやることにかかっているのだからな。ちゃう?」

Posted byブクログ

2015/09/28

人を傷つけることを好まぬ心優しい天才少年にして、根っからの殺し屋(というより、正しくは「生存本能に長けたもの」かと…)、エンダー。異性人バガーの侵略に備えるため、政府の意向により、彼は司令官の候補としてわずか6歳でバトルスクールに編入させられます。 矛盾した性質を持ち合わせる少年...

人を傷つけることを好まぬ心優しい天才少年にして、根っからの殺し屋(というより、正しくは「生存本能に長けたもの」かと…)、エンダー。異性人バガーの侵略に備えるため、政府の意向により、彼は司令官の候補としてわずか6歳でバトルスクールに編入させられます。 矛盾した性質を持ち合わせる少年は、バトルスクールでの訓練で非凡な才能を発揮し、「戦争ゲーム」では類稀なる成績を残します。誰もが英雄の誕生を確信する一方で、少年は、周囲の期待と望まぬ立場に悩み苦しみます。誰も傷つけることを望まない天才少年がついに直面する事実とは… ヒューゴー賞とネビュラ賞のダブルクラウンに輝く本書は、オースン・スコット・カードの代表作にして、SF史に残る名作です。 戦争SFとしては、ハインライン「宇宙の戦士」、ホールドマン「終わりなき戦い」と並び評されることもしばしば。これらの作品との類似点は、それこそ数えだしたらきりがないように思えますが、作品が訴えることは、当然ながら異なります。「宇宙の戦士」がハインライン特有の軍隊賛美のプロパガンダとすれば、「終わりなき戦い」はホールドマンが体験したベトナム戦争を下地に、正体がわからない敵との戦いを描き、戦争の目的不在を浮き彫りにしているかと思います。では、本書が描く戦争とは一体なにか。年端の行かぬ子どもさえも戦争に駆り出される卑劣さ?異性人バガーの性質から、全体主義と自由主義との争いを描いている?あるいは共産主義と資本主義という冷戦下を反映した作品?いくつもの考察は可能でしょうですが、どうしても着目してしまうのが、先にあげた2作品との大きな違い、すなわち敵の正体が明らかになることです。さらにこの作品では、敵との対話により、「戦争勃発の主因は意思疎通の欠落である」と語られます。戦争を経験していない世代からすると、これはなんとなく正しいように思えます(ハインラインからは「ぬるい」と一喝されそうですが…なんとなく)。ただ、バガーに勝利した人類が、すぐさま人類同士で戦争をはじめる終盤の展開をみるに、どうもカードはこのあたりを皮肉に描いているような気もするところ… 一方、本書ではエンダーと実兄ピーターとの対比がしきりに描かれます。ふたりとも天才にして、根っからの殺し屋である点は同じ。異なるのは、エンダーが善良な心を持ち合わせているのに対して、ピーターは邪心の塊であるところ。おもしろいのは、善良なエンダーが(その事実を知らないとしても)大量虐殺を実現するのに対して、悪鬼のピーターは人類の決裂を防ぎ、不毛な戦争を避ける役目を果たした点。無垢な殺し屋もいれば、悪魔の英雄もいるということか?いずれにせよ、人物の造形に力を注ぐ(らしい)カードとしては、戦争そのものよりも、この人物対比こそ、訴えたい何かであったのかもしれません。

Posted byブクログ

2015/04/16

「宇宙の平和のために年端もいかない主人公が戦争に駆り出される、ガンダムとかエヴァンゲリオンみたいなパターンね」って思いながら読んでいたらラスト数十ページで衝撃。すごいなー。

Posted byブクログ

2015/04/13

異星人との戦争に勝つために、素質のある子どもを天才司令官に育てる話。「無伴奏ソナタ」に収録の短編は未読。今作でも「ありえない設定」を徹底的に書き込み緻密さは健在。 長いうえにちょっとずつ読んでたので、ずいぶんと読み終えるのに時間がかかってしまった。設定的には好きな話のはずなんだ...

異星人との戦争に勝つために、素質のある子どもを天才司令官に育てる話。「無伴奏ソナタ」に収録の短編は未読。今作でも「ありえない設定」を徹底的に書き込み緻密さは健在。 長いうえにちょっとずつ読んでたので、ずいぶんと読み終えるのに時間がかかってしまった。設定的には好きな話のはずなんだけど、訳の問題か、ちょっと読みにくかった。新訳版を読めば良かったかな?

Posted byブクログ

2015/02/02

10代の子供たちがバトルゲームを通じて戦士として教育されたり、大人に成りすましてネットで政治発言をしたりと、書かれた当時はかなり先鋭的な作品だったのだろう。今読むとそういう未来予想的な部分に現実との違和感をおぼえない代わりに、東西冷戦の匂いを感じる当時の時代背景や、少年同士の抗争...

10代の子供たちがバトルゲームを通じて戦士として教育されたり、大人に成りすましてネットで政治発言をしたりと、書かれた当時はかなり先鋭的な作品だったのだろう。今読むとそういう未来予想的な部分に現実との違和感をおぼえない代わりに、東西冷戦の匂いを感じる当時の時代背景や、少年同士の抗争の粗暴さや血生臭さに違和感を覚える。面白かったけど、なにせ最終決戦までが長いよ…

Posted byブクログ

2015/01/26

久々の洋物。オチが盛大に酷かったので、一読の価値はあったと言わざるを得ない。 個人的には、チームビルディングやモチベーションコントロールを学べるマネジメントの本だと思う。冗談半分ですが。

Posted byブクログ